万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

「パリ協定」は科学的か?ー証明されていない地球温暖化の原因

2017-06-06 17:00:26 | 国際政治
日カナダ首脳が電話会談、「パリ協定」の着実実施で一致
 アメリカのトランプ政権が「パリ協定」から離脱したことを受けて、各国首脳、並びに、マスメディアはトランプ批判一色の様相です。トランプ大統領は非科学的であり、かつ、アメリカの国益の為に全世界を温暖化の危険に晒していると…。

 しかしながら、「パリ協定」を絶対視する人々は、温暖化ガスによる地球温暖化とは、実のところ、科学的に証明されているわけではないことを忘れております。温暖化には、太陽の活動周期、地下マグマの動向、海流や気流の変化などの様々な自然現象も絡んでおり、二酸化炭素の排出量ばかりが原因とは言えません。しかも、二酸化炭素の排出量が増加するほどに植物の酸素供給量も比例的に増えますので、必ずしも、二酸化炭素の増加量がストレートに地球を温暖化させるわけでもないのです。また、長期的には、地球は氷河期や小氷期を繰り返し経験しており、気候変動は、自然要因のほうが遥かに強く影響します。

 加えて、「パリ協定」の手法には、必ずしもフェアとは言えない側面があります。この協定では、世界最大の温暖化ガス排出国である中国を枠組みに取り込んだとはいえ、2030年まで同国には削減の義務が課されていません。また、世界第二位の経済大国でありながら途上国として扱われているため、財政負担も免除されているのです。トランプ政権による協定離脱の主たる原因は、中国に対するアンフェアな優遇にありますが、「パリ協定」は、制度設計においても”科学的”、即ち、合理的ではないのです。また、温暖化ガスよりも、PM2.5といった有害な環境汚染物質の国際的取締を強化した方が、余程、確実に地球はきれいになりますし、人々の健康にも良い影響を与えることでしょう。こうした面でも、パリ協定は中国優遇協定と言え、トランプ政権のアンフェアであるとする主張には一理があるのです。

 少なくとも、地球温暖化の原因を温暖化ガスに求める説については異論もあるのですから、オープンな科学的議論と明確な証明こそ優先すべきです。「パリ協定」は、真に科学的な見地から作成されたというよりも、政治、並びに、経済的な思惑が渦巻いています。「パリ協定」を金科玉条の如くに祭り上げ、温暖化ガスばかりに全世界の関心を集める今日のあり方には、疑問を呈せざるを得ないのです。

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4 コメント

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気候変動を利用したビジネス (いぬのしっぽ)
2017-06-06 21:14:22
地球温暖化ビジネスのための取り決めですね。そうでなければ温室効果ガスの排出量取引などある訳がないです。
たくさん出してもその分を取引でちょろまかせるなんて地球のことを考えたら有り得ません。
地球温暖化でなんでもエコです。エコでなければ売れないようにする。これもビジネスです。
そもそも北極の氷が溶けても元々浮いているものでいつかはひびが入って割れるのにそのせいで海面上昇だと言うのはおかしいです。
世界の流れでは地球温暖化は嘘だったということになっていますが、日本は相変わらず地球温暖化を言い続けていて、マスコミは知っているはずなのに嫌になりますね。今は間氷期でこれから氷河期に移行するのが本筋のようです。その前に気候変動の波が極端になるということなのでこれからますます極端な天候が毎年のように起ると予想されます。
まずは倉西さまの言う通りPM2,5の大気汚染をどうにかする方が先だと思いますが、それを言うと中国が今度は脱退でしょう。トランプさんはいち早く脱退しましたが、米国内では批判も多いらしいのでかつてのケネディのようにならなければいいですけどね。
いぬのしっぽさま (kuranishi masako)
2017-06-06 22:07:39
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。

 正確なデータに基づいて分析した結果、仮に、地球が氷河期に向っていることが科学的に判明したとしましたならば、環境派の人々や地球温暖化ビジネスで利益を上げている人々は、どのように弁明するのでしょうか。最近の気象状況を観察しますと、必ずしも温暖化に向っているとは言えないように思えます。むしろ、氷河期の到来にどのように対応すべきか、人類は、備えを急がなければならないのかもしれません。
Unknown (北極熊)
2017-06-07 11:03:14
人間が気象観測を、それなりに科学的にやるようになってから、せいぜい200年、長く見積もっても400年(根拠:大航海時代)くらいのものでしょう。 1,000年とか1万円単位の時間軸で見れば、仮に、地球上で皆が縄文人のような生活を続けていても、今と同じ気象になっていたかもしれないのに、どうして、化石燃料による温暖化だと言えるのか?そうだとしたら、その温暖化によって、ミニ氷河期への突入が、今緩和されていると考える事も出来るのでは? とか思ったりします。
北極熊さま (kuranishi masako)
2017-06-07 11:51:27
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。

 温暖化対策として、莫大な資金が費やされると共に、削減義務化に伴う排出権取引なども、今や巨大な利権と化しています。科学的証明が不十分であることに加えて、国家や国際勢力の利害関係が絡むのですから、「パリ協定」は、偽善に満ちていると言わざるを得ないのです。日本国にとりましても、この協定は極めて不利であるにもかかわらず、無批判のまま追従している日本国政府は、一体、誰の為に働いているのか、疑問に思うのです。

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