黒古一夫BLOG

文学と徒然なる日常を綴ったBLOG

酷暑お見舞い申し上げます。

2010-07-21 19:46:01 | 仕事
 私事と暑さ逃れのために「東北」へ行ったというのに、盛岡に着いたら現地の人から「昨日から記録的な暑さです」と言われ、連休中の3日間(と今日まで)酷暑との戦いで、終日冷たい水ばかり飲んで過ごした。
 忙しい仕事(「立松和平全小説」の解説・解題の執筆、及びA5判600ページを超える『グランドゼロを書く―日本文学と原爆』(ジョン・トリート著 法政大学出版局刊)の書評、さらには自らの執筆に関する書誌作成、など)があるというのに、クーラーが嫌いなものだから、暑さに負けることを承知で、汗をだらだらかきながら、生活もだらだらと過ごすしかない状態になっている。
 ただ、僕が怠惰な時間を過ごしているのは、どうも「暑さ」だけのせいではないようで、社会の様子を見てもまた自分の内部を覗いてみても、何やらもやもやしたものがあって、一向にすっきりしないからのように思えてならない。お酒を飲める人は、酒でも飲んで「暑気払い」ということになるのだろうが、生憎ひとりで酒を飲むとビールを1本飲むことさえ困難な状態になり、「すっきり」どころか、余計もやもやが増すような気がしてしまう。
 私事は「慶事」でもあったので、家人とビールでも飲もうかと言うことになったのだが、二人で1本を飲むのがやっとで、その後はバタン・キュー。連休中の朗報と言えば、久しぶりに年上の尊敬する友人から送ったジャガイモのお礼が届き、元気に過ごしているとのことで、家人ともども喜んだのだが、それ以上のことは何もなし。
 別荘でもあればそこに逃げて、仕事をするのだろうが(情報によれば、かなり多くの大学教師たちは別荘を持っているようで、住まいに連絡などすると、返事がとんでもない山や海辺から来ることがある)、生憎そのような「成金趣味」も、また「余裕」もなく、「くそ!暑い」と嘆くばかり。
 でも、気分転換に井上ひさしの最新刊『1週間』(新潮社刊)を読んだのだが、これがなかなか面白い。朝日新聞のアスパラクラブ(WEB版)に月2回連載している「黒古一夫が選んだ現代文学の旗手たち」の7月は、村上春樹と井上ひさしなのだが、井上さんの作品は『父と暮らせば』を取り上げ、『1週間』は少ししか触れなかったが、いずれきちんと書かなければいけないのではないか、と思っている。(因みに、アスパラクラブの「現代文学の旗手たち」の8月分は、林京子と辻井喬を取り上げることになっている。この仕事はやってみると、なかなか面白く、長く続くことを願っているのだが、どうなることやら)
 ということで、久しぶりにこの『ブログ』を書いていたら、少し元気が出てきた。明日から頑張ろう。
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キーワード
アスパラクラブ 井上ひさし 父と暮らせば 法政大学出版局
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