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居酒屋さすらい 1065 - 地ビールからクラフトビールへ - 「常陸野ブルーイング・ラボ」(千代田区神田須田町)

2016-09-15 23:22:05 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

明治45年の開業。

昭和11年に駅としての役割を終える万世橋駅だが、何故現在までその遺構が残されているのか。

設計者は辰野金吾、葛西万司。東京駅の設計を手掛けた両者のもうひとつの傑作だったからだろうか。

開業当時の時事日報は「東京の中心たる須田町において」と万世橋駅の堂々たる風格がまさに発展を迎える東京のターミナル駅に相応しいものであると報じた。

神田須田町が東京の中心だったのである。

そういえば、神田須田町、つまり、神田川と外堀通り、靖国通りの3辺に囲まれた街は、さながら名店のオンパレードである。

「かんだ やぶそば」、「まつや」に鳥すきの「ぼたん」、洋食の「松榮亭」、喫茶店の「ショパン」。いずれも老舗の店がずらりと並ぶ。

つまり、繁華街だったのである。

 

ボクは小学校の頃、その万世橋に来たことがある。今から35年も前の話しだ。

現在は大宮にある鉄道博物館はかつて、この万世橋駅跡にあった。

0系新幹線のマスクがシンボリックに飾られ、ボクは友人のT梨と記念撮影をした。

時々、ボクは万世橋を渡ってくると、懐かしい気持ちになる。

 

その万世橋駅跡がmAAchという商業施設になった。

オープンした頃、ボクは何度か足を運び、煉瓦のアーチが残る店内に感動を覚えた。とりわけ、感動するのが、駅の構内を通り、辿り着く、プラットフォームの喫茶店である。

 

話はおおいに逸れた。脱線したと言った方がいい。

そのmAAchに常陸野ネストビールが出店したという噂を聞いた。

常陸野ネストビールといえば、平成6年4月酒税法改正時のオリジナルメンバー。まさかその古参メンバーがカウンターカルチャーの発信地の隣に出店するとはゆめゆめ思っていなかった。

これは、ものすごい戦略に打って出たとボクは思った。

 

早速、行ってみると、なんと店は万世橋寄りの正面にある。つまり、mAAchの入口である。

 

立地がいい。だから、店もおおいに賑わっていた。

店を覗くと、醸造設備も整っている。なるほど、これは決して物見遊山で東京に進出してきたわけではなさそうだ。

店内はテーブル席もあるが、立ち飲みスペースもある。

これは望むところだ。

ボクは列に並び、ビールを物色した。

 

「バイツェン」に「スイートスタウト」。ほう、「スタウト」をスイートにしているというのが気になる。

「ホワイトエール」に「ネストラガー」。

上面発酵を全面に、面白いラインナップだ。

つい、どれも飲んでみたくなる。

680円の税込。高くない。

 

まずは「バイスビール」からお手並み拝見。

つまみもお洒落。

ワンカップの瓶に様々なつまみがパッケージ。

おもいっきり、女性ターゲットじゃん。

このシャレオツ感はおやじたち来ないな。

とりあえず、ボクの後ろに長蛇の列が並んでいるもんだから、焦って目に着いたものを買ってしまった。

「ピクルス」。

やはり、ワンカップに収まっている。色とりどりのピクルスの瓶詰がやけに美しい。

 

さて、早速バイスビールを飲んでみる。

「若いな」。

最初に思った感想だ。

いかにもクラフトビールらしい。

でも、バイスビール特有の爽やかさに満ちている。

「ピクルス」の酸味が口の中でほどよく洗われ、いかにもうまい。

 

「やるじゃん、ネストビール」。

続いて、「スイートスタウト」。

いかに、苦さと甘さを両立できるのか。その一見矛盾するテーマを追求する1杯を飲んだが。

うむむ。

スタウトはそのほろ苦さがいいのではないだろうか。

 

赤煉瓦に琥珀の飲み物が映える。

照明が明るいのがおおいに気になった。

いいんじゃない。このビアパブ。

 

地元を離れたマイクロブルワリー。近年、多くのブルワリーが活発な動きを見せている。

それを見て、ボクは思わず口元が緩くなる。

平成6年の酒税法改正以来、ボクはあちこちのブルワリーの併設レストランでその味をいただいてきた。

中にはもはや醸造を辞めたところも少なくない。

どうしても半官贔屓のせいか、小さな弱いところを応援してしまう。

常陸野ネストビール。

以前からずっと飲んでみたかったビールが会社の近所にできた。いや、できてしまった。

地元を離れたブルワリーは地ビールからクラフトビールへと変貌を遂げようとしている。

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