黒古一夫BLOG

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歴史から学ぼう(2)――ゴマすり外交、いつまで続く?!

2017-02-09 10:01:10 | 仕事
 いよいよ今日(9日)の夜、白人至上主義者=差別主義者のトランプ・アメリカ大統領に、「忠犬」安倍晋三日本国首相が、しっぽを振りながら会いに行くという。
 この欄で何度も言ってきたように、僕は決してナショナリスト(国粋主義者)ではない。どちらかと言えば、「グローバリズム」という言葉を使いたくないので、インターナショナリスト(=コスモポリタン)的な思考の強い人間だと思っている。2000年にヨーロッパへ行ったとき、イギリスからフランスーイタリアへ行ったとき、また1ヶ月客員教授として過ごしたスロベニアを基点にイタリアやクロアチア、セルビアなどへ行ったとき、を空港でも国境をまたぐ高速鉄道の中や津炉の検問所でも、一度もパスポートの提示を求められず、国境がないということの便利さ(単に「便利」というだけでなく、パスポートによって「民族」や「人種」が確定されないことの「自由さ」を味わって以来、現在の日本を覆っているナショナリズム(国粋主義)の「いかがわしさ」に対して警戒しなければならない、と密かに思い続けてきた
 この思いは、ウイグル族やチベット族などの少数民族(全部で56あるといわれている)に対する差別が著しいといわれてきた中国で2年半生活したことによって、より強まった。このことについては、拙著『葦の髄から中国を覗く――見ると聞くとは大違い』(アーツアンドクラフツ刊)の中で具体的な例を挙げて書いたが、ナショナリズムと差別主義(ヘイト・クライム)が表裏一体の関係にあり、それは「共生」の思想や生き方に反することであるとの確信は、この時の経験によって強まった。
 そんなインターナショナリストの目から見ると、ナショナリスト(国粋主義者)であり「日本会議」の強い影響の下に「戦前回帰」=憲法改正こそ十分の目指す政治だと自認している安倍首相は、差別主義者(自国中心主義者・アメリカンファースト)であるトランプ・アメリカ大統領の資質と似ているとも言えるが、しかし自国の運命を強大国アメリカに託すという安倍首相の「ゴマスル外交」は、どう見ても中国や韓国に対する「強気」の外交姿勢と矛盾していると思うが、安倍さんの頭ではこの自らの「矛盾」に気付かないかも知れない。
 つまり、沖縄に対する態度や国会論戦などからも分かるように、国内やアジアに対しては「強権的」な姿勢を貫きながら、アメリカに対しては「属国化=植民地化」を強化する、エセ・ナショナリスト安倍晋三の面目躍如たるところだが、日米安保条約やそれに伴う日米地位協定などの世界に類を見ない「アメリカ・ファースト」(不平等・日本があたかも植民地であるかのような)条約やそこから派生した「密約」などを改訂せず、ひたすらご主人であるアメリカのご機嫌取りを行う安倍首相、日米関係やトランプの発した大統領令で世界が揺れているというのに、50万円もするクラブを送ったからそれを使って欲しくなのか(ジョークです)「ゴルフ外交」だという。
 いま国会では、「共謀罪」(テロ党準備罪)をめぐって金田法務大臣がまともに答えられず野党の追撃を受け、稲田防衛相が南スーダンに派遣された自衛隊PKO部隊が昨年7月の「内戦」について、自衛隊が「日報」で「戦闘」という言葉を何度も使って南スーダンが内戦状態にあることを記しているのに、「戦闘は法的意味の戦闘ではない」とか「憲法9条の手前「戦闘」とは考えない。従って戦闘ではなく武力衝突だ」とわけの分からない答弁を繰り返している――この稲田という弁護士出身で「日本会議」お抱えの防衛大臣は、安倍首相のお気に入りというが、本当に「自分の頭で考えない阿呆だな」と思う――のに、最終的には「数の力」で強行突破すればいいと思っているのかも知れないが、それらの重要案件を尻目に「ゴルフ」に興じる、その安倍首相の神経が理解できない。 そんなことを考えていたとき、必要があっていま読み直している半藤一利の『坂口安吾と太平洋戦争』(2009年 PHP研究所刊)の中に、面白い文章を見つけた。半藤一利は、大井広介や平野謙らが津くっら『現代文学』の1943(昭和18)年1月号に「五月の詩」というエッセイを寄せていて、そこには次のような文章があったと書いている。
<大東亜戦争このかた、日本文学の確立だとか、日本精神の確立だとか言われているが、日本精神だとか日本的性格というものは決して論理の世界に現れてくるものはなく、又、現し得べき性質のものではない。(略)日本精神だの日本的性格などを太鼓入りで探しまわる必要は微塵もない。すぐれた魂の人々が真に慟哭すべき場合に遭遇すれば、かくの如き美しい日本の詩を歌い出してくるではないか。(略)僕は断言するが、日本精神とは何ぞや、などと論じるテアイは日本を知らない連中だ。>
 「美しい日本」とか「日本を取り戻す」などといった空語(観念てきな言辞九を振り回しながら、沖縄では辺野古沖に新基地をつくり高江にオスプレイ訓練用のヘリパッドをつくってアメリカ(米軍)に媚びを売っている安倍首相に読ませたい差家具単語の言葉である。
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