パイプの配置について
配置は基本的に水平です。素人が作ったものですからでこぼこは多少あります。
水平にすることの利点は、養液がたっぷりためられます(直径125ミリのパイプの体積を計算すればわかると思います)
たっぷりためると、温度の変化が容量が多いためゆっくりとなります。根っこには優しいと考えました。ある程度大きく育てば、かなりの容量を根っこから吸い上げるため、毎朝水道水(水温15度位)をたせば日中の温度上昇を和らげると考えました。
パイプは真上から見てアルファベットのUの形になっています。 その終点から始点に熱帯魚のポンプで水を送っています。
株間は35センチのベットが2つ 40センチのベットが1つ です。ミニトマトなら株間35センチでOKです。
問題となるのが1株あたりの根域の体積です。125ミリの塩ビで株間35センチが限界みたいです。
それ以上だと根っこが窒息、養液が流れない状態になります。
しかし この栽培方法は長段栽培は根域があまり広くないため向いていないと思います。長段栽培したいのであれば、もっと株間を広くして、くるくる回せるようにしないと地上部、根部共に厳しいみたいです。見た目はびっちりトマトの壁が出来るのでとても綺麗ですけど。
ベットの長さですが、確かハウスは20メートルだったと思います。ベットの長さは16メートル位だと思います。
ベットは3ベット 1ベット80株位です。 合計で240株位だと思います。
パイプの接続のTの形の塩ビが一つ確か880円でした。 それとL型と・・・・全部で25万くらいかかりましたね。
高かったですけど、中途半端に色々やって水漏れで挫折するよりはいいですね。一度作れば永遠と使えますから。
それとトマトは茎から気根がでるのでブクブクなしでもいけるみたいです。実験しましたが、成長は変わりませんでした。
この栽培方法の利点と欠点
利点 培地が少ないので安い、ある程度成長していれば新鮮な水が毎日足せるので水温が下げられる。成長すれば培地が乾燥するのでコバエが沸かない。
水漏れが基本的にない。 ホームセンターの資材で自作ができる。養液が循環しているのでEC値が低くてもそれほど問題ない。高いのは要注意ですよ。0.6から1.8位の間であれば後は大体で平気みたいです。私はECメーターがありますけど、ほとんど使っていません。たまに液肥を足して、後は葉っぱを見ながらやっています。その程度で平気です。
欠点 定植すぐに今のような時期だと水温が高くて根っこがなかなか養液の方に行かないので不織布をたらしてあげる必要がありそう。金額がかかる。 パイプを
切ってつなげる作業が必要。毎日水道水を入れないといけない(ホースが近くにあればすぐですけど)
この栽培方法はこんな感じです。
私は次にやりたいのは樽栽培の自作です。基本的に100円ショップのものだけで出来ますし、それ以外は耐圧ホース(いくらもしない)で出来ちゃいます。
2.3日に一回蛇口をひねるだけ、やってみないとわからないですけど、今実験的に育ててるのは上記の水耕栽培より根域が安定するので成長度合いはよっぽどいいです。水耕栽培は猛暑の時期に定植するのは結構負担があるのが今回のことでわかりました。問題は有機培地はコバエが沸くことですね。薬は使いたくないし・・・・
長々と書きましたが、どれも一長一短です。先日は北海道から塩ビパイプの水耕栽培を教えてくださいということで着ました。非常に興味をもたれたみたいで北海道で空きハウスでやるらしいです。
小谷さんも参考にして良かったらチャレンジしてみてください。ものすごい数のトマトが採れることを応援しています!!
それと夏の暑いときは遮光カーテンを忘れずに、皮が硬い原因は直射日光による老化があります。トマトの赤く変色は日光が必要なのではなくて温度です。
アルミホイルでトマトを巻いても赤くなりました。今はEC値に頼らない甘いトマトの実験に取り組んでいます。私のトマト結構人気ありますよ^O^
まだ、色々実験段階ですけど
笹生農園 園長笹生剛