熊本熊的日常

日常生活についての雑記

忘れてはいけないこと

2010年11月01日 | Weblog
今日は雑誌の取材を受けることになっていたので、普段よりかなり早く住処を出た。途中、郵便局に寄って「川崎病の子供をもつ親の会」の年会費を送金する。「親の会」の会計年度は10月1日から翌年9月末日なので、毎年この時期に年会費の案内が送られてくる。

川崎病というのは子供のいる人なら、その子が罹患しなくとも病名を聞いたことくらいはあるだろう。小児科の病気で、川崎富作先生が学会で発表されたことからこの病名がある。全身の血管が炎症を起こす病気で、冠動脈に障害が出た場合には、心筋梗塞を起こして亡くなることもある。また、冠動脈障害が後遺症として残ることもある。怖い病気なのだが、いまだに原因不明でしかも患者は年々増えている。殆どの場合は治癒するのだが、冠動脈障害が残る割合は10%程度と決して低くはない。私の子供は小学1年の冬にこの病気を発症し、1ヶ月ほど入院した。後遺症が残る可能性がある病気なので、なにかと不安なことが多かったのだが、入院先の病院で紹介された「親の会」に入会し、病気の勉強をさせていただいたり、相談に乗っていただいたりした。代表の浅井さんにはたいへんお世話になり、いくら感謝してもしきれないほどだ。何ができるというわけではないので、こうして会費を払い続け、少しでもこの病気の対策にお役に立てるようにと思っている。たいへん嬉しいことに、今年、「親の会」は第62回保健文化賞を受賞した。去る10月26日、浅井さんが賞の贈呈式に出席し、天皇皇后両陛下に拝謁してこられたそうだ。まっとうな努力を続けていると、見ている人はちゃんと見ていてくれるものなのだと思い、胸が熱くなる思いがした。きっと浅井さんのお嬢さんもあの世でお父さんたちの頑張りを祝福してくれているだろう。

郵便局の後は、ヤマト運輸の配送センターに寄って、アマゾンで売れた本をメール便で発送する。7月1日に雑誌が売れて以来、久々のマーケットプレイスでの商い成立だ。

取材を受ける予定のカフェには約束の時間よりも早く着いたので、同じビルのなかにあるロフトで来年の手帳を物色する。もう何年も「ほぼ日手帳」を使っているのだが、そろそろ気分転換に変えてみようかと思わないこともない。結局、今日は決まらず、取材場所へ向かった。

取材では、私の話に興味を持っていただいたようで、予定の時間を30分ほど超過し、1時間半ほどお話をさせていただいた。どのような記事になるのかわからないが、11月15日頃に店頭に並ぶ号に記事が掲載されるのだそうだ。