突然ですけれど、皆さんは函館に行かれたことがありますか?
私は2003年のお正月に、母と二人で函館を訪れました。
異国情緒あふれる素敵な港町。
そして、食べ物が美味しくて、湯の川温泉という温泉地もあって、3泊4日、ゆっくりと楽しんできました。
今日はそんな函館を愛する方、また、北海道にお住まいの方に、ぜひ聞いていただきたいことがあります。
実は今、青森県の下北半島の突端に、大間原子力発電所が建設中なのです。
まずは、大間原発の建設場所をご覧ください。
赤い+マークのところが大間原発の場所です。
この場所について、どう思われるでしょうか。
建設中の場所は、青森県の大間町。
ですがこの立地……北海道の至近距離にあることは、地図を見ればおわかりいただけると思います。
最初に申し上げた函館は、大間原発からギリギリ30キロの圏外にありますが、一部が30キロ地点にかかっています。
それなのにこれまで、原発の影響を受けるのは20キロ圏内のみということで、
函館市は大間原発の問題では「蚊帳の外」とされてきたのです。
けれど今、福島第一原発の事故では、30キロ圏外でも避難を余儀なくされている地域があります。
いわゆる「ホットスポット」には、30キロ圏外でも十分になる可能性があるということが、残念ながら実証されてしまったのです。

大間原発は、2014年、つまり3年後の完成を予定しています。
この原発は、電源開発という会社が運営し、東北電力と、東京電力に電気を供給する予定なのだそうです。
福島の事故を受けて、現在は建設作業が中断していますが、先日民主党の岡田幹事長が現地を視察し、
今後も建設を続けていく旨を表明しています。
今、函館市の市民団体の方々が、この大間原発の建設中止を求めて裁判を起こしています。
私はこの方々を応援したいと思います。
何故なら、大間原発が稼動を始めれば、近隣の方々は、
その後30年、40年にわたって福島第一原発のような事故を恐れて暮らさなくてはならないからです。
そしてその近隣の市町村の中に、私の大好きな函館も含まれています。
二度とあってはならない原発事故ではありますけれど、
万一大間原発が事故を起こせば、私たちは函館という素晴しい観光地を失うことになります。
汚染された水が海に流されれば、東北のみならず、北海道の海の幸の安全性は失われ、
北海道全体のイメージダウンにもつながります。
そして間もなく、青森県の知事選挙が行われようとしています。
当然、この大間原子力発電所の問題も、選挙の争点のひとつになるでしょう。
けれど、北海道に住む我々に、その知事を選ぶ権利はありません。

昨日のTVニュースの特集で、この大間原発の話題を取り上げていました。
大間原発が稼動すれば、地元大間町には、年間40億円の交付金が支払われることになるのだそうです。
その交付金を当て込んで、すでにいろいろな町の事業も進展しているのだそうです。
私は原発の地元の自治体に、こうした交付金が支払われることは、少しもおかしなことではないと思います。
本来ならば、原発は、送電コストの問題を考えても、電力需要の大きな都市部に近い洋上などに建設するのが筋です。
「安全・安心」をキャッチフレーズに辺境部の沿岸に建設されている原発。
もし、本当に「安全・安心」ならば、たとえば東京湾に原発があってもおかしくないのです。
「本音と建て前」で言えば、本音はやっぱりちょっと危険だから、事故が起きても影響の少ない田舎に原発を建てるのです。
違っているでしょうか。
そして、そういう田舎の自治体は往々にして企業誘致が困難で、雇用難という問題を抱えています。
なるべく遠くに原発を建てたい都会と、豊かな財政を求める田舎の利害が一致して、今の状況があるのです。
ですから、地元の自治体としたら、交付金もなしに原発の建設に同意するなんてありえない。
これは当たり前の、普通の感覚だと私は思います。
そして、「建て前」のほうはこうです。
原発が建設されれば、作業員などが多く現地に移住し、人口も増え、関連企業も参入して雇用の問題も解決する。
交付金が支払われて、自治体の経済状況も改善、安定する。
原発は「安全・安心」なのだから、地元の方たちは安心して豊な生活を送ることができる。
すなわち、これぞ地方経済発展のための素晴しい政策、ということになる訳です。
けれどそれは、原発が100パーセント「安全・安心」であったなら、という絶対条件のもとでのみ、有効な「建て前」ではないでしょうか。
そして今、福島第一原発の状況を見て、100パーセント「原発は安全・安心だ」と言い切れる方が、この日本にどれほどいらっしゃるのでしょうか。
さらに言えば、原発がなければ生活が成り立たない……。
そういう自治体を作ってしまうことが、本当に正しい地方運営のあり方なのでしょうか。

これほどまでに不安を呼び起こし、意見の対立を生む原発。
なのに、原発がやっていることと言ったら、たかが発電です。
私のブログを読んでくださっている皆さんなら、発電なんて、こんなちっぽけな私でも簡単にできることだということを、もうご存知ですよね?
私は自分で発電した電気だけで生活をし、こうしてパソコンを使ってブログを運営しているのですから!
発電をするのに何も原子力なんて必要ありません。
いますぐ大間原発を、大間風力発電所に変更しませんか?
岬の突端にある大間町。
風は十分に期待できると思います。
そうして大間町の風で作った電力を、東北電力と、東京電力に売るのです。
その電力収入で、町の経済を潤す。
原子力ほどの大きな収入には繋がらないかもしれないけれど、代わりに危険性のリスクは大きく減らすことができます。
もちろん、風力発電にも多少の問題はあります。
低周波の発生とか、バード・ストライクとか。
自然環境に多少なりとも影響を与えないとは言い切れません。
けれど、原発事故の影響には比べようもないほど小さなものであることは確かだと私は思います。

もし今、青森県の方が、または地元大間町の方々が、それでも「原発の安全」を信じ、
または福島のような事故は二度と起こらないだろうと予想し、
それに賭けて大間原発を存続させる決断をするなら、今の私にはこれを止めることはできません。
地元の方が「受け入れる」と決めた以上、遠くに住む我々には口出しできないのが現状なのです。
ですが、先日、浜岡原発の運転停止が決まったように、この問題に多くの方々が反対の気持ちを持ってくだされば、
それが「世論」という形で大きな力を持つことができれば、
もしかしたらこの建設を中止させることができるのかも知れません。
大間原発は本当に必要でしょうか?
大間風力発電所では、本当にダメでしょうか?
一度始まった計画を、途中で止めることは、そんなにいけないことなのでしょうか?
どうかこの機会に皆さんにお考えいただけたら嬉しいです。
そして、今戦っている函館の方々、大間に限らず原発に反対する方々に、一人でも味方が増えますように。
大間原発が中止され、東通原発など、計画中の原発がすべて中止され、
いつか日本からすべての原発がなくなって、自然エネルギーで暮らせる日が来ますように。
そんなことを今日も私は願っています。
みる。

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