カンフー・パンダのトレーニング日記

ウェイトトレーニングのログ。新しく発売されたサプリメントを使っての人体実験、中国武術などの格闘技関係の話。

抱頭推山と懐中抱月

2014-09-29 21:24:18 | 武術
 抱頭推山と懐中抱月は、太極拳の技なんですが、実は最近まで、違和感を感じていたりしました。ポイントは、なぜ両手が耳の横から出るのかというところです。双峯貫耳で攻撃されたので、両手で耳をカバーしてるんだという説明は良く受けるんですが、違うような気がしています。
 
 塔手から左手で敵の右手を圧手し、こちらの右圏捶を打ち込んで受けさせて巻き込んで落とす。この体勢からだと、双提双打(蟷螂拳)、左冲右冲(太極拳炮捶)、双按(太極拳)などが使えるんですが、いずれもエコノミーラインを通っていて、耳の横からではないんですね。
 
 最初は、敵の両手を背後まで引きずり込んで頭突きでもしてるのかと思ったんですが、小擒打から抱頭推山の流れだけを取り出して何回もやってると、何となく分かった気がしました。両手で前膝を払ってますので、たぶん膝蹴りを入れてるんではないかと…。

 ここで、「双峰貫耳に対する有効な防御法は数少ない」という、天の声が響いてきました。分脚の様に座盤になっているわけではないので、敵の蹴りをすくい上げているという用法は考えにくいんですが、ボディ打ちに対しては敵の腕をすくい上げて腋窩に隙を作る。そこに肘とか靠とかの攻撃を加えるというのは考えやすいです。


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