ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「思う気持」

2017年08月23日 19時28分02秒 | owarai
相手を思う気持ちがあれば、
あなたの言葉は美しい。

実話で高度成長期、ある日、
桜上水のほとりに
一人の若い女性がたたずん
で、ぼんやり流れを見下ろ
していました。

自動車修理工場で働く若者
二人がその姿を見て、身投げ
でもするんじゃないかと心配
して声をかけた。
二人の勘は当たっていて、女
性は親に結婚を反対されて家
出してきたところでした。

若者は自分たちの働く工場の
経営者にかけあい、女性も同
じ工場で働けるようにします。

そうして一年半の月日が流れ
るうちに、女性の両親も結婚
を許してくれ、その披露宴に
二人の若者は招待をされます。

決して裕福ではない若者たち
は、華やかな会場の中で二人
だけ礼服ではなく背広姿でし
た。

隅に座っていた彼らは、花嫁
たっての希望で突然あいさつ
に指名されます。二人はあわ
ててゆずりあいますが、一人
が立ち上がって全身でぶつか
っていく感じの声で叫ぶよう
に言うのです。

「加代ちゃん、よかったなあ」
さらに汗びっしょりで、もう
一声、叫びました。
「遊びに来てくれよな、忘れず
にな」
ものすごい拍手がわきあがりま
した。

新婦は泣き出し、新郎がハンカ
チを渡します。
ほかのどんな立派なあいさつよ
りも、このたった二つの言葉が、
会場の人たちを感動させ、幸せ
な気持ちにした、そういう話し
です。

心のない言葉は決して美しくな
い。不器用でいい。シャレた
言い回しなどしなくても、思い
があればいいのです。

落語家の落ちこぼれが言う
のもなんですが、落語の世界で
は、お祝いの言葉は前もって考
えません。当日、新郎新婦やご
両親のお顔を見て感じたことを
祝辞とするのが習わしです。

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