ノーズギアのアクシデントのリカバリーからです。
オレオの部分でポッキリといってしまった訳ですが、尻餅防止用のオモリが機首にタップリと詰まっていて重さがあるので、単純に接着しただけでは絶対に支えきれません。
金属で脚柱全部を自作する腕も無いので、オレオ部分を太さ1mmの真鍮パイプに置き換えることにします。
まず、オレイの部分を切り取ってから、上半分と下半分の脚注にそれぞれピンバイスで1mmの穴を慎重に開けます。
1.5mm程のプラ棒に1mmの穴を長さ方向に開ける訳ですから、緊張します。
なんとか上手くいき、瞬間接着剤でジョイントしてガッチリ固めました。(写真は上下さかさまです)
元のプラよりも頑丈になりました。 これなら重さにも十分耐えられます。
さて難関は突破しましたので、デカール貼りをサクサク終わらせます。
さて、問題の「単調にならない仕上げ」ですが、まずシルバー部分はエンジンナセルのニュートラルグレーも含めて結局4色で塗り分けました。 銀塗装を吹くときに、意識してムラを少し残しています。
全体の感じは小学校の3年生くらいの頃に伊丹空港で見た実機の記憶(印象)と、ネットに乗っている実機の写真 でイメージアップします。
旅客機としては薄汚れていて、少しくたびれた感じです。 子供の頃に見た実機もエンジンがかかると同時に真っ黒の排気ガスが出て、機体全体も汚かったのが記憶に残っていますし、ネットの実機写真を見てもそういう感じの機体が多いですね。
まずは、デカール保護のために全体に水性クリアを吹いた後、全体に墨入れを行いました。 更にエナメルブラックのものすごく薄めたもので全体をウォシングするような感じで、少し荒します。(あまりやり過ぎると水性クリアが溶け出しますので要注意)
元々の銀塗装のムラ、塗り分け、墨入れ、エナメルでのツヤ荒し・・・で結果、なんとなく薄汚れた、くたびれた感じで、ほぼイメージ通りになりました。
この辺りから残っていたエンジン回り、主脚周りを並行して進めます。
エンジンナセルの排気口、エアインテークが全く開口していなかったので、開口しました。
但し、エンジンナセル上部のエアインテークは非常に狭くて自信が無かったのでやめておきました。 ここだけ凸だった筋彫りも凹に彫りなおしました。
プロペラの先端はナント3色の塗り分け!という超面倒なことになっています。 白→黄→青の順に塗りました。 (疲れたぁ・・・)
で、いきなり「完成」です!
レシプロ機の最終、最大の世代だけあって1/72とは言え、大きいです! 全長45cm、全巾50cmの巨体です。
初期のレシプロ4発である1/48のB-17とちょうど同じくらいの大きさですよ!
アクシデントもありましたが、ほぼ満足な出来になりました。
手を入れればいくらでも入れられるキットですが、まずは完成させたかったので、シートベルトの自作とノーズギアの補強以外は完全に素組みです。
ほんと素晴らしいです!!
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この完成写真はTARUさんに教わったレベル補正をしたものです。
元の写真は照明が足りなくて、もっと暗かったんですけど、見られるようになりました。
本当は照明をもう一つ買えばいいんでしょうけど、なかなか良いものがありません。