“城”には伝説も多い。
川越城に残る“片葉の葦”もその一つだ。
戦国時代、敵勢に攻められ、川越城は陥落を余儀なくされた。
そのとき、城から脱出を図った2人の女性がいる。
城主の奥さんとその侍女だ。
ところが、あまりに慌てていたのだろうか。
2人は城下を流れる川に落ちてしまう。
城の天然の堀に使われていた川は、
人を寄せ付けないほど荒々しい。
むろん、コンクリートで整備もされていない。
2人は川から這い出ようと、
岸辺に生えている葦に掴まろうとした。
しかし、葦は2人を拒むように裂けてしまう。
どうしても川から這い出ることができない。
かくして2人は溺れ死んでしまった。
その姫君と侍女の無念のためだろうか。
城下の川に生える葦はみな“片葉”だという。
「片葉伝説」は全国に多い。
川越に残る伝説の真偽は定かではないが、
「城」という特殊化して見ていた領民から生まれた話だろう。
河越城の堀(埼玉県川越市)
川越城に残る“片葉の葦”もその一つだ。
戦国時代、敵勢に攻められ、川越城は陥落を余儀なくされた。
そのとき、城から脱出を図った2人の女性がいる。
城主の奥さんとその侍女だ。
ところが、あまりに慌てていたのだろうか。
2人は城下を流れる川に落ちてしまう。
城の天然の堀に使われていた川は、
人を寄せ付けないほど荒々しい。
むろん、コンクリートで整備もされていない。
2人は川から這い出ようと、
岸辺に生えている葦に掴まろうとした。
しかし、葦は2人を拒むように裂けてしまう。
どうしても川から這い出ることができない。
かくして2人は溺れ死んでしまった。
その姫君と侍女の無念のためだろうか。
城下の川に生える葦はみな“片葉”だという。
「片葉伝説」は全国に多い。
川越に残る伝説の真偽は定かではないが、
「城」という特殊化して見ていた領民から生まれた話だろう。
河越城の堀(埼玉県川越市)