まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

流れる星は生きている

2016年11月20日 | 日記

マンションの玄関脇にある
イロハモミジが真っ赤に色づいています。
まあ、単なる植栽ですから貧相と言えば貧相ですが・・・

すべてが人工的に管理されたマンションでも
ささやかな自然はあって
ちゃんと季節はやって来て住民を楽しませる。
そんな当たり前のことに妙に感心したりする日もあります。
最近、感動がすることが少ないからでしょうか。

昼休みに弁当を食べながら新聞を見ていて
あの藤原ていさんが亡くなられたのを知りました。
あの・・・とわざわざ断ったのは
もう名前を知っている人も少ないと思ったからです。
亡くなった作家・新田次郎氏の奥様で
ご主人を助けて家事や子育てに追われながら
ご本人も作家活動を続けて来られた「主婦作家」の先達です。

藤原ていさんは
戦後、大ベストセラーとなった
「流れる星は生きている」の作者で知られています。
終戦直後、満州からの壮絶な引き揚げ体験を綴ったこの手記は
映画やドラマにもなって一世を風靡しました。
当時、気象台勤務のご主人(新田次郎)と満州で暮らしていた彼女は
日本の敗戦を知ると、現地に残る夫と離れ
女で一つで三人の幼子を抱えて満州から朝鮮を経て日本へ。
この引き揚げの道程が壮絶としか言いようのない
凄まじいまでの苦難の連続で
読んだ当時、中学生だった私には実にショッキングな作品でした。
戦争の残酷さ、人間のエゴ、母親の強さ・・・
世間知らずのハナタレ中学生はさまざまなことをこの本で学びました。
本を読んで泣いたのは初めてだったかもしれません。



「流れ星は生きている」という言葉が
まるでリフレインのように今も心の中に響いています。
星も凍てつくような極寒の満州の大地で
足を血だらけにして死線をさ迷う母と子の姿が目に浮かびます。
すっかり平和ボケした今の日本では
そんな時代があったことすら忘れ去られてしまっていますが
文庫にもなっているので
子供たちや若い人にぜひ読んで欲しいと思いますねえ。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« イングリッド・バーグマン | トップ | 霧の向うに・・・ »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL