よき故郷を次代へ

どこで生まれようが、そこが故郷。日本にうまれてよかった!と思える幸せ。幾多の先人の素晴らしい遺産を・・・

冷凍4年のしし肉を食す(その1)

2018-01-11 18:13:48 | 投票
1月11日(木)

 我が冷凍室の奥にある猪肉。2014年2月に捌かれたものです。それを10日に食すまでを語ります。

 我が実家の田圃は、吉敷郡阿知須町(今は山口市)にあります。標高145m「日の山」の東麓です。といっても瀬戸内から1kmぐらい入ったところです。田圃の水は、細い谷の湧き水と我が家専用の小さなため池です。水がきれいなので、夏になると阿知須の子供たちが水浴びにきていました。私の勝手な類推ですが江戸時代後期ごろ(墓石の年代から)に先祖により開拓されたものと思っています。
 実家の田圃の奥にも2,3枚の田圃がありましが20年ぐらい前から後継者がなく、現在は荒れ地です。そんな耕地へ10年ぐらい前からししが出没するようになり、実家の田圃もししの運動場となりました。ししの登場は開拓以来200年、初めての登場です。
 そこで耕作者の我が弟(72歳)と猪の攻防戦が始まりました。守る田圃は6反(6a)。幸い北東側は、巾1m、深さ1、5mの小川が掘りの役目をしているので残りの3方に防護柵を設置すればいいのです。柵は、金をかけて丈夫なものを作ればいいのですが、ただで入る廃材や竹を使った柵です。設置場所が山際なので雑木林、高低のある畔・・・で弱点ができます。そこをししさんは鼻でこじ開け進入(見たことはありません)さんざんぬた遊びを楽しみます。実った稲は踏み倒され穂は泥まみれ・・・・ししの圧倒的な勝利の日が10年近く続きました。私は「米作りは、あきらめろ。金の無駄使いや!たったの6反に農機具だけでも1000万ぐらいつぎこんだろう」と弟に。(飯食わなくちゃ。続きはまた)