蔵っ子日記

これは中堅(?)蔵人の日々を綴った素朴な日記です。
だんだん「蔵っ子」と言えない歳になってきたか?でもよろしくね。

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上槽ダブルヘッダー!大忙し!

2007年01月29日 21時18分15秒 | 日本酒
今日は上槽(じょうそう=しぼること)が2本ありました。同日に2本は初めてかも。
船長(上槽担当)としては昨日、また本日と準備に大忙しでしたが、なんとか無事に定刻どおり作業が進められました。ほっと、一安心です。

写真は本日上槽した普通酒のタンクです。お札を見ると、何々?「1月2日仕込」・・・28日間のもろみ期間ですね。「第16號」・・・16本目の仕込ってことですね。(見えるかな?)
その下にペンキで「昭35.11.28検」と書いてあります。仕込みに使うタンク、貯蔵に使うタンク、詰めに使うタンク等、全て「検定」という容量チェックが出来たものを使用します。適当な大きなずん胴タンクや大型漬物桶等を使うというわけにはいかないのです。こういうことは全て税務署(酒税)の関わる仕事ですから特に厳しいんですね。

それにしても昭和35年か・・・私の生まれる前・・・年季入ってるなあ・・・。
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今日も忙しかった・・・温泉行こう・・・

2007年01月28日 20時12分12秒 | 日本酒
久しぶりに出雲は雪。そういえばちょっと寒かったかな。
外が雨でも雪でも晴れでも仕事内容は特に変わらず、坦々と、黙々と、酒造り頑張ります。

「仕事は準備8割!」「仕事に追いかけられるな、追いかけろ!」「仕事はやればやるだけ、また仕事が増える」etc。色々な言葉を職場で学びましたが、本当にその通りだなあ、と思いつつ、「やるしかない!」で頑張っております。

今日の仕事おさらい。冷温器抜き、洗浄、酒母櫂入れ、検温、分析用ろ液汲み、道具洗い、酒母経過簿記帳、添麹引込み、暖気樽入れ、もと麹出麹、上槽準備(2本同時!)、もと卸し準備、もと仕込み準備、壺代洗い(3本!)、明日の準備もろもろ、ボイラー終了・・・。(

明後日の準備も含んでおりますが。時間見つけて先手打たないとね。いや忙しいことです。一日があっという間ですね。

さーて、癒されに近くの温泉行ってこ~よう。(これが今の贅沢)

P.S 蔵っ子プロフィールに似顔絵掲載。まあ・・・似てる・・・かな。
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まるでわたがしのような・・・

2007年01月27日 21時19分22秒 | 日本酒
これは育成途中の酒母の写真です。いい泡たってますね~。カプチーノの比ではないですね~。

酒造りは微生物の仕業が主であり、酒は生き物、とはよく言われるところです。この泡を形成するのは酵母の働きによるものです。つまり彼らが元気に発酵を始めると、その際発生する炭酸ガス、気泡、酵母が関係して泡がモコモコと盛り上げって来るのです。

この写真の場合、液面よりも20cmくらいは泡が盛り上がってますかね。ですから、泡といっても予想以上に分厚いものなのです。

毎日様子を見ながら酵母たちに話かけてみます。「今、絶好調か?」「まだ泡は盛り上がるんか?」「そろそろ泡落ちてもええんやけど・・・?」

しかし、この場合、話しかけるよりも早く泡がこぼれないようにする方が先決です。泡の中には酵母がいっぱいいますから・・・(もったいない、杜氏さんに怒られる)
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「搾る」ということ

2007年01月25日 19時56分37秒 | 日本酒
いやあ久々の日記となってしまいました。ちょっと風邪が入り、早寝しておりました。蔵では共同生活をしているため、この度はうつってしまったかな?でももう大丈夫ですよ。

上槽(じょうそう)、いわゆる「搾り」が続いております。米を洗い、蒸し、酒母を育成し、もろみを上手に経過させ、そして「搾る」わけですが、やはり搾り方を粗末にしては、それまでの苦労が水の泡、ということもありえます。袋吊り、木槽搾り無加圧、攻め絞り等、それぞれに手間が違います。いい酒(美味しい酒)を皆さんに楽しんで頂くためには最後まで気が抜けません。

しかし搾りたてはいいもんですね。(もちろん熟成したお酒のいい面もありますが)極端な話、こういう仕事をしなければなかなか味わえない?じゃなかったきき酒できませんが、是非、将来某有名ビールのように「鮮度が命!」「製造後○日までにお届け!」のようなお酒が世に出せたら面白いですね~。

写真:しぼりたてのお酒は、きれいな黄金色です。見て見て。

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ひとつの区切り。精米退場。

2007年01月21日 20時49分23秒 | 日本酒
出雲は晴天でした。でも少し寒いですかね。酒母室(もとば)の室温は8.5度。体動かさないとやっぱり寒いです。
本日はひとつの区切り・・・全ての精米作業が終了しました。精米担当の人は、ひとりみんなより早く蔵入りし、11月初から、今まで無事頑張ってくれました。何はともあれ感謝ですね。
いまごろは家で晩酌の後、ゆっくりテレビでも見て、家族でくつろいでいることでしょう。

最近では各々の役割を持たさない蔵も多くなったと聞いています。人間(蔵人)も少なくなり、みんなで全ての作業をやらねばならない事情もあるのだろうと思いますが。心境はやはり寂しい? うちの酒造りはみなさん泊まりこみで寝食をともにし、毎日一緒に仕事をしていますので、くだらない話でも一人分の「会話」がなくなることは寂しいですよね。(ちなみに精米さんは毎朝の食事の配膳をしてくれていました。味噌汁を温めたり、食堂にストーブをつけてくれたり、ありがたかったなあ。話のネタは「イカ採り」が主でしたが)

大仕舞いまで残り約1ヶ月。残された我々も怪我無く無事に終えなければ。また明日から気持ち入れ替えて頑張ります!
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出雲弁講座 ~酒蔵編①~

2007年01月20日 21時51分41秒 | 日本酒
以下の会話を標準語に訳しなさい。(写真も参考に)

(原文)
男A:「おい、世話無いか?」
男B:「ちょっと、もそんでごいた。重とうて」
男A&B「せーの、よいしょ!」
男A:「足元気ぃつけっさいや、まくれたらえらいことだぞ」
男A:「かんかんまでもそばや、・・・よいしょ」
男B:「90・・・92kg?、93kg?・・・、これでどげな?」
男A:「ぴっちゃし。93kgだ」
男B:「いそがしとこすまんの、だんだん」
男A:「そろそろたばこだずね」

方言とはいいものですが、あまりきついと意味不明です・・・。

明日まで回答を伸ばすとストレスが溜まるかもしれませんので・・・。

(訳)
男A:「おい、大丈夫か?」
男B:「ちょっと運んでくれますか? 重たくて」
男A&B「せーの、よいしょ!」
男A:「足元気をつけて、転んだら大変だよ」
男A:「量りまで運びましょう、・・・よいしょ」
男B:「90・・・92kg?、93kg?・・・、これでどうですか?」
男A:「ぴったりです。93kgです」
男B:「忙しいところすいません、ありがとう」
男A:「そろそろ休憩だね」

これは酒粕の重量を量っている場面でしたね。
恐るべし出雲弁。 みなさん、分かりました?
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お知らせ!島根ふるさとフェア~ in 広島

2007年01月18日 22時16分16秒 | event
ふと思い出しました。そういえば、来る1月20日(土)・21日(日)に広島でイベントがあるんです。「島根ふるさとフェアー2007」(一応トップページには掲載したんですが)島根全県をあげてのビックイベント!? 各地、各社から自慢の逸品を販売&PRに行きます。うちはもちろん日本酒!今年の新酒「しぼりたて生酒」含む、自慢のお酒を色々と試飲販売する予定です。
たいへん大勢の方でにぎわうそうですので(私は酒造り真っ最中のため行ったことが無いい・・・)、広島にお住まいの方は是非、ご来場下さいませ。ちなみに20日(土)は蔵っ子妻が出張しております。よろしくお願い致します。

≫写真:今年、容量・デザイン・味等一新した「しぼりたて生酒」おすすめ!

≫「島根ふるさとフェア2007」詳しくはコチラ (TSS-TV様HP)
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只今、大吟醸仕込中!

2007年01月17日 19時40分39秒 | 日本酒
今期の酒造りも後半戦。酒母仕込も残り数本、精米も残りわずか、そして只今、最高級大吟醸の仕込真っ最中であります。
杜氏さんいわく、「いきなり大吟醸仕込むよりも、慣らし運転がある程度必要だけんね」働く者としてはそれもあるかもしれませんが、寒くなるこの時期、またうちの場合、仕込タンク等ふまえた製造計画上もこの時期がどうも良いようです。
大吟譲とそのほかのお酒の仕込は何が違うのか? 作業はほぼ一緒です。米を洗い、蒸し、麹を造り、酒母を造り、もろみの温度管理をする・・・。ただ、「デリケートなお酒」となるので、より丁寧に細かく、手間暇惜しまず気を遣ってそれぞれの作業をしていることは間違いありません。今年は酒母が自分の役割でした(酒母担当1年生でしたが)。出来はどうだったろうか??? 見た目はO.K? 香りもO.K? 本当に祈るような気持ちです。このあとの工程も順調に行ってくれ・・・、気合だ~。
≫写真:大吟醸 掛米冷却中。手作業でしっかりほぐし、冷やします。
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粕汁いかがですか?

2007年01月16日 19時50分30秒 | Weblog
もろみを搾ると透明なお酒と酒粕に分かれます。そして酒粕は「カス」でなく、食品として販売しております。美肌効果や、血液サラサラ、がん予防、ボケ防止など、最近では色々な効果が実証されているすばらしいものなのです。
上槽(搾る作業)が進むと、当然のことながら、お酒と酒粕がどんどん出来てきます。我が社もいよいよ酒粕販売開始です。今の時期が旬!みなさん買ってね!

では食べ方は?というと、①粕汁(写真参照) ②焼き粕 ③粕天ぷら が代表的でしょうか。(その他にも自慢のレシピあれば教えてくださいね)

中でも ①粕汁 は蔵でもポピュラー。味噌汁に酒粕を適度に溶いて入れる場合もあれば、野菜や魚のだし等で酒粕を溶く場合もあります。濃い目も薄口も量はお好みで。寒い日には体が温まるおすすめメニューです。ちなみにうちの杜氏さん(&私も)大好きです。酒造りの仕事をするまで食べたことも無かったですが・・・。

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蔵仕事のよくある怪我・病気は?

2007年01月13日 21時34分59秒 | 日本酒
仕事はなんでもそうですが、とにかく健康が一番ですね。風邪ひいてたり、熱っぽかったりしたら、集中力も無くなり良い仕事も出来ません。よりひどい怪我をしたりする原因にもなります、というわけで、私の経験から考える「蔵仕事でのよくある怪我・病気 Best3!」ジャジャーン。

第三位 やけど。やっぱり蒸しの時の高温蒸気は危険!「あっ」とその一瞬で火傷してしまいます。そして熱湯も使用する場面が多いので危険です。

第二位 切り傷、刺し傷。木製の道具が多いので、くぎやささくれなどで手指を引っ掛けたり、切ったりします。バンドエイドが欠かせませんね。

第一位 あかぎれ。あかぎれとは「寒さのために皮膚が乾燥してひびが裂けたもの」だそうで、やはり水仕事の多い人がなりやすいそうです。手の「垢」が切れるのではないのですよ(ちゃんと風呂入って洗ってるからね)

それほど驚くような、特殊な怪我・病気はありませんでした。(地味な発表だった)
ただ杜氏さんには手肌のつるつるすべすべした人が多い、とよく言われますが、それも当たりだと思います。確かにお米に毎日触れることで、確かに潤っている感じも受けます。私の場合、あかぎれ・カサカサ手肌ですが、なぜかおでこはテカテカしてます。ん!?

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