万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

人類誕生の要因は加熱調理では?ー有効成分の飛躍的摂取

2016-11-30 15:20:27 | その他
 人類は、本当のところは自らの存在について全てを知っているわけではなく、生物の起源に至っては、未知の世界といっても過言ではありません。科学技術が進歩した現在の人類の知性を総動員しても解き明かすことができない謎は、数多く残されているのです。

 ところで、ダーウィンに代表される進化論では、大まかに言えば、適者生存の法則が人類を誕生させたと説いています。しかしながら、二本の足で歩く人間の身体は合理的、かつ、視覚的にも美しいフォームですし、その高い知能・知性は、他の類人猿から一歩抜きん出ています。”何故、人類だけが他の動物とは違うのか”という問題を考えた時、適者生存のみでは説明が不十分なように思われるのです。弱肉強食をも意味する適者生存だけが進化を齎すならば、今日にあっても、恐竜といった獰猛な生物が”地球の王者”として君臨してもおかしくはないからです。

 そこで推測されるのは、人間による火の使用です。他の動物は、火を極端に恐れますが、人間のみは、火を様々な目的に使うことができます。そして、火の使用による主たる効用の一つは、加熱した食物を食べることで、自然界に存在する様々な有効成分を摂取することができるようになったからではないかと思うのです。古代から人間が薬草を利用してきたことは知られており、中には、脳の神経細胞を増殖させたり、刺激する成分を有する植物もあります。今日では、これらの植物が効用や効能の多くは、科学的成文分析によって裏付けられています。薬草を特定するに至らないまでも、人間は、調理を通して知らず知らずの内に様々な有効成分を体内に取り入れることで、知能のみならず、様々な機能を、比較的短期間の間に急速に発展させたとも考えられるのです。

 この仮説が正しいとしても、何故、人間のみが火を怖れないのか、といった根本問題は謎のままですし、有効成分は人間のDNA配列に変化を与え、進化モーターとして働いたのか、あるいは、既存のDNAに何らかの機能の発現を促す促進作用を及ぼしたのか、といった問題も残ります。人間とは一体何なのか、あらゆる分野で混乱に見舞われている今日、もう一度、人間自身を見つめることも無駄ではないように思えるのです。

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Unknown (北極熊)
2016-11-30 17:33:10
最近、「古事記外伝」というスサノオの尊の視点から捉えた神話の本を読んだのですが、 
永遠の生命をもつ天津神が、命をつくって人を生んでも死んでしまう。 天津神のようには、正しく生きてくれない。 スサノオとタマヨリヒメの婚姻以降、人に魂が宿り輪廻転生が始まり、人間として真っ当になったという話なのですが、ヤマタノオロチ退治の前の段階ですが途中でイザナギの怒りをかって幽閉されていた火の神様が出てくるのですよね。 ちょっと、関係ありそうでしょ。
北極熊さま (kuranishi masako)
2016-12-01 07:40:13
コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 ギリシャ神話にも、火にまつわるプロメティウスのお話があり、神様の世界から火を盗んで人間に与えたために罰せられる、というものです。神話の世界には、どこかに、何らかの真実を描いているところがあり、興味が尽きません。火の使用によって人間が動物の世界から抜け出し、かつ、人間らしさを備えるようになったとしますと、科学的でありながら、神秘をも纏う現象なのではないかと思うのです。また、旧約聖書に記されている”知恵の実(善悪を知る木の実)”にも、何か、意味があるのかもしれません。

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