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【感動する脳】

2007年05月24日 | 最新ビジネス書評

【感動する脳】茂木健一郎著(PHP研究所)


どうして、人間は、ネガティブになるのか?私は、第5章の『ネガティブ脳のメカニズム』が非常に参考になりました。

本全体としては、いかにポジティブになるのか?感動することによって脳は発達するという内容です。


私の場合、基本的に超ポジティブに生きているので、こちらの方は改めて自分がポジティブに生きていて良かったと再認識できました。

 

しかし、私自身、非常に足りないのは、ネガティブ・シンキングをして生きている人を十分理解していないことです。

その結果、・・・多くのトラブルを巻き起こしてしまいます。

 

第5章を要約すると・・・

《物事がうまく運ばずに失望したり、自信をなくしたりする。将来に対して不安になったり、情けない自分に怒りを覚えたり、時には幸せそうな他人をみて妬みを感じたりする。》

《マイナス思考は、大きな悩みになり発展する。その結果、「引き込み現象」→PTSDに最悪、変化していく》

《マイナス感情が、脳の扁桃体に残り、自分の意思で取り除けなくなる》

 

マイナス感情を抱いたら、即刻忘れて、前向きになることが重要ですね・・・

悩むことを、人間らしさと勘違いすると、とんでもないことが起きます。

よく分かりました。

中村天風先生も、怒りや悲しみのコントロールこそ、幸福になることとおっしゃられております。



ネガティブから脱出するのは、「感動して生きること」

人を妬んでも、自分が苦しくなるだけです。

「妬み」は、自分自身を破壊していく感情です。






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1 コメント

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『感動する脳』について (藪内 祥平)
2007-05-28 00:42:31
この本の著者である脳科学者・茂木健一郎は、私が今最も注目している人物で、ここ数ヶ月
彼の著書を漁るようにして読んでいます
(もっとも、私の場合は知的好奇心を満たすのが主な目的ですが……)。
会長も彼の本を読まれていたとは驚きです。

第5章、私も読んでいて身につまされました。
将来に不安を感じたり、今の自分の言動に自信が持てなかったり、他人の成功を妬んだり
する事は私にも多々あるからです。その結果、脳がますますネガティブな状態に慣れてしまう
とは知らずに……。

こうした負のスパイラルから抜け出す方法として、本書は「心の安全基地を作る」ことの
重要性を説いていますが、そこで必要となるのは
 ●経験・スキル・知識を積む事
 ●問題に直面した際、欠点を認識はしても人格を否定してはならない事
 ●心の拠り所となる人間との関係を複数築いておく事
だそうです。
(2番目を除いては)いずれも一朝一夕で為し得るような事ではありませんが、地道に
努力を重ねれば、脳はいつか必ずポジティブな、そして生産的な状態に回復してくれるはず。

会長を含め、我々社員全員が、常にそうした人々の手助けになり得る。
そんな会社でありたいものですね。


ところで、本書において茂木氏は一つ、良い言葉を残してくれています。

 ―――「根拠なき自信」が大切―――

具体的な成功体験も何もない内に、最初から「自分は必ず出来る」「俺はスゲェ」と
何の根拠もない自信を持つこと。
一見ただのアホか自惚れにしか見えない行為ですが、実はそれこそが脳をポジティブシンキング
スタンバイOKの状態にし、己の意欲を掻き立てるための第一歩だというのです。
何とも我々に勇気を与えてくれる言葉ではありませんか(゜∀゜)


P.S.

同氏の本ならば、他にこんなのもオススメです。
 ●『脳と仮想』茂木健一郎 著(新潮社)
  ……人間の脳の中で「心」を創り出す、決して数値化して表現する事の出来ない要素
    「クオリア」について詳しく触れた書。
 ●『欲望解剖』茂木健一郎 / 田中洋 著(幻冬社)
  ……人間の欲望のメカニズムを脳科学・神経経済学の視点から分析し、マーケティングに
    係る諸問題を検討する「ニューロ・マーケティング」について触れた書。
 ●『フューチャリスト宣言』梅原望夫 / 茂木健一郎 著(ちくま新書)
  ……『ウェブ進化論』で有名な梅原氏との対談本。AppleやGoogleの起こした革命を題材に、
    インターネットが人類にもたらす変革とこれからの時代の生き方を問う書。

『脳と仮想』を初めて読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。

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