Kuni Takahashi Photo Blog

フォトグラファー高橋邦典
English: http://www.kunitakahashi.com/blog

世界高いタワー

2010-01-05 23:20:17 | 中東
大晦日にいきなり古巣のトリビューンから仕事がはいり、急遽ドバイへ行ってきた。5日間の撮影をこなし、ムンバイへの帰路、空港でこれを書いている。

メインの撮影対象は、高さ828メートルを誇る世界一の高層ビル、ブルジュ・ハリファ(ハリファ・タワー)。昨夜おこなわれた派手な完成式典にあわせて、数日前からこのタワーや他の建築物、ドバイの日常などを撮影してきた。

世界一の高さとはいえ、なぜ建物ごときにわざわざ費用をかけてインドから僕を派遣するのかはじめは疑問に思ったのだが、実はこのブルジュ・ハリファはシカゴの建築家エイドリアン・スミスが設計したものだったのだ。スミスは高さ世界トップ10のビルのうち3つを設計しており、シカゴとの関わりが深いということで、トリビューンも建築に詳しい記者をドバイまでおくることになったらしい。

建築物の撮影とはいえ、突然の大晦日の現地入りだったのでかなり慌ただしかった。ムンバイから搭乗予定だったエア・インディアが大幅に遅れ、年明けの様子を撮り逃すのを恐れた僕は空港で急遽他のエアラインのチケットを購入するはめに。なんとか日暮れ直後にドバイに到着することができたが、その晩は午前1時まで撮影し、以来連日あちこち駆け回っていた。

実はこのタワー、昨夜の完成式典までは、ブルジュ・ドバイ、とよばれていたのだが、式典中に首長のシェイク・モハメッドが突然このタワーの名称変更を発表。アラブ連邦首長国連邦(UAE)の大統領であり、首長国アブダビの首相も兼任するハリファにちなんだ名前になった。この名称変更の発表は多くの人を驚かせたが、昨年11月のドバイ・ショックの際、アブダビはドバイに100億ドルを支援し救済したといういきさつがあるので、実はこの際にタワーの名称について裏取引があったのでは、と勘ぐる人も少なくない。

僕が前回ドバイに立ち寄ったのは3年前だったので、そのときにはこのタワーは着工されたばかりだったし、付近の巨大ショッピングーセンターなども完成していなかった。新たに開通したメトロ市電なども含め、金融危機とはいいながらも、久しぶりに訪れたこの町の目覚ましい発展ぶりには驚かされた。

それはそうと、まあ良くあることだが、今回も急な仕事依頼だったおかげで2日から行く予定だったラジャスタンへの旅行をキャンセルするはめに。。。まあ休暇で金を使うよりは仕事して蓄えたほうがいいんだけどね。

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2 コメント

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綺麗ですね (aki)
2010-01-07 22:39:09
いやー、綺麗な街並みですね。
以前、ドバイ経由でインドに入った事がありますが、すごいですね。いつか訪れてみたいなぁ。先日、マイソールに行ってきました。宮殿が綺麗でしたよ。
ところで、Kuniさんはもうインドで何州くらい訪れましたか?

Unknown (Kuni Takahashi)
2010-01-08 18:51:10
まだたいして行ってません。Rajasthan, AP, J&K, Maharashtra の4州だけです。今年はいろいろまわれると思いますが。。。

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