清治邦章の日記

産業医、訪問診療を行っている清治邦章の日記です。
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2017年4月24日の日記~在宅医療について~

2017-04-29 17:59:23 | 日記

今日は在宅医療について。

最近、寒暖の差が大きいせいか、偶然なのか、お看取りが続いた。

中には施設で、急に食事が摂れなくなり、しかし、本人も家族も病院での検査や治療は希望せず、思いの外、早い段階で、お看取りになったケースもあった。

施設での看取りは難しい。

自宅だと、家族と本人の意向が一致していればうまくいくが、施設には多くの「スタッフ」がいる。僕は施設のスタッフを「血のつながっていない家族」だと思う。

スタッフには本当に色々な考えの方がいて、無条件に本人や家族の意向に沿う者もいれば、そうではない者もいる。病院に行かないことが、本人・家族の意向と、頭ではわかっていても、納得できない。「もっとできることがあるのではないか?」と思ってしまう。

しかし、このように考えると、ずっと看取りを納得できない。これは精神的にもダメージを残し、もしかすると介護スタッフの離職の原因の一つになっている可能性もあると思う。

施設の介護スタッフは、利用者さんに最も近い場所にいる。利用者さんがどんな考えをもっているのか?病院や医療を受けることを望んでいるのか?どのような最期を考えているのか?あるいはいないのか?日頃のコミュニケーションの中で、アンテナを高くして、察してほしい。

そしてもし、「私はもう年だし、病院には行かないで、ここで穏やかに最期まで過ごしたいねえ」と言われたら、それを受け止め尊重し、その最期の時まで悔いが残らないような仕事を目指して頂きたい。

利用者さんもその場所を、その施設を、そしてそこにいるスタッフを嫌いであれば、決してそんなことは言わないと思う。とても恐ろしい、不安に感じている「死」に向かって、その環境であれば、安心して向かえると思うからこそ、「最期までここにいたいねえ」という心境になるのだと思う。

そう、そこにいるスタッフは選ばれている。そのことを光栄に感じて、その期待に、日々全力で応えてほしい。それがプロだと思う。

亡くなってから、「もっとできることがあったのではないか?」とか「これでよかったのか?」などと思うような仕事は、利用者さんの期待に応えていないのではないだろうか?

 

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