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ハッピーフィート

 「ハッピーフィート」は皇帝ペンギンの子供が主人公のフルCGアニメーション映画である。予告編で何度もそのかわいい踊りを見せられて、これは見なくてはと劇場に向かったのだが、上映館が思ったより少ない。特に字幕版で見ようとすると時間も限られてしまう。ちょっと不便な上映スケジュールであった。

 実は3Dグラフィックスの業界にも身をおいていたので、1996年公開の初フルCGアニメーション映画「トイストーリー」以来主要な3DCGの映画を見るようにしてきた。そしてこの「ハッピーフィート」でやっと技術的には大人の鑑賞に堪えるようになったといえると思う。

 これまでもペンギン一匹であればCGで表現することは出来たし、モーションキャプチャを使って滑らかな動きを実現することも出来ていた。しかし背景や自然の描写を含め全体として違和感無く表現できていたのはこれが初めてであろう。

 話は、コミュニケーションの手段に歌を使っている皇帝ペンギンに、歌を歌えない子供マンブルが生まれたことから始まる。マンブルはコミュニケーションの手段にダンスを使おうとするが、伝統を傷つけるとして追放されてしまう。かれは両足を揃えて飛び跳ねながら移動するというイワトビペンギンには受け入れられ、彼らの仲間と餌の魚が減少している理由を探そうとする。そして原因が分かったとき、解決のためのコミュニケーション方法が、、、、、、、

 なにしろペンギン達の踊りが可愛いい。子供のペンギンだけでも可愛いいのに、それにタップダンスを踊らせると言う、ほとんど禁じ手に近い画面である。ただ、予告編にあった、カメラが白銀の山頂に近づいていくとそこにタップダンスを踊っているペンギン達が、という場面が本編では無かったのが残念である。

 このようにグラフィックス技術的には大人の鑑賞もに十分堪えるのでお勧めだが、残念ながらストーリーは子供向けである。特に後半、環境問題を提起するのだが、アメリカ映画らしく底が浅い。まあアカデミー長編アニメーション賞を受賞したのだからこんなものかとも思うが、、、、


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