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インド赴任日記 Vol.6 ~自信と過信~

2010年11月29日 | マネジメントセラピー(井上ゆかり、他)

自信を持つこと ・ 過信してしまうこと 

 

 

『道を行ふ者ものは、天下挙て毀るも、足らざるとせず、

天下挙て誉ほむるも、足れりとせざるは、自から信ずるの厚きが故也。』

 

=正しい道を進むものは、国中の人から悪く言われることがあっても、決して不満を言わず

国中の人がこぞって誉めても、決して自分に満足しないのは、自分を深く信じているからである。

 

 

西郷隆盛の何州翁遺訓州の一節です。

これも幼いころに祖父に読まされたのですが、、、読み返すたびに、唸ってしまうコトバです。

 

 

自信がない…

自信を持つ…

自信が故に過信してしまう…

自信を持つことと過信することとは違う…

 

色々と『自信』と『過信』にまつわることは言われますが

本当の『自信』とは、こうゆうことを示すのかもしれません。

 

本当の意味で『自分の可能性』を『信じている』からこそ

成功をしていったとしても奢ることもなく、もっと上を目指せるハズだと

自分を信じて、突き進んでいくのかもしれません。

 

 

私も例に漏れずですが、自分の中にある『自負』というのが本当に厄介なものです。

 

自分はやっている…

自分自身の行動・努力に対して『自信』を持っているからこそ

意見を聞けなくなったり、素直になれなくなってしまったりしてしまいます。

 

でも、そんな『自信』は西郷さんの言うところの

『自分を深く信じている人』ではないのだと感じ、、、、耳が痛いです。

 

『自分のこと』 も 『部下の可能性』も、深く信じて

 

そして『顧客の可能性』を広げることが出来る…そんな人になりたいです。

 

そんな器かどうか…

そんな能力があるかどうか…

 

そんな可能性なんて、正直どうでも良いです。

 

ただ、それを信じて、前を見て、進んでいくことが出来れば

それを信じてついてきてくれる人がいる。

 

そして万一自分に能力や器が無かったとしても、付いてきてくれた人の中から、

器も能力も適した人物がきっといて、その人が先人の作った道の歩みを進めてくれるのだと思います。

 

重要なのは、自分自身が道を進むことが出来るかどうかではなく、

結果として、『道』=目的を果たすことが出来るかどうかなのだと思います。

 

それを目指して歩み続けられるとき、本当の『道』を行う者になれるのかもしれませんね。

 

『道』のりは、まだまだ長いようです。

 

 

                                                 井上ゆかり