万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

皇室問題には国際的視点が必要ではーイギリスとの”特別な関係”

2017-05-20 15:30:11 | その他
【天皇陛下譲位】避けられぬ皇族減少 ご公務集中、増す負担 「精査必要」指摘も
 皇室を巡っては、平成の世を迎えて以来、水面下に潜んでいた様々な問題が表面に浮かび上がってきたように思えます。皇室とは、日本国の歴史と伝統を背負う存在なだけに、皇室問題についても、日本の国内問題として見なされがちです。しかしながら、明治維新による王政復古の流れを考慮しますと、皇室問題の解決には、国際的な視点からの検証を要するのではないかと思うのです。  

 明治維新がイギリスに拠点を置く一部勢力の世界戦略とは無縁ではなかったことは、武器商人であったトマス・グラバー等のイギリス人が背後で暗躍したことからも、容易に推測されます。日英の”特別な関係”は、明治維新に遡ることができます。こうした日英関係の特殊性は、歴代天皇が英国国王からガーター勲章を叙勲していることからも伺えます。最初の叙勲は明治天皇であり、日英同盟締結後の1906年のことです。軍事同盟を機としたことは、儀礼的な名誉としての勲章の授与というよりも、軍事的紐帯というこの叙勲の封建的性格を表わしています(1873年には、軍事的要衝であったことから、ヴィクトリア女王は、ペルシャのシャーに対してガーター勲章を授与している…)。以後、大正天皇、昭和天皇と続き、今上天皇も1998年にイギリスを訪問した際に叙勲されています。

 純粋なる封建制の視点からしますと、叙勲による騎士団への加入は、主君に対して”騎士”が忠誠を誓うわけですから、両者の間で主従関係が生じることを意味します。ガーター勲章は、日本国の天皇の他にもヨーロッパ各国の君主に授けられており、この制度は、いわば、英国国王を頂点とする世界王室・皇室ネットワークの形成に一役買っているのです(ガーター騎士団は一部に過ぎず、その背後には、国際経済勢力とも結びついたさらに巨大な組織が潜んでいる可能性も…)。ガーター騎士団の一員であることは”名誉”である反面、日本国の立場からしますと、天皇が外国の君主の”家臣”の立場となりますので、国家の独立性の観点からすれば、必ずしも”名誉”とは言えない側面があります。日本国内のマスメディアでは、第二次世界大戦で敵国同士となったものの、概ね好意的に報じられていますが、対等というよりは、封建的ヒエラルキーにあっては、日本国は格下として位置付けられているとも言えます。

 この”特別な関係”に起因してか、東宮のケンブリッジ留学をはじめ、皇族のメンバーがイギリスの大学に留学するという”イギリス詣で”の慣習が根付いています。比較的真面目であった東宮の性格が激変したのも、イギリスでの経験が影響したとの指摘があります。イギリスの影響を抜きにしては、日本国の伝統的天皇のあり方と今日の皇室の思考や行動との著しい乖離は語れないと思われるのです。そして、今日の皇室は、日本国の伝統から離れ、自ら、英国王室化を図っているようにも見えます。今般の”内親王婚約近し”の一件にしても、マスコミと支援団体が騒ぐことで一昔前ではあり得ない民間人が配偶者となる点において、近年の王室・皇室の婚姻のパターンを踏襲しているようにも見えます。そしてそれが、明治以来の”特別の関係”に由来しているとなりますと、日本国政府も国民も、その流れを止めることは決して容易な事ではありません。明治以来、皇室は、国際ネットワークと緊密に結びついているからなのかもしないのですから。保守層の期待が常に裏切られるのも、皇室のこうした国際性において説明されます。

 皇室問題を国際的な視点から分析することは、未来に向けて日本国の国制を考える上で、重要な作業となりましょう。原因を突き止めれば、自ずと、対策も見えてくるからです。おそらく、皇室をも統制下に置く国際ネットワークは、様々な組織をも配下に置いているのでしょうが、皇室問題の表面化は、日本史のみならず、世界史をも抜本的に見直す転機となるのではないかと思うのです。

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皇室はいったいどうしたの? (いぬのしっぽ)
2017-05-20 23:32:37
皇室内部のゴタゴタは非常に不可解です。
雅子という時限爆弾のようなものが入ってきてからというもの、誰も彼女を正しく導かず好き放題やらせて国民におかしいと気づかせて今日に至る。
何かあっても菊のカーテンの向こう側で解決して国民にはいい顔しか見せないのが昔ながらのご皇室というものではなかったか?
それが今ではNHKのスクープで方向づけされてどんどんそれに向けて政府が動く。誰かシナリオを書く黒幕でもいるのだろうか?
書くのだったらもっとバレないようにすればいいのに替え玉だってもっとしっかりバレないような人物を使えばいいのに明らかに別人を出してきたりお粗末すぎです。
皇室の国際化は東宮が天皇になってからもろにボロが出てきて政治的発言などしてしまい、早々に外に出せない状態になるような気がします。
国際親善というのはそつのない会話力や適切な服に華のある身のこなしがあると対等に扱われますが、今の皇后はどうなんでしょ?雅子さんはえげつない衣装かぶりをやらかしてますし、陰でどう言われているかは想像できますね。
今の皇室は伝統的でもないし国際化もしてなくていもっぽい。
眞子様はもう皇室を離れたくなったのかも…
司馬史観の再検討が必要 (Unknown)
2017-05-21 03:58:54
グラバーはおそらく東インド会社の社員。となると坂本龍馬英雄説も再検討が必要。薩長政府という言葉もあやしい。あんな田舎者に日本全体の統治ができたはずがないでしょう。旧幕臣が大勢、明治政府に参加していると思います。
国家神道というのもあやしい。あれはキリスト教をまねて作られた神道でしょう。本来の神道は五穀豊穣、家内安全などの祈りの場ですから。経典宗教はISの暴虐、イエズス会の怪しさから衰亡すると思いますね。神道も祈りの場から思想の場になれば衰亡すると思いますね。
天皇制もヨーロッパ、とくにプロシャ、あるいはイギリスをモデルにした近代のもの。
私としては定家の「紅旗、征戎、わがことにあらず」が天皇さんにはふさわしいと思いますね。憲法一条から八条まで削除、政治などと言う穢れ仕事は一般人に任せたほうがよろしい。京都か奈良にお戻りなされるほうがよいかと思います。国体から外れても天皇家は国民の拠り所であり続けると思いますよ。
いぬのしっぽさま (kuranishi masako)
2017-05-21 07:38:51
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 皇室をめぐるましては、明らかに不可解な出来事が頻発しております(この現象は、他の王室にも当て嵌まる…)。ここまで表面化しますと、国民の誰もが、異変に気が付くはずです。それでは、何故、かくも異常な事態が発生しているのかと申しますと、やはり、皇室とは、何らかの国際勢力に組み込まれており、その指示の下で行動しているとしか考えられないのです。おそらく、それは、国民には知らされていない歴史的な”何か”があると想定されます。この事実の解明こそ、急がれるのではないかと思うのです。
Unknownさま (kuranishi masako)
2017-05-21 07:42:55
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 皇室問題は、日本国の国内問題であると同時に、イギリスの歴史的問題もあり、そして、世界史の全体の問題でもあると思うのです。現状では、到底、日本国の伝統には戻れない状況にあります。まずは、その要因を突き止め、歴史の見直しから始めなければならないのではないでしょうか。おそらく、イエズス会、東インド会社、大英帝国、フリーメイソン、イルミナティー(創価学会や統一教会?)…といった、様々な国際組織も関与しているものと推測されます。
お見事です (gateway)
2017-05-21 18:16:04
Unknownさんのコメント「司馬史観の再検討が必要」は、簡にして要を得た見事な一文です。
ひと様のふんどしで相撲を取ってはいけませんが、私はUnknownさんのコメント内容に我が意を得たりの心境です。
ブログ記事に対するコメントでなくて申し訳ありません。
gatewayさま (kuranishi masako)
2017-05-21 19:06:53
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 私も、司馬史観に拘ることなく、事実としての明治維新の歴史的解明こそ、まずは、皇室問題の根源を探求するためには、必要不可欠の作業のように思います。一世紀を経て、ようやく事実が明るみとなる日を迎えることとなるかもしれません。

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