古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

片平富士塚古墳・片平仲町遺跡・平和台遺跡(神奈川県川崎市麻生区、東京都町田市)

2014-05-24 16:41:31 | 日記
2014.5.24

■片平富士塚古墳

川崎フロンターレの練習場から林の中の道を南に少し歩くと、広大な日本政策投資銀行の鶴川運動場。
2面ある野球場の北面の小山が、片平富士塚古墳だそうです。

グラウンドは同銀行の関係者専用で、古墳の近くには行けませんでした。
未発掘とのことで、年代等は不明。
(町田市能ヶ谷7-30近辺)

〈参考〉
このグラウンドに、リニア中央新幹線の非常口が出来るらしい。
すでに用地はJR東海が取得しているようで、グラウンドは閉鎖され、入口には貼紙が貼ってあった。



2018.1.14撮影。

■平和台遺跡

能ヶ谷平和台第一児童公園の片隅に有りました。





1968年に周辺の宅地造成で発掘された平和台遺跡群の第1遺跡(縄文後期、約4千年前)の敷石住居跡を移設保存したものだそうです。

(町田市能ヶ谷7-25)

■片平仲町遺跡

住宅街の中の片平中町遺跡公園。(遺跡名称は「仲町」ですが、公園名はどういう訳か「中町」)

入り口から80段の階段を登りきると、薄く雑草の繁る標高80mの高台に、縄文時代の遺構が残されていました。

約4千年前の、縄文後期の敷石住居跡だそうです。
少し分かりにくいですが、直径約4mの円形の竪穴部分(写真左)、菱形の入口部分(写真右)が埋め込みブロックで表示されていました。

高台から南西方向に丹沢の大山が見える。

(川崎市麻生区片平3-27)

柿生駅への帰途にあった川崎市立図書館柿生分室に寄ると、東京教育大の和歌森 太郎教授が主導された昭和45年の仲町遺跡発掘の報告書(小冊子)が有り、発掘の様子・出土品が紹介されていました。