クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“歴史ダイエット”は効くのか?(1) ―羽生城下町コース―

2009年07月24日 | 歴史さんぽ部屋
思うことあって減量中だ。
減量には動機が必要である。

かつて減量したとき、
蒟蒻ゼリーにはお世話になったし、
1番効果的だったのは“階段”だった。

エレベーターを一切使わない。
営業の仕事をしている頃で、
どんな建物でも階段を使った。
用事のあるところは最上階が多かったが、
意気込んで登っていた。
なぜなら、確固とした動機があったから。

要は、食事に気を使って体を動かばいい。
階段ダイエットではだいぶ体重を減らせたのを記憶している。
最近は、高い建物に登る機会があまりなくなった。
2、3階程度の建物の階段を往復してもつまらない。

そこで始めたのは「歴史ダイエット」。
早く言えば史跡巡りである。

「史跡巡り」と言うと、
遠くの有名な史跡を行くイメージがあるかもしれないが、
何も遠出しなくてもいい。
史跡はすぐ身近なところにある。
あくまでも目的はダイエット。
観光は二の次だ。

城館コース、
古墳コース、
遺跡コース、
神社仏閣コース、
川コース、
文学コースがある。

徒歩でも、自転車でもいい。
城館とか古墳とか、テーマを決めて外に出る。
テーマを組み合わせてもいい。
城館+神社仏閣コースなど。

ところで、減量を始めると、
飲食の機会が増えるのはなぜなのだろう。
禁煙を始めた途端、
ストレスになる事件が頻発するのと似ている。

ある歓迎会が「とんとん拍子」(羽生市南7丁目)という居酒屋で行われた。
焼き鳥、ピザ、釜飯、手作りヨーグルトなど、
ここの料理はうまい。
歓迎会という明るい雰囲気も手伝って、つい食が進んでしまう。

9時頃にお開きとなったが、
このまま真っ直ぐ家に帰るより少し体を動かしたい。
そこで、急遽城下町巡りをすることにした。
そのコースは以下のとおり。

とんとん拍子→城下町南の出入り口→ヤオコーを流れる曼陀羅堀→大聖院→大手門→鍵形曼陀羅堀→城沼落とし→城下町北の出入り口(高橋)→八雲神社→曼陀羅堀→羽生城家臣屋敷跡→正覚院→とんとん拍子

これは、「戦国時代の羽生城」の第4回目で回りたかったコースでもある。
しかし、9月の暑さを考えて、
城下町には足を踏み入れないことになった。
別の機会があればそちらで巡りたい。

ちなみに、羽生城は慶長19年(1614)に廃城となっているので、
「城下町」というより「宿場町」である。
「大手門」と書いたが、現在は何の変哲もない道だ。
いわば、空想も要する。

しかし、歴史の香りを感じながら歩くのはいい。
単に歩を進めるより百倍おもしろい。
見慣れた町の景色が違って見えるし、
新しい発見もある。
市外からお客がやってきたとき案内もできる。

「とんとん拍子」に着いた頃はさすがに汗ばんでいた。
釜飯分のカロリーは消費しただろうか。
ここしばらくは、そんな歴史ダイエットが続きそうだ。


戸張(羽生城下町の南の出入り口)


「ヤオコー」店舗と駐車場の間を通る曼陀羅堀(まんだらぼり)。
曼陀羅堀とは羽生の町中を巡り、
かつての城の堀跡と比定されている。


大手門と比定される場所


大聖院


戸張(羽生城下町の北の出入り口)
高橋というアスファルトと化した橋が架かっている。
減量中でなければ、傍らの「モア松屋」で一服してもよし。


八雲神社


正覚院


夜の帳が下りた羽生城下町

※最初の画像は羽生夏祭り

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« B型と古代人は“皆既日食”を... | トップ | 夏にしか会えない“あの人”は... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (忍っこ)
2009-07-27 05:16:13
私も歴史ダイエットやっています
お手軽コースは市街の水城公園から市役所経由し
忍城を抜け持田口の碑を通って帰宅
健脚コースはさきたま古墳公園を目指しフィニッシュは
丸墓山の階段を一気に登る。足がガクガクになります
忍っこさんへ (クニ)
2009-07-27 22:06:53
お、歴史ダイエットをやっておりますね。
ぼくも行田ブックオフへ行ったとき、
たまに「忍城コース」やってます。
「健脚コース」のフィニッシュはなかなか刺激的ですね。
古墳があってうらやましい。
石田三成に大事を伝える使者になりきって古墳を登れば、
またひと味違うような……

コメントを投稿

歴史さんぽ部屋」カテゴリの最新記事