冬の陽だまり 夏の木かげ

宮澤賢治じゃないけれど、ソウイウモノニワタシハナリタイ !
旧ブログタイトル 「 アラ環の人生立て直しプログラム 」

ライバル

2017-04-03 19:30:01 | 仕事
新年度の開始にあたり、今日はこんなエピソードを…。


私が1番目の職場に就職して3年目の春に、同い年のMさんがやってきました。

私が右と言えば、必ずといっていいほど左と言う。
私たちは、いわゆる犬猿の仲でした。


ある日、他の部署のY係長が、打ち合わせのためにやってきました。

最初にコーヒーを出したのは私。
まだ、コーヒーメーカーとかバリスタとかが一般的ではなく、インスタントの時代です。

話が長引いたので、途中でMさんがコーヒーを追加して出しました。

Y係長は、愉快そうに笑いながら言いました。

「あなたたちは本当に対照的だね!
紅実子さんのは薄くて少な目、Mさんのは濃いし、これでもかというくらい多い。
でもどっちが良かったかは、あえて言わないでおく。」





その時は、当然私の方が良かっただろうと思っていました。
私は入れる前に必ず、好みを確認する習性があったからです。

でもその後、何故か何度もそのことを思い出し、自問自答する自分がいました。

「あの時、Y係長は、2杯目を残していたような気はするんだけど…。
だとすれば、私の方が良かったということになるんだけど…。」

「本当はどっちが良かったんだろう!?」

「私の薄いとY係長の薄いの基準は違うのでは…?
Mさんのおかげで濃いコーヒーに目覚めたのでは…?
いやいや中間が良かったのでは…?
出す順番が逆の方が、もっと良かった…?」


それからでしょうか?
彼女の言い分にも一理あるのかもしれないと思えるようになったのは…。
…とはいっても、その後もお互い一歩も譲らずという場面も多々あり、
同僚たちに随分嫌な思いをさせてしまったのではないかと思います。

まさに赤面の至り、バカ気(若気)の至りでした。


その後、私は47歳で退職しましたが、
Mさんは、自身や子どものことで、私以上に大変な事情を抱えながらも、
今も同じ場所で頑張り続けています。
ただMさんは、実の両親と同居していて、多大な協力を得られています。
そこがうらやましかったりはします。


そんなMさんに、今は心からのエールを送りたいと思います。
定年のゴールまで、あと1年です。
Mさんも、合えば親しく声をかけてくれます。

二人ともそれなりに年を重ね、苦労も経験も積み重ね、
お互いを受け入れられるほど成長したということでしょうか?


でも今にしてみれば、その対立があったからこそ、
良い結果を残すことができたのではないかとも思うのです。


ライバルと言えば、よく引き合いに出されるのが、
フィギュアスケートの浅田真央とキムヨナですが、
二人とも 「彼女がいてくれたから、ここまで来ることができた。」 と言います。


誰にでも、『 ライバル 』 …どちらかと言うと、気に障る存在
の人がいるのではないでしょうか?

それは、お互いの成長のために、神様が用意してくれた、
愛の教育プログラムであり、最高のキャストなのかもしれませんね!

もしMさんが、このブログ記事のことを知ることがあれば、
「ま~た、上手いこと言っちゃって、ねぇ~!」 とか言って、笑い飛ばすことでしょう。

今日の運動7日目
膝立て腕立て伏せ10回(グレードアップしました。) なんちゃって腹筋10回 スクワット10回
脚裏ストレッチ片脚各10回(回数倍になりました。) 全力足踏み30秒×3回×2セット 
今日の歩数(19:00現在)
1,411歩(今日は外出なし。全力足踏みやっていなければ、歩数は3ケタです。)

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総合病院で 「先生私を思い出さないで!」

2017-02-02 19:35:00 | 仕事
25年間勤務した職場を退職した後も、
それぞれ短期間ではありましたが、大学、民間企業に席を置いていました。

このお話は、3番目の民間企業にいた時のことです。

この会社の面接に行った日のこと…。
即内定をいただき、総務課長から、その場で
「実は困っている人がいる。(仮にTさんとします。)」 
といきなり相談を持ちかけられたのでした。 

事情を聴き、頃合いを見計らい呼び出してみると…
「みんなして、俺を精神病扱いしやがって!!」
と大声で怒鳴りながら、Tさんはやってきました。

それから、30分の面接時間中、
私が何か言おうものならいきなり怒鳴る、
私が黙るとブツブツ独り言を言う、の繰り返し…。
「これが精神病じゃなかったら、一体何だというの!?」(心の声)
お話にならないとは、こんな状態をいうのでしょう。
私も疲れましたが、怒鳴りっぱなしのTさんも、さぞ疲れたことでしょう。

怒鳴り疲れた頃合いを見計らい、
「次は、○日に会いたいんだけど、どうしても嫌だったら来なくてもいいからね。」
といって、初回面接を終了しました。

2回目の約束の日…、意外にもTさんはやってきました。
前回よりは、怒鳴り声が少し小さくなったかもしれませんが、やはり会話は成立しませんでした。
「それなのに、なぜ来る!? 解せぬ!!」(心の声)

そして3回目…、またもや彼はやってきました。
それでもこの頃から、私の話に少し耳を傾けるようにはなりました。

その時私は、
「あくまでも糖尿病治療を理由に、精神科のクリニックにつなげる。」
という作戦を立てていました。

そして5回目の面接の時、
「先生っ! 俺の体のこと心配してくれていたのか!?」 突然気付いたようです。
「だから、最初からそう言ってるでしょ!? 遅いよ!!」
「体もだけど、本当は心の方をもっと心配しているんだけどね。」(という心の声は隠し)、
とうとう、ご夫婦で内科・精神科を標榜しているクリニックの、
奥様の方、副院長で精神科の医師に、つなげることができました。

ところがその後、困ったことが起こりました。

Tさんが交通事故で骨折してしまい、
病院の整形外科に入院したのですが、血糖値が高くて手術が出来なかったのです。

空腹時血糖で300㎎/㎗越えですよ!(正常値の3倍以上)
よっぽど体が頑丈にできているのか、
この状態で、あの過酷な環境でよく作業できていたものだと、改めて驚嘆させられました。

当然、同じ病院内の内科に紹介され、高血糖の治療から始めるということになりました。

ところがTさんは、こともあろうに、その高血糖の治療を拒否したのです。

その頃、ようやく奥様とのコンタクトに成功していましたが、
奥様もお手上げ状態でした。

それで見るに見かねて、奥様と待ち合わせをして、整形外科外来で本人を待ち伏せし、
事情をお話しして、診察に同席させていただき、
内科に再度紹介してもらうという手順を踏みました。

そして、あわよくば、内科から精神科につなげてほしいというもくろみがありました。
「ピンチはチャンス!!」(心の声)

Tさんは、待合室でも絶えずブツブツつぶやき、
周りの患者さんたちをおびえさせていました。
奥様はどんなにか、肩身が狭かったことでしょう。

内科の先生は、明らかに不快な顔をなさいました。
本人が拒否している限り、治療はできないと言うのです。
「本人がこんなに嫌がっているのに、どうして他人のあなたがしゃしゃり出るの!?」
 
事情はお話ししましたし、名刺もお渡ししてあります。
「ハッ…、あの時の名刺、もう処分されたよね!? 残ってないよね!?」(今現在の心の声)

それでも奥様と2人、必死で事情を話し、お願いし、その場でTさんをねじ伏せ、
何とか治療にこぎつけることができた、ということがあったのです。


私の存在は、整形外科の医師には歓迎されましたが、
内科の医師には、明らかに迷惑がられました。


皆さん、もうお分かりですね!?
その時の内科の医師が、今の私の主治医だったという訳です。
当時の先生は、神経質で気難しい方に見えました。
今、目の前でにこやかにほほ笑んでいらっしゃる先生とは、まるで別人のようです。


「そう言えば、先生、当時より体形も少し丸くなられたような…。
それと共に、心も丸くなられたとか…?」(心の声)
「ハッ…!!」 失礼いたしました。


そう言えば、
「先生と呼ばないで、○○さんって呼んでね。大体、あなたの方が先に生まれているんだし…。」
いくらそう言っても、Tさんは最後まで私を「先生っ!!」と呼びました。

うっかりスーパーで鉢合わせすると、「先生っ、買い物か!?」
図体も大きければ声も大きいので、いつも多くの視線を集めてしまうのです。
「勘弁してよ!」と思いながらも、どこか憎めない…。

会社の同僚たちを恐怖に陥れていたTさんですが、
案外、人懐こい、可愛い面も持ち合わせていたのでした。

最近ずっと合ってないけど、Tさんどうしているかなぁ…。



   皆さん、大きな声では言えませんが、頻繁に、あるいは長期に求人を出し続けている企業は、必ず何かあります。
   いわゆるブラック企業である可能性が非常に高いです。特に若い方は、お気を付け下さいね。
   私は、自分の経験と次男の経験を、うかつにも、娘の時にも生かしてやれませんでした。
   結局私は、今回の記事とは別件で、3年でその会社を退職することになりました。

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