万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

連舫氏の国籍問題への対応は政府や国会の義務

2016-10-16 09:18:05 | その他
蓮舫氏、日本国籍の選択を宣言 「行政指導されたので」
 昨日、民進党の蓮舫代表は、自身の国籍問題について、台湾籍の離脱届が不受理となったため、行政指導に従って日本国籍の選択を宣言した旨を明らかにしました。この説明によれば、これまでの17歳で手続きしたという過去の発言は虚偽となりますが、一体、氏は、何時、日本国籍を取得したのでしょうか。

 氏の場合、出生時において日本国籍を取得したわけではなく、当時の国籍法に基づいて、父系の台湾籍のみを取得しています。1985年に国籍法が父系主義から両系主義に改正されたのを機に日本国籍を取得した、というのが、これまでの説明でした。しかしながら、昨日の発言によれば、国籍選択の時期は”2016年10月〇日”となるのですが、氏の場合には、ここで重大な疑問が発生します。それは、1985年以降、氏が、今日に至るまで国籍選択をしていないならば、日本国籍も取得していなかったのではないか、という疑問です。

 国籍法では、出生時における国籍選択の留保によって、一定期間の間のみ二重国籍の状態が認められています。氏の場合には、父系主義により出生時の取得国籍が台湾籍ですので、出生時における留保手続きを経ておりません。即ち、1985年の法改正に際し、有資格者に対して採られた行政手続きによって、国籍取得と同時に国籍の選択が宣言された可能性が高いのです(未確認ですが…)。この時、国籍選択の手続きをしていないとなりますと、氏は、日本国籍も取得していない、といったこともあり得ないわけではないのです。

 ところが、氏は、昨日、日本国籍の選択宣言を行ったと述べており、それが事実であるならば、それ以前に日本国籍を取得していたこととなり、それが、何時であるのか、全く以って不明なのです。17歳での手続きとは、国籍留保の手続きであった可能性もありますが、17歳という年齢は選択の期限が迫る年齢ですので、この可能性はそれほど高くはないようにも思えます。また、村田信之氏との婚姻に際して日本国籍を取得した可能性もありますが、仮に、このケースであれば、国籍選択ではなく帰化となりますので、改めて国籍選択の宣言を行う必要性もないはずです。謎は、深まるばかりです。

 何れにしましても、二重国籍の解消のための国籍選択宣言と日本国籍取得とは、似て非なるものです。民主党時代に、蓮舫代表は国務大臣を務めておりますので、本人のみならず、政府や国会もまた、事実関係を明らかにする義務があると思うのです。

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Unknown (北極熊)
2016-10-17 13:34:54
お父さんと役所に行った17歳時点では、「22歳までに国籍選択をすればよいのでご希望なら日本国籍の取得が今出来ます。」と役所に言われて、そのとおりにした。表向きは「この次点で、日本国籍の取得と台湾籍の離脱をやった」と思ってた。22歳までに国籍選択もしていない。→「台湾籍は、離脱できてなかったので今年の9月に追及を受けてからやった。」→で、貰ったばかりの台湾籍離脱証明もって役所に行ったら受理されない。。。。。。「国籍法106条にしたがって適正に手続き」と言っていたのに、、→「それが出来ないので、104条の国籍選択宣言をこの10月にやった。」 
経緯とその説明がグダグダなので、突っ込みどころがぼやけますし、今は「法務省から過去の二重国籍状態は違法ではないと確認できてる。」と言っていますが、、、それは一国民として違法でないかもしれないが国会議員としてはどうなんだという事でしょう。 自覚があったかどうかは兎も角として、二重国籍である状態にもかかわらず、単一国籍の日本人となっているかのような印象を与えて、参議院議員に3回当選してしまっている事への責任をどう取るかですね。開き直って、「気付いたから今手続きしました&OK終了」という事なら、泥棒が、「返せば良いんだろう。」と言うのと同じ。
たぶん来年に行われる衆議院議員選挙では、参議院議員を辞任して立候補し、是非首相を目指してもらいたいものだ。(笑) 
正直、参議院選挙の東京選挙区でトップ当選の状況とは違った選挙になるとは思うものの、出馬する選挙区がどこになるかで事情はずいぶん違うだろうな。
北極熊さま (kuranishi masako)
2016-10-17 14:14:49
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 北極熊さまのコメントによりますと、蓮舫代表は、17歳の時点で、国籍留保の手続きを行ったことになります。となりますと、ひとまずは、この時点で、日本国籍は取得したと解されます。しかしながら、蓮舫氏は、度々虚偽の説明をしておりますので、17歳の時点での国籍留保にも不信感がぬぐえません。また、法務省の説明につきましても、法務省自身からではなく、蓮舫氏によるものです。この件は、やはり、国会等において、議員資格に関する問題として、厳正なる調査を実施すべきではないかと思います。

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