建具の匠
伊藤能弘建具店(静岡市駿河区)=木製建具造作家具
伊藤秀明(いとう・ひであき) 昭和40年4月10日生 44歳。
同社の3代目で専務取締役。高校卒業後に工務店へ4年間の修行、その傍ら
2年間を工業高校建築科の定時制へ通い建築の勉強をした。「私は普通科の高校
へ通っていたので、この4年間は“大学”といった感覚です。工務店へ勤めた、
当初は、すべてが目新しく感じましたね」と振り返る。その後、家業を継ぐため
現在の会社へ入社するが、以来「建具の奥深さ」を常々感じてしるそうです。
そうした中、伊藤さんは「建具は嫁っ子」と表現し「つまり、人間関係と同じで
まずは相手(家のつくり)に合わせることが大事だということです」と説明して
くれました。そして、自然素材の建具は「同じものはできない」。だからこそ、
言葉では言い尽くすことのできない魅力があるそうです。そんな建具に関わる匠
に、大切にしていることなどをお聞きしたいと思います。
■建具の奥深さとは
一言で建具といっても障子、襖、ドア、そして洋風、和風など多岐に渡ります。
それだけ様々な家に合わせることができるのですが、我々も日々勉強しなければ
なりません。建物を見ることはもともと好きですが、街を歩いても、たまに外食へ
出かけた時もその建物と建具のバランスが合っているかといつも観察しています。
■建具の特徴とは
家の中で、唯一動くのが建具です。動きづらい建具との生活は、思った以上にストレスをもたらします。私たちは住まい手の方々に気持ち良く生活していだだくことを年頭に仕事を進めています。また、自然素材の建具は手入れが必要。伊藤さんは
「本来、家というのは手入れをするのが自然の姿。建ったあとのお客様とのお付き合いを大切にし、何かあれば迅速に対応してアドバイスしたいと思います。」
■手作り、自然素材の魅力
特に、紅林建設さんとの仕事では、よく自然素材を扱った建具を納めさせていただいておりますが、年を重ねるごとに味わいが増すのは、木の性質に合わせた手作りのものだけです。そういったものを造ることに私もやりがいを感じますし、お客様もお金では代えがたい価値を生み出します。私たちの仕事は実際に造るだけでなく、建具の企画や設計なども含めて「ものづくり」です。是非、その魅力に触れていただけたらと思います。
建具の匠
伊藤能弘建具店(静岡市駿河区)=木製建具造作家具
伊藤秀明(いとう・ひであき) 昭和40年4月10日生 44歳。
同社の3代目で専務取締役。高校卒業後に工務店へ4年間の修行、その傍ら
2年間を工業高校建築科の定時制へ通い建築の勉強をした。「私は普通科の高校
へ通っていたので、この4年間は“大学”といった感覚です。工務店へ勤めた、
当初は、すべてが目新しく感じましたね」と振り返る。その後、家業を継ぐため
現在の会社へ入社するが、以来「建具の奥深さ」を常々感じてしるそうです。
そうした中、伊藤さんは「建具は嫁っ子」と表現し「つまり、人間関係と同じで
まずは相手(家のつくり)に合わせることが大事だということです」と説明して
くれました。そして、自然素材の建具は「同じものはできない」。だからこそ、
言葉では言い尽くすことのできない魅力があるそうです。そんな建具に関わる匠
に、大切にしていることなどをお聞きしたいと思います。
■建具の奥深さとは
一言で建具といっても障子、襖、ドア、そして洋風、和風など多岐に渡ります。
それだけ様々な家に合わせることができるのですが、我々も日々勉強しなければ
なりません。建物を見ることはもともと好きですが、街を歩いても、たまに外食へ
出かけた時もその建物と建具のバランスが合っているかといつも観察しています。
■建具の特徴とは
家の中で、唯一動くのが建具です。動きづらい建具との生活は、思った以上にストレスをもたらします。私たちは住まい手の方々に気持ち良く生活していだだくことを年頭に仕事を進めています。また、自然素材の建具は手入れが必要。伊藤さんは
「本来、家というのは手入れをするのが自然の姿。建ったあとのお客様とのお付き合いを大切にし、何かあれば迅速に対応してアドバイスしたいと思います。」
■手作り、自然素材の魅力
特に、紅林建設さんとの仕事では、よく自然素材を扱った建具を納めさせていただいておりますが、年を重ねるごとに味わいが増すのは、木の性質に合わせた手作りのものだけです。そういったものを造ることに私もやりがいを感じますし、お客様もお金では代えがたい価値を生み出します。私たちの仕事は実際に造るだけでなく、建具の企画や設計なども含めて「ものづくり」です。是非、その魅力に触れていただけたらと思います。
建具の匠