蔵っ子日記

これは中堅(?)蔵人の日々を綴った素朴な日記です。
だんだん「蔵っ子」と言えない歳になってきたか?でもよろしくね。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ミルク風呂ならぬ酒粕風呂?

2008年02月29日 18時46分43秒 | 日本酒
今日で2月も終わりですね。寒さも少し和らいだ感が・・・春が近いのか?

本日の蔵の作業は、もろみの分析、斗瓶の氷入れ(冷却)、酒袋洗い、その他もろもろ。

酒袋は袋吊りの時や、槽で搾るときに使用します。1袋当たり15Lくらいのもろみしか入らないので、うちの仕込みの場合、一回の上槽で100~120枚ほど使用します。そして連続して搾る場合はそのまま使用する場合もありますが、基本的には使用後に洗浄します。手洗いなんでなかなか手間なんですが。

写真は酒袋についていた酒粕がしっかり溶け込んだ半切り桶です。まるでミルク風呂を思わせるような上品な白い見た目。なんたって純米大吟醸の粕ですから・・・。そして栄養分たっぷり、香りもあります。

肌つるつるになるんだろうなあ~。香りもいいよなあ~、まさに酔い心地だろうなあ~。

「ほんまに(これを風呂にして)入ってみたい」

と思いましたが、さすがに止めました。

お風呂に少量のお酒を入れると、体がぽかぽかになります。ほんとです。血行が良くなるのでしょうかね。是非みなさんもお試し下さい。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

清酒の「検定」とは?

2008年02月28日 22時32分19秒 | 日本酒
ひさしぶりの日記です。仕舞祝後も仕事は続けておりますが、連日勤めて頂いた杜氏さんと蔵人さんは一時帰宅で休養中。というわけで、若手(?)である私は、杜氏さん代理ということで残りの蔵仕事をせっせとこなしております。

杜氏さんの主な仕事に「帳面記入」があります。要は事績報告書ですね。今日は、先日上槽した清酒を「検定」してみました。

仕込において重要なポイントは多々ありますが、この「検定」は特に重要です。「お酒が出来ました」という報告であり、アルコール度数、数量、清酒の温度、入っている容器、粕の数量などこと細かく報告しなければなりません。その昔は、1本1本出来た度に、この検定を税務署の方立会いのもと行っていたというのだからえらいことです。(いまは自主検定となり、報告で済まされています)

計算機を傍らに、え~っと、粕重量、清酒に換算して・・・、アルコール度数は××%、純アルコール数量は・・・、もろみ熟成歩合が○○%、もろみたれ歩合、総水歩合、肉たれ歩合?? 面倒やね~、こりゃ時間かかるわ。にくたれしい~(失礼)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

仕舞祝だ!

2008年02月25日 00時01分10秒 | 日本酒
こんばんわ。
どうしてもUPしたかった仕舞祝!

今、二次会(というか、一番年の近い人とのちょい呑み)を終えて帰蔵。

みんな健康で、大きなミス、けが無くこの日を迎えられて良かった!

では、おやすみなさい。

気分は、いうまでもなく充実感・感謝の気持ちでいっぱいです!
コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

今期仕込23号 純米大吟醸 淡雪仕立て 上槽!

2008年02月23日 19時26分40秒 | 日本酒
今日は昼前から一転して雪。大粒の雪(出雲弁で「だんべ雪」という)がどんどん降ってきました。空はどんより。まだまだ寒いっすね~。

さて、本日は今シーズン最後の袋吊り?(というか、写真を見ると「袋盛り?」)の、「純米大吟醸 淡雪仕立て」を上槽致しました。原酒だけどアルコール度14%台と控えめ。薄くにごって、あらきれい。味もすっきり辛口、飲みやすい。というお酒です。最近、人気上昇中でしょうか。

午後には、益田から蔵見学のお客様が来られまして、「袋吊りってよく聞くんですけど、どんな袋なんですか?」、・・・そうだよなあ、袋なんて見たことも無いかもなあ、と思い、たまたま使用する予定だった袋を取り出し説明。そうか~、蔵の案内で勉強になることも多々ありますね。

そんなこんなで今日も一日過ぎました。本日は米洗い最終ランナー、麹引き込み最終ランナー、というわけで、実は明日は甑倒し!ついに来た!ひとつの仕込みの区切り。ひとつのゴールが見えましたね!
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

蔵の中は「暗い」でも酒は明るい?

2008年02月22日 22時15分51秒 | 日本酒
あれっ?今日も晴天でした。山陰(出雲)の冬は、ほとんどが曇天(どんてん)なのに、いや、珍しい。ということで、散髪リベンジ。今日はお客様も無く、思い通りにスッキリサッパリ!良かった良かった。

しかし、蔵の中にいると、特に外の陽気を感じることなく、やや寒い。そして暗い。なぜなら酒にとって日光(蛍光灯の紫外線も)は着色の原因となるので、日が差さないような影が多い。明かりも控えめですね。また暖かいと今の時期、お酒やもろみの管理に困ります。ですので、たまに外を見ると、まぶしく感じます。慣れは恐ろしいの~。

特に仕込蔵にある大吟醸斗瓶は、お酒のために蛍光灯を外して、裸電球の照明下にて一時期管理しています。蔵によって色々場所や方法は違うでしょうが、どの場所でどういう風(温度とか)に保管するか、も大変重要です。こういうことも旭日らしい味わいの秘密かもしれませんね。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

もと屋 任期満了~。

2008年02月21日 21時25分07秒 | 日本酒
今日は久しぶりの晴天。気温も上がりいい陽気でした。ふと思い立ち、昼休みに散髪に出かけましたが、やはり考えることは同じか・・・、お客さんがいっぱいで、やむなく断念。また寒くなると足が向かないんだけどね~。

さて、昨日は実は最終のもと卸しがありまして、ついに今期の全ての酒母を造り終えました(祝!)。始めから通しでやらせてもらったので、実に勉強になりました、考えました。杜氏さんも多くを語らず、自主性に任せてくれたので余計に良かったかもしれません。感謝ですね。結果は・・・、いまのところ、もろみも順調に発酵し、次々に美味しいお酒となっているので、合格?でしょうか。

これからは他の人の仕事も手伝ったりしながら、もと場・もと道具の清掃・洗浄・片付けですね。片付けももちろん担当者の仕事。あっというまに来年が来て、また準備・・・となるのだろうけど、とりあえず今は片付けときましょう(笑)。先読みしすぎだね。

(写真)道具こそあれ、酒母タンクが一つも無くなってこざっぱりしたもと場
コメント (3)
この記事をはてなブックマークに追加

酒造りクライマックス!大吟醸上槽!

2008年02月18日 20時36分21秒 | 日本酒
お酒の好みは人それぞれ(それで良し!)、そのことを前置きしておきますが。

本日は大吟醸の上槽がありました(写真:斗瓶に滴り落ちる大吟醸の雫)。まぎれもなく、うちの蔵での最高の原料、技術を駆使した苦労の逸品。蔵元および杜氏さんの意地とプライドがかかったお酒です。

始まりの精米工程から、搾るまで実に3ヶ月近く!ある意味やっと形になり、私たちの前に現れたわけです。しかしこれで完成ではありません。このあと、味がうまく乗るように斗瓶の中で柔らかに熟成させ、蔵元および杜氏さんは毎日のきき酒を欠かさず、「ここぞ!」というタイミングで火入れ(加熱)処理します。最も良い状態を皆さんに楽しんでいただくために・・・。

今晩は蔵の晩酌も少し多めで(祝)。
しかし、まだまだ重要なお酒の上槽は続きます。これからも実に楽しみです!
さあ、仕込終了となる甑倒しまであと1週間!いよいよ来たぞ~何ともいえない気持ちです!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

取材・広告・宣伝をどう活かすか?

2008年02月15日 21時07分37秒 | 日本酒
会社や商品の知名度がある、というのはなんとなく嬉しいものです。「何やってる会社?」と聞かれて、「え~っと、(専門用語・業界用語の羅列)・・・」というよりも、「○○造ってる会社」というのは簡単でいいですよね。何となくメーカーが自分の肌に合うのだろうか?思い返せば、就職活動でもそれを基準に活動していたなあ・・・。

さて、人生いろいろありまして、結局、メーカーへ。しかも伝統的な「造り酒屋」で働くことになりました。これはある意味メーカーの究極ですね。大変なことが多いですが、なんとなく肌に合っているのか?それで思うのは、やっぱり知名度上げたいなあ。「あ~、その会社知ってる!美味しい日本酒造ってるんだよね~」って嬉しいですよね。地道な活動(仕事)と合わせて、外に向かってのアピールも大切な時代です。派手でなく、確かなもの、誠実なもの、まがいものでないもの、自分たちで自信をもって発信せねば、誰が発信する?という気持ちです。ということでこのブログももっと頑張ろう!

最近、地元の新聞取材と、全国的な雑誌への掲載(ちょこっと)がありました。地道に地道にアピールアピール。(写真:島根日日新聞 日曜特集記事)

掲載雑誌:料理雑誌「danchu 3月号」 「おいしいおでんと日本酒がニッポンを幸せにする!」
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

大雪、とまではいきませんが。

2008年02月13日 20時27分37秒 | Weblog
昨晩、ニュースを見ていたら、天気予報のコーナーで「爆弾低気圧」なんてことを言ってました。刺激的な言葉ですが、短時間にどかんと大雪が降ったりするそうで、今年は北の地方も大変そうですが、大阪なんかも雪降ってますね。珍しいですね。

さて、出雲も例外なく昨晩は冷え込みました。今朝起きますと、白銀の世界。この冬一番でしょうかね。写真は朝7時ころの釜場屋根の上の写真です。下では米を蒸しておりますので、勢いよく蒸気が出ております。いかにも酒造りっていう風景ですね。

高い煙突が立ってたり、白壁土蔵、冬の早朝に蒸気が上がる風景など、酒蔵のシンボル的な景色もいろいろありますが、うちの会社にはそれらしい煙突がありません。その昔、老朽化がすすみ、万一、倒壊等事故の場合に周囲に迷惑をかけるといけない、という判断から取り壊してしまったそうです。それはそれはいろんな方から猛反対を受けたそうですが、確かに台風や地震の度にビクビクするのも・・・ですね。ちょっと残念ではありますが。

ということで、本当に目印がありませんので、事前にしっかり地図をみてご来蔵くださいね。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

酒造りの神様

2008年02月09日 21時41分25秒 | 日本酒
さむ~い。さむい。こんな日は早く寝ようと思うけど、蔵っ子日記も書かねば。

今日はひとつ酒母卸しがありました。いよいよ酒母室は最後の1本となってしまいました。終わりが見えてきたな~。

長い蔵生活、色々な仕事のなかで、トラブル、失敗はやっぱりあります。それが取り返しのつかないくらい大きいか、また些細なことか、以外に失敗は成功の母、ということもありますが、やはりミスは避けたいものです。そんな時、「あ~、酒造りの神様が居ったわ」とつぶやくようにしております。例えばこんな場合。

①ガラス器具を落としたのに割れなかったとき。
②機械(タンク等)を運んでいて上下左右1cmくらいの隙間で通り抜けられたとき。
③完全に忘れていた暖気樽抜きを、たまたま他の用事のついでで気づいたとき。
④めちゃくちゃ忙しい日にもかかわらず、ほんの数分の空いた時間にお客様が来られたとき。
⑤欲しかった道具をたまたま業者さんから安く譲り受けることが出来たとき
⑥「しまった!洗濯し忘れてもう無い!」と思った明日のパンツがラスト1枚あった時

まあ、なんでも考えようですので、前向きに。神様のおかげです。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加