ものさし

　先日、地域に「刃物男」（このことばはどうかと思いますが、新聞にもこう出ていました）が出没して大騒ぎでしたが、その刃物の刃渡りが15センチだと報道されて、ものさしで15センチを確かめてみました。ものさし・定規のおかげで、正しく15センチがわかります。
　「ものさし」は長さを示しますが、ことばとしては、物の価値を測る尺度、という意味でも用います。ただこの場合のものさしは、市販されるわけもなくて、それぞれの中にあるものですので、目盛りが同じとは限りません。「あの人はものさしが違う」ということも往々にして起こります。萎縮するほど周りを気にしすぎるべきではありませんが、できるだけ正しいと思われるものさしを持つようにはしたいと思います。ものさしなしに勝手にふるまうことと、ものさしを持った中で自由にすることは違いそうです。
　コドモにものさしを示すことはオトナの責任だと思います。また、ものさしを持つべきだと示すことも大事で、口うるさい、厳しいといわれることを厭うべきではないとも思います。

　先のお盆は家族のふるさとに里帰りしました。写真のお花は、家の中のお供えと玄関に飾る分、お墓に供えるもの。私にとっては、売りに行くのかと思うほどの量ですが、全部自分の家で使う分で、ものさしの違いを感じてびっくりでした。
　
　教室前の街路樹でツクツクボウシが鳴いています。夏休みも残り少なくなってきました。

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