くにみ塾通信

Kunimi Juku's Bulletin

見上げる

2018-01-18 15:04:00 | 塾生へ
 中学2年生は、学年末テストが終わったら修学旅行でスキーをしに出かけます。スキーなのかスノボなのか、おやつやお小遣いや、交流会の出し物や、決めることや決まっていることや、何やかやと楽しみなようすです。一般的に楽しい行事とされることを楽しいと思えると、余計な苦しみは少ないので、そんな生徒をみて、わたしはほっとします。
 中2「5日の授業はどうなるんですか?」わたし「旅行中だし、無理ねえ。塾のために帰ってくる?」中2「逆ですよ、先生がスキー場に来てくれたらいい。」わたし「晩ごはんの後、くにみ塾の皆さんは別室で授業ですよー、っていうの?」中2「そうそう。」と楽しませてくれます。
 そんなわけにはいきませんが、課題を出すとしたら。夜空を見上げてきてほしいなあ。

 事務室に置いているふるさとグッズを写真に撮ってみました。西のほうにある高原の町です。何十年もむかし、海上保安庁が水路を観測するための天文台を設置しました。それをきっかけに、そこに住んでいる人の多くは、はじめて星や星空を意識しました。それまで、降ってくるような星空は、水や空気と同じように、価値なんて感じていませんでした。天文台が増えたり、関連するイベントが行われたりするなかで、大切なものだと認知するようになったのだろうと思います。
 個人的には天体の専門的なことにはあまり興味がないまま。でも星を見るのは好き、という感じです。たとえば最近の冬の冴えた夜空。すぐに見つかるオリオン座。小学生の理科の知識で、北を見て北斗七星やカシオペア座から北極星を探すことしかできないけれど、見上げる。
 見上げる星空は、広くて遠くて、大急ぎで回る時計とは違う時間が流れていて、がちゃがちゃした日常などは意に介さない大きさがあります。望遠鏡でのぞくのではなく、観察するのでもなく、見上げる。日ごろ、ココロが縛られていると思っていなくても、解放されたと感じることができます。

 この地域からでも、照明をうまく避けると星空は見えますが、スキー場でみると、きっともっと広い空のはず。見上げるという体の動き自体、胸が開いて大きく息が吸えます。授業に変えて、見上げるという課題。

 くにみ塾 電話0774-71-3774

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表現

2018-01-15 17:40:35 | 塾生へ
 「ごんぎつね」は、小学校の教科書に取り上げられていることから多くの人の記憶にあると思います。その作者が新美南吉だということを、小学生の多くも知っています。
 新美には「川」という作品もあり、これはよく小学生の読解問題で取り上げられます。主人公が漠然とした悲しみを抱えている日暮れの場面。次のように書いてあります。
 「昼のなごりの光と、夜のさきぶれの闇とが、地上でうまくとけあわないような、妙にちぐはぐな感じのひとときであった。」「六月の日暮の、微妙な、そして豊富な物音が、戸外に満ちていた。それでいて静かだった。」
 児童文学の中で、主人公は自分の気持ちを雄弁には語りません。しかし主人公が立つその場の風景は、こんなことばを連ねてあらわされています。物語を楽しむコドモは、意識としてはストーリーを追っているだけでも、こうしたことばに触れることで、映画の背景をつくるように、世界をぐんと広げていくのでしょうか。
 
 「読書はいいよー」と言いたいけれど、そんなことも言っていられない受験生たちは、今日もよく勉強しています。事務室に質問にきてセンセイを独占するのも、得した気分のようです。

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効率

2018-01-13 20:35:44 | 塾生へ
 昨日の小さい写真の箱。覗き穴の中を伺うと、写真のようなネズミさんの物語が繰り広げられています。
 手を動かしながら楽しんだこの力作は、英語のお話の中のお気に入りの一場面です。箱には、お話の要約と、どうしてその場面を選んだかが英語で書いてあります。これだけ英語を書いたら、上手に読みたくもなるだろうと思います。楽しんだり、わあわあ言ったりしながら、手間をかけて学んでいきます。効率悪いけれど、実は効率の良い学びです。年齢によって、発達段階によって、どんな学び方がよいか。大急ぎで詰め込まなくてもいい時期には、効率悪くみえることも大事で、目に見えないいろいろも育ちます。

 一方今日の教室は、大急ぎで猛勉強の生徒たち。6時間をこえて塾で過ごす受験生たちは、途中の食事休憩をはさんで、頑張っています。「答えは解ったんですけど、いまいち腑に落ちなくて」とか、「どうしても模範解答のようにならなくて」とか、「手掛かりがないんです」とか、何だかんだと言いながら、質問にきます。
 自分がわかるかどうかが大事だと解ってきた生徒たち同士は、辛辣なことばも平気です。「おまえの質問が長いから、おれは質問を遠慮してしまった」と言ったり、時間がきて帰ろうとすると、「わからんままで平気で帰るんか」と言ったり。質問してもしなくても、何かひとことは言いたい。仲良しになってきています。

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さかいめ

2018-01-12 19:55:50 | 塾生へ

 くにみ塾から「がんばれ」の気持ちを送っていますが、届いているかなあ。明日明後日のセンター試験に臨む卒業生の顔を思い浮かべながら、応援オーラを出しています。
 3年前の高校受験から、あっという間の大学受験のようにも思いますが、その間には、たっぷりと栄養を吸収したことでしょう。オトナの3年間と、高校生の3年間は、同じ時計ではないのではないかな。

 オトナよりも、コドモのほうが境目が多いように思います。外と中の境目である塾玄関を入って、生徒たちは勉強モードに変わります。言葉遣いも変わります。学年の境目には、昨日と今日のたった一日の境目なのに、変わります。小学生が中学生になり、高校生になり、大学生になり、変わらない土台はあっても、その境目を経るごとに、かならず変わっていきます。
 オトナは、そのちゃんと変わろうとするところを邪魔しないように心することも大事のように思います。コドモをオトナの「手段」にしてはいけない。

 写真のかわいらしい箱のなかでは、ある物語が展開されています。側面には英語で物語の内容が手書きされています。とても丁寧な工作です。面倒に思えることを丁寧にこなしていくと、それに対しての思いも丁寧になります。こういう経験や積み重ねが、さまざまに丁寧であることにつながるのだろうと、嬉しくなって写真を撮りました。

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クウのしごと

2018-01-11 21:47:07 | 塾生へ
 くにみ塾がスタートした2008年の夏の終わりにやってきた迷子のクロネコが、クウちゃんです。塾の開いている間は、だいたい塾で過ごしています。しごとは、塾生や保護者の方を歓迎すること。教室に来た人をにっこりさせる役目。受験勉強でへとへとになった生徒の愚痴を聞くこと。癒すこと。
 寒さにも負けず出勤しました。今日も頑張っています。
 ネコらしいわがままさで、自宅では、座布団の上で偉そうにしています。

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塩梅

2018-01-10 21:49:55 | 塾生へ
 雨降りの寒い日です。
 体調の悪い生徒もちらほら。
 Yさん。数日、あまり調子が良くなかったけれど、何とかがんばっていました。でも、今日はダウン。
 Mさん。調子が悪いとおうちの方からお電話があり、欠席かと思っていたら、落ち着いたら行きますとのこと。しんどそうな顔のまま来ましたが、授業は頑張りました。
 こじらせないようにお大事にするのもありだし、気合で乗り切ろうとするのもありで、いい塩梅がむずかしい。
 体の調子を整えることに関しては、わたしたちにできることは少ないのですが、作戦のうちの1つ。ココロを強くして免疫力を高めることに繋がるといいなと思って、提出させて添削しているプリントのコメントを増量中です。おしゃべりや文通のようになっている気配ですが、もうしばらく。ここでも、褒めて叱って励まして、加減よく。

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めんどくさい禁止

2018-01-08 16:16:29 | 塾生へ
 算数・数学担当のまさよセンセイは、生徒に「めんどくさい(という発言)禁止」と厳しく言い渡します。割り算を筆算で割り切れるまでとか、分数や小数が混ざっている繁雑な計算などの演習は、たしかにちょっと面倒。ですが、めんどくさいと口に出すと、雑さがムクムクと頭をもたげて、難しいわけではないのにミスをする、誤答になって嫌になる。だから、「めんどくさい禁止」なのでしょう。

 自分はどうだ?オトナなので、避けられない面倒なことと、見ないふりのできる面倒なことがあるように思います。恥をさらすようながら、後者は家事かなあ?
 生徒に配布した予定表に、「やる気が出るまで待ってはいけない。まず行動をおこすことです。」なんて書いてしまったので、ちょっと頑張ってみよう。自宅で納豆汁づくり。おえっ、くさそう、と思われそうですが、たしかに匂いは強烈で、でもおいしい。大晦日に食べる習慣があって年末にも作りましたが、家族のふるさとで用意してもらった材料が、まったくもう一回分あったのを無駄にしてはいけない、でも面倒、という葛藤を越えて。
 大粒の納豆に少しお酒を加えてとろとろに擂ります。焼き干しの出汁で、もだし(山の人からでないと入手できない塩漬けにしたキノコ)と芋がらを煮て、みそ味。擂った納豆と豆腐とネギで出来上がり。書くと簡単。
 やる気が出るまで待つのではなく、まず動く。めんどくさいとつぶやいたら負けてしまいます。これは生徒にではなく、家事をちゃんとしなさいと、ワタシがワタシに言っています。

 雨の祝日、冬休み最終日。受験生だけ授業をしています。さすがに今は、面倒くさいとたたかう時期ではなく、勉強が楽しくもある、不思議な時期です。できる問題がどんどん増えるのは嬉しいことのよう。

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てすと

2018-01-06 19:58:40 | 塾生へ
 昼間、小学生と中学3年生の模擬テストをしました。夜、中学1年と2年がテストを受けています。
 小学生も、テストに備えて準備をしてきます。「変わり方のところを復習しようと思ったのに、ノートを学校に提出したままってことに気づいて」と、慌ててお友達に確認していました。中学3年生は、理科の天気のところに不安があったらしく、直前にテキストで確かめていました。
 ひと通り解き終わった後、「早く終わらないかなあ」という気持ちが伝わってくる生徒も、「間違いないようにもう一度確かめよう」「何とかして解けないかな」と欲を見せる生徒もいます。テストの間の休憩時間を上手に使うかどうかも、学年によって違います。
 テストは、到達度を見る指標でもありますが、それに向かう気持ちや態度なども含めて、大切な練習であり勉強なのだと、前に立って見渡しながら、後ろから見つめながら、思います。

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火鉢とマンガ

2018-01-05 21:33:25 | 塾生へ
 お正月休みが明けての授業は、中には、まだぼんやりとしたままの生徒もいます。休みボケ、というかんじ。授業中には「シャキッとして」と檄をとばします。
 しかし、緊張と弛緩は必要で、受験学年でもないなら、ときにはゆっくりと、自分の時間を自分で過ごすこともいい。ふだんは、学校、部活、塾、友達など、自分を取り巻くものたちが動かす時間の中で過ごします。可能な時には、自分の時計の中で過ごせたらいい。

 そんな時間をわたしも過ごしました。日頃なかなかできないことをする。火鉢とマンガのお正月休み。
 出かける用事をさっさと済ませ、長く自宅にいられる時間をつくって、火鉢に炭を入れる。炭火の熾る色、におい、爆ぜる音を楽しみます。暮れに、ずっと気になっていた伊賀の「土楽」の土鍋をご縁のある方から譲っていただき、嬉しくて、ワクワクして使いました。火鉢のうえにかけて、とろとろと甘酒用のおかゆを炊いたり、豆を炊いたり、煮しめをつくったり。火鉢に鉄瓶をかけておくと、お茶を入れるのも手軽です。焼き芋もおいしいし、ギンナンを炒るのも面倒になりません。
 古いマンガも引っ張り出しました。クリスマスに届いたグールドのCDを聴きながら、吉野朔美の『グールドを聴きながら』を読む。17年前の発行。マンガのなかに、女の子のリアルがあります。古びない心理。この人の作品には、大切なことがたくさん書いてあります。
 その世界観が、絵によってより伝わると思う作品、岡野玲子の『陰陽師』も面白くて、夢枕獏の原作を裏切らなくて、さらに深くなるようでもあって、繰り返し読んで、漸くわかるところもあります。はっとさせられることばもでてきます。これは23年前の発行。
 中2の生徒に、「せんせいって、マンガなんて読まないイメージ」と言われましたが、とんでもない。本の形をしたものはたいてい好きなのです。

 贅沢な時間を過ごした冬休みも終わります。学校の宿題がまだの生徒がちらほらといます。すべきことはする。

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授業後

2018-01-04 19:43:02 | 塾生へ
 授業中だとしたら、態度のわるい教室のようすです。
 これは、昨日の授業中のあと、終わりの挨拶をしてから20分ほどたったころの中学3年生の姿です。間違った問題をやり直したり、講師に教わったり、友達同士で相談したりしています。ゆっくりと過ごしてしまったお正月を過去のものにして、周りを意識しながら頑張るモードに切り替えています。
 中学1年生、2年生は今日から授業。小学生は、算数パズルで勉強はじめとしました。みんな元気に新年を迎えられてほっとしています。

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