くにみ塾通信

Kunimi Juku's Bulletin

万葉集がたくさん

2013-06-27 17:40:35 | 塾生へ

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 富士山が世界遺産に登録されたと聞いて、ふと山部赤人の歌を思い出したのですが、うる覚えでしたので、万葉集の本を開いてみました。自宅の本棚を見ると、万葉集に関連する本がそれなりに並んでいます。我が家では、本が勝手に増殖するような気がします・・・。
 写真手前の犬養孝先生の3冊は、高校生のときに購入したもの。教科書に万葉の歌とともに載っていた写真がすばらしく思え、そこから興味が広がりました。現在、岡山県立高校の教頭先生をされているシゲコ先生は、当時、若くてきれいなみんなの憧れの国語の先生。その先生の語る万葉歌人に魅かれて読み始めた思い出の本です。
 さて、気になっていた長歌。
  
天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き
  駿河なる 不士の高嶺を 天の原 ふり放け見れば
  渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 
  白雲も い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける
  語りつぎ 言ひつぎ行かむ 不尽の高嶺は

とても観念的に富士を讃えていて、これからもずっとこのすばらしい富士を語り継いでいこうと詠んでいます。そのことばを引き継ぐような、このたびの登録に、何というほどのことでもないのに、感慨を覚えました。

  くにみ塾 電話0774-71-3774
  ●夏期講習 7/22(月)スタート
  ●個人懇談 7/1~7/13
  
  


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羽化

2013-06-26 20:59:53 | 実験・観察

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 アオムシのお世話のついにおわって、みんなサナギになり、いちばん早いサナギが羽化の準備を整えました。昨日は小学2年生、今日は小学6年生がそれぞれ羽化する瞬間を観察することができました。モンシロチョウの羽の模様が透けてきたサナギが、くねくねっと動いて、しわくちゃの羽のまま、体をくねらせながら殻から脱出。がんばれと応援したくなるのか、どの子も、羽化の瞬間は拍手をします。昨日は、授業中にあまり浮かない顔をしていた生徒がいたのですが、羽化するところを見て実に嬉しそうに目を輝かせ、「お母さんに教えてあげる」と言って帰りました。
 よく見る目、よく思う心、伝える力、そうしたものを育てるための材料をいつも探していますが、この命の瞬間は、何度見てもいいものです。こどもたちには、これについてのレポートや作文を書かせます。心が動いたものは書く気になりやすいもの。宿題の提出が楽しみです。今年はサナギがたくさん。期末テストが終わったら、中学生にも見せられるかなあ。

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  ・中2は6/28(金)、中1・中3は6/29(土)が休講  
  ・夏期講習7/22(月)スタート
  ・保護者懇談7/1~7/13


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アオムシ日記

2013-06-21 22:21:15 | 実験・観察

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 期末テストが近いため、連日の対策授業です。範囲表とにらめっこしながら、よくわかり効果的な教材を用意し、提出物の出来具合に目を光らせ、授業では定着加減をチェックし、指導。いつものことながら、力のいる時期です。それでも、生徒たちが頑張る様子を見ると本当に嬉しくなりますので、張りのある、楽しい毎日でもあります。
 そんな日々ですが・・・アオムシのお世話も佳境に入ってきました。50匹以上のアオムシさん(今年はオス率が非常に高い)のうち、10匹以上がサナギになりました。授業に来ていた小学6年生が、タイミング良くサナギになる瞬間を目撃。アオムシの形から、サナギの形に変化するところを見ることができました。また、幼虫が脱皮をしても、その皮は自分で食べてしまいますが、サナギになるための最後の脱皮だけは、食べることなく「脱ぎ捨てた」状態。拡大して見てみました。女の子たちは、「ぎゃー、気持ち悪い、こわい、おぞましい」との感想。
 来週は、いよいよ羽化の瞬間が見られそうです。

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●7/22(月)夏期講習スタート
  ●7/1(月)~7/13(土)個人懇談期間
     日程の予約をお願いします。
  ●6/28(金)、6/29(土)中学生休講


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Birdie

2013-06-18 21:12:45 | 塾生へ

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 最近のクウ塾長は、出勤するとすぐに棚の上にあがってお昼寝してしまいます。生徒となかなか顔を合わせられないので、久しぶりに写真をとりました。自宅の座布団の間に入ってかくれんぼ。

 先日、中学3年生の教材で、Birdie(バーディ・かわいい小鳥)という詩を扱いました。森の小鳥が狩猟者に狩られて死ぬように、「僕」の心に住みついた小鳥(=希望)も死んでいく。そして、すぐにまた新しい鳥が飛んできて、新しい巣をつくる。しかし、いつその鳥が来なくなるかはわからない、というもの。生まれては消える夢や希望を示唆し、鳥が飛んでこなくなる日(=「僕」が人生に絶望する日)は予言できないとしています。
 設問をこなしていくだけではもったいないような内容でしたので、広げて話をする時間をつくりました。中学3年生、14、5年しか生きていないのですから、経験値としては低いものの、これまで、本を読み映画を見、話を聞き、随分と思いも及びます。いくらか話をしましたが、話さなかったことをここで少し。
 誰もが、夢がすべて叶うとは思っていません。それでも夢を描き希望を持ち、それが叶わずやぶれたとき、傍から冷たく見られるかもしれない、思い通りにいかない日々に絶望をするかもしれない、弱音を吐くかもしれない、それでもその困難となんとかつきあっていかなければなりません。夢に破れ、希望を断たれても、歩いて行く道が途切れるわけではありません。暫くは、暗い道を歩き続けなければならないかもしれませんが、その先に新しい出会いを見つけることができます。
 自分が思う自分でいられないことや、自分が思う自分として見られないことに困り果て、そのくせ思い描く自分になるような行動もとることができず、何かに苛立ち、よくわからないものに絶望し、向き合うべきものから逃げてばかりいたような、そんな自分自身を、ふえりかえり、思います。今、そこから抜け出せた自分と、思い癖を引きずったままの自分を同居させながら、偉そうなことを人には言えるという、不思議。

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●中学生期末テスト対策中
   6/23(日)は開講
   6/28(金)の中2、6/29(土)の中1、中3は休講
  ●夏期講習(本科)
   7/22(月)から開講します。
 


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アオムシ日記

2013-06-14 21:23:39 | 実験・観察

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 アオムシ写真は自粛して、玄関に飾ったお花の写真です。小学5年生の国語課題に、アジサイの花を取り上げたものがありましたので、現物を見せたくて生けてみました。今回飾ったお花は、実の付いたビワの木と、バラとアジサイ。どれも、6月の花材です。ビワを見た小学5年生。「きんかん?」「マンゴー?」ビワを食べたことのある子でも、なっているのを見ることはないようです。
 さて、アオムシ。生徒たちは口々に気持ち悪いといいますが、その割に授業の合間にはよく観察しに来ます。拡大鏡で観察すると、ツルっとしているかと思っっていたのに毛がびっしり生えていて驚いたり、じっとしているかと思ったら脱皮したての皮を食べていたり、じっと見ている間にキャベツの葉の穴が大きくなっていったり、もちろん、フンをしたり。フンをした瞬間、「あっ、卵、産んだ」と言ったのでみんな大笑い。アオムシはみんな「こども」なので卵は産みません。小さなアオムシも大きなアオムシも、みんな「こども」です。チョウになることが「おとな」になることなのです。こんなふうに、こどもの姿と、おとなの姿が全く違うものを「完全変態」というのだと教えました。生徒たちは、だから目が離せなくなるのかなあと言ってくれ、羽化しおとなになる瞬間を見る日のことをとても楽しみにしています。
 自分でも育ててみたくなったNクン。いろいろな手順を細かに尋ねてきます。口先だけのことではなさそうで、かなり事細かに質問してきます。こうして興味をもつきっかけになったのなら、とてもうれしいこと。どうやら、カラスアゲハを観察したいようなのですが、この場合、アオムシなどというかわいらしいレベルではなく、なかなかの大きさと風貌の幼虫のお世話が必要です。私も、アゲハチョウの羽化は、それはそれは美しかろうと思うのですが、幼虫のお世話は、アオムシが限界。モンシロチョウが精いっぱいなのです。しょっちゅう見つめているアオムシですが、実のところ、「気持ち悪いと思わないようにしよう」と自分に言い聞かせながら、見ているのです。
 ちなみに、今日のアオムシさんの変化。男の子か、女の子かが判別できるようになってきました。

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静かに心を落ちつけて思う

2013-06-12 22:27:24 | 塾生へ

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 花園高校の入試報告会に出席。卒業生が通っていることもあって、学校のようすを実際にみてきました。この学校の教育の土台は禅宗の教えなのですが、そのとおりに、校内には「静思」と刻まれた石碑がありました。
 帰路、電車の中で自分なりの「静かに思うこと」を思ってみました。不愉快や心配といった気持ちについて、あらためて考えると、自分を守ることや、自分をよく見せること、自分が損をしないようにすることなど、つねに「自分」が在ることに原因があるように思います。「自分」をなくすことなどできないけれど、そうしたものから少し離れて、静かに慮れること。慌ただしく雑な気持ちで過ごす中では、表に立つ生の自分の気持ちしか感じにくいのですが、静かに、「思う」こと。そうした心の訓練をしてみようと、思うことばかりは立派なのです。

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栽培日記

2013-06-11 20:21:21 | 塾生へ

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 暦の上では今日が入梅。気象庁の発表する梅雨入りからずっといいお天気が続いていましたが、今日は台風の接近もあってか、ぐずぐずとした梅雨らしい空模様です。
 塾の外では鉄砲百合が咲き始めました。京都廣学館高校の先生から、学校ゆかりの沖永良部島からとどいたエラブユリの球根をいただき、くにみ塾でも毎年少しずつ増やしています。この百合、昼間はそれほどでもありませんが、暗くなるころには気品の高いやさしい香りが辺りに漂います。小学生たちも、「来た時には匂ってなかったのに、帰りにはいいにおい」と驚いています。
 小学2年生が植えたミニトマトは、背も高くなって青い実をたくさんつけています。色づくのが楽しみ。5年生のインゲン豆もツルなしはどんどん葉が茂り、ツルがあるほうはぐんぐん天を目指して伸びています。賛否両論あるアオムシさん用のキャベツは、かなり穴があいてきました。2日前に孵化したアオムシさんたちがせっせとお食事中。中学3年生が、羽化する瞬間を見たときの感動をお友達に話していました。アオムシが蛹になってチョウになるという当たり前のことですが、そのいのちの瞬間は、何度立ち会っても飽きることのないものです。

  くにみ塾  電話0774-71-3774


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くにみ塾

2013-06-09 16:51:08 | 塾生へ

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 中間テストと期末テストの谷間の今日、中3生は模擬テストをしています。真剣に問題に取り組むのは当然ですが、志望校判定のためのカード記入も一生懸命。事前におうちの人と相談して来たり、前回の結果をもとに相談に来たり。まだまだこれから伸びるわけですから、今の力で行けるところというのではなく、目標としているところを記入するように指導します。こういうことを重ねながら、自分がすすむべき方向を見つけ、そのための気持ちをつくっていくのだと、生徒の後ろ姿を見ながら思います。
 出来具合は生徒それぞれによって違いますが、頼もしいのは、全員、記述問題に積極的に取り組んでいること。これはよい兆しだと嬉しく思っています。

  くにみ塾
  木津川市州見台1-3-4
  電話 0774-71-3774


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聞きなし

2013-06-08 20:10:27 | 塾生へ

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 この頃、朝4時半にもなるとすっかり明るくなり、遠くで近くで鳥の声も聞こえてきます。午前中からの仕事が入らないこともよくあるので、夜遅い仕事であるのをいいことに、たいていは遅くまで起きているのですが、昨日は特に夜更かし。うっかり池田晶子さんの本に没頭してしまい、寝そびれたまま朝を迎えてしまいました。少しでも寝なければと、明るくなりかけて慌てて入浴。
 贅沢な朝風呂につかっていると、ホトトギスの声が聞こえてきました。鳥の声を意味のある人間のことばにしたものを「聞きなし」といいますが、それを知っていると、もう「トッキョキョカキョク(特許許可局)」とか「テッペンカケタカ」としか聞こえないのが不思議です。
 鳥の姿を見たり、声を聞いたりして、その名前が分かると楽しいだろうとも思うのです。


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うけねらいか

2013-06-07 22:26:47 | 塾生へ

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 社会科の小テストをしました。抜き打ちテストではなく、宿題からの確認テストです。それなのに・・・。
 奈良時代に唐から来日したのはガンジーではありません。大化の改新の中心となったのは中大足皇子ではありません。イタリアでファシスト党を率いて独裁をおこなったのは、ムッツリーニではありません。ガンジーはインドの人。鑑真と答えてほしかった。「足」ではなく「兄」、中大兄皇子が正解。「ツ」ではなく「ソ」、ムッソリーニ。どれもうけ狙いかと思うような誤答ですが、居残りになるリスクを背負ってまでうけを狙っているとも思えません。
 こんな答えがあったよと授業中に発表したところ、爆笑。気を使って名前は伏せておいたのに、「それ、おれや」と自己申告。そのわりに、恥ずかしそうです。その様子に、授業中にこうして小さな恥をかいてくれるのもいいなと思います。塾の授業は、見栄を張って完成した自分を披露する場ではなく、励ましあいながら向上する場。解らないところを隠すのではなく、解るようにしていく場。失敗や間違いをしながら小さな恥をかく場。嘲笑するのではなく、それを明るく笑い飛ばし、きちんと訂正してくれる仲間とともに、切磋琢磨する場。
 ある生徒の小テストが見当はずれな答えばかりで、居残りをさせました。別の生徒がやってきて、「答えだけ覚えようとしたらあかん。問題をよく読んでから答えを覚えろ」ときつい口調でアドバイス。あまりに的を射ていて、講師は苦笑い。講師が同じことを言って、どのくらい響くでしょう。仲間のことばは、大人よりもずっと力を持ったことばです。


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