お年寄り

久しぶりに投稿するのに相応しい話ではないかもしれませんが・・・


先日、ちょうど昼休みのことでした。

事務所の受付に一人のおじいさんが訪ねてきました。
「道に迷ったんです。○○へ行きたいんだけど。」と。
三人がかりで対応したのですが
まず、目的地の名をハッキリ聞き取るのに手間取り
次に、そこを説明するのに手間取り・・・
地図を書くなどして
何とか理解できたようでした。
でも、そこまでは結構な距離。
８０歳は超えていそうなお年寄り
何で向かうのかと思ったら
いわゆる『お達者カー』を押して歩いて行くつもりらしいのです。
外は風の強い、うんと寒い日でしたし
スエットの上下に綿入りのチョッキ姿という薄着
指に分厚く巻かれた包帯を見ていると
なんだか心配になって
「おうちの方に連絡しましょうか？」
「目的地にはどなたかのお宅があるのですか？」
等の質問をすると、なんだかハッキリしないのです。
「家の者は留守だで。」
「目的地あたりに行けばわかるで。」
の一点張りで、急いで向かいたい様子。
引き止めるのに気づかないで
出て行ってしまいました。
そして、道を渡って何かを拾いながら歩いて行ってしまいました。

しっかりしていると言えばしているような
でも、していないと言えばしていないような・・・
どこに連絡したらよいものかわからず
皆で相談し、一応警察に見回ってもらえるよう電話を入れました。

あのおじいさん、無事にたどり着けたかな？