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「くにたち駅前反戦」より「国立市教委、憲法講座の後援を取消」

2014年08月23日 | 政治(市政・都政・国政・国際)

8/11「くにたち駅前反戦」チラシより

安倍が通れば道理が引っ込む
国立市教委、憲法講座の後援を取消

◆政府に「憲法を守れ」って言うと「中立じゃない」

 国立市は、2001年から13年43回(←転載者注:正しくは42回)にわたって毎回講演してきた、市民主催の「憲法とわたしたち連続講座」の後援を取りやめました。チラシの内容が「中立・公平性の点から」市教委として後援をするのにふさわしくない、というのがその理由です。チラシ(裏面参照)は、安倍内閣が集団的自衛権を容認する閣議決定したことを、憲法違反と指摘しました。日本国憲法9条には、戦争放棄と戦力不保持と書いてあるので、チラシは憲法違反だと言っているにすぎません。国立市教育委員会は、集団的自衛権の容認は合憲だと正式に述べていることになります。だから市教委の見解とは違う講座の後援ができない、というのです。これのどこが中立なんでしょうか。言っているのは「政府の言うことには反対するな」だけです。

◆やっぱり来ました! 情報統制の時代

 さいたま市の公民館だよりが「梅雨空に9条守れの女性デモ」という俳句を掲載しなかったことが話題となりました。6月19日に明治大学で開催予定だった「安倍政治と平和・原発・基地を考える集会」は、開催1週間前になって、大学から会場使用を拒否されました。戦争放棄を定めた憲法を変えるのが悲願の安倍政権。憲法を変えるのは難しいから解釈を変えて、アメリカの戦争に日本も協力できる、と公言しました。それが解釈改憲の閣議決定です。反対の議論が巻き起こって、「解釈改憲なんてただの屁理屈」と言われたりしたら困ります。だから議論自体をさせたくありません。安倍政権のちょうちん持ちをして憲法改正の世論作りをしているのが国立市教委です。平和を脅かしているのは誰でしょう。

◆「オレ様が法律」解釈改憲という無法

 そもそも国立市がやるべき憲法教育をやる気がないから、市民が自主的に憲法講座をやっているのです。後援どころか、予算をつけてもいいくらいなのに、チラシの内容にまでケチをつける。料簡が狭いどころか、穴が会ったら入ってほしいほどの恥ずかしいふるまいです。公務員には憲法を尊重し擁護する義務も憲法で定められています(99条)。安倍政権は自分こそが憲法解釈をする権限があると言わんばかりです。為政者が人々を従わせるため、己の意のままに法を自在に操る……それをさせないためにあるのが憲法です。国立市教委も、安倍政権も、やっているのは「中立・公正」という名の無法です。

↓市教委の後援が墨塗りされた「憲法とわたしたち連続講座」チラシ

↓8/11配布「くにたち駅前反戦」チラシ

 

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