くにみ塾通信

Kunimi Juku's Bulletin

木津高校のお茶

2016-09-18 13:35:31 | 塾生へ
生徒たちが本格的に志望校を決めるこの時期、私たちもいろんな学校のことを勉強しています。そのために、たくさんの中高の先生方のお話を伺っています。
それぞれの学校の取り組みや特徴を知るというのもあるのですが、そういったお話を伺う中で、勉強になることがあり、考えさせられることがあり、思いを深めるきっかけにもなります。
昨日、木津高校の校長先生、副校長先生のお話を伺いました。この地区から自転車で通える2つの公立高校のうちのひとつなのですが、昨年も一昨年もくにみ塾の生徒は進学していません。それでも、応援したくなる学校です。
明治34年創立の歴史ある学校で、その校歌も格調高いものです。「いい校歌だから」と、校長先生をはじめお3人の男声で聞かせてくださいました。私自身が卒業した岡山の田舎の高校は、明治35年に創立された旧制中学が前身で、同じように歴史のある学校ですが、その校歌を覚えているかと言われると、あやふや。学生時代、誇りを持って歌うこともなく、ただボソボソと口を動かしていただけだろうと思い返します。自分自身の目がとらえられなかったことでしょうし、詮のないないことですが、勉強を一生懸命に指導してくださる先生方は思い出せるけれど、その高校を誇りに思うという様子を見せてくださったオトナを思い出せません。
誇りを持った熱意を示してくださった校長先生は、茶業をご専門とされています。木津高校の付属茶園と製茶工場が日本遺産に登録されたというチラシを見て、仕事とは別のことで嬉しくなりました。
とても個人的なことです。
先年亡くなった父は岡山にある城下町で生まれ育ちましたが、終戦後の改革の中でそれまで小作の人々にまかせっきりだった在所に戻ることになります。そのために、通っていた旧制中学を中退して農学校で学び、そののち勤めをするようになってから、地域にお茶づくりを推進するために静岡に茶業の勉強に行きました。製茶工場の匂い、茶箱のある風景、幼いころに見た父のいる風景です。
昨年、木津高校を見学させていただいたとき、システム園芸科の製茶工場であの匂いにふれて、嬉しいような切ないような思いにつつまれました。高校生がお茶の淹れ方を説明しながら、おいしく淹れてくれました。高校生にとっては、お茶を淹れることよりも、知らないオトナたちに説明することのほうがハードルの高いことなのかもしれませんが、そこも上手。お茶の色をはっきり確認できる白い陶器。よく冷まして淹れた香りも甘みもしっかりあるお茶。
ふつうに淹れるとふつうのお茶です。ていねいに淹れると、甘くおいしく切ない。高校生が作ったこのお茶は、一般にも販売されています。
コマーシャルのようになってしまいました。校歌やお茶にまつわる雑感でした。

くにみ塾 電話0774-71-3774
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