皆さんお久しぶりです。
あっというまに秋が深まってきている十勝ですが、お元気でお過ごしでしょうか。
前回の記事でもご紹介しましたが、姉のミセス・ガーベラが独立して新しいブログを始めました。

【ミセスガーベラの花ある暮らし】
どうか一度足をお運びいただけたら嬉しいです。
さて、震災、原発事故から半年が過ぎました。
以前のブログ【くまはなとかち】から、【十勝の自然探犬隊!】に戻して半年、脱原発を訴え続けてきました。
その間、たくさんの励ましのお言葉をいただき、同じ志を持つ仲間も増えました。
ほんとうに嬉しいことだと思います。
そして、先日の敬老の日の祝日には、都内で大規模な脱原発のデモ行進があったようです。
参加者六万人とも言われる大きな集会に、脱原発への大きなエネルギーを感じた私です。
ところが、世の中の動きを見てみると、必ずしも私が望んでいる方向にだけ進んでいるわけではないことも事実です。

この半年、いろいろなできごとがありました。
いつの間にか、総理大臣も変わり、新内閣が誕生しました。
野田総理大臣……、どんな方かと思っていたら、先日の国際会議のスピーチで、実質的に原発依存の方向を打ち出した発言をなさいましたが、皆さんどのようにお聞きになりましたか?
安全性を高めれば、原発を維持していっていい。
こういう考え方は、非常に私たちを楽にしてくれます。
なぜならそれは、「現状維持」であり、私たちは「変わる」ための苦しみを、一切味わわなくていいからです。
いままで通り、電気もふんだんに使え、便利な生活を維持し、電気代も上がらない。
原発事故は不幸な出来事だったけれど、これからはきちんと安全対策をするのだから、まったく問題ない……。
こういう考え方は、一見非常に現実的なように聞こえます。
誰もが苦しまなくてすむ、現実的な解決策……、ですがこれでは日本は何も変わりません。

よく思い出してみれば、原発事故が起こる前も、政府、東電は「原発は安全、安心!」と胸を張っていたではありませんか。
原発事故が起こった直後も、多くの学者がテレビに出てきて、「放射性物質は原発の敷地内からほとんど外には放出していない」と解説し、ニュースや新聞もそのように報道していましたし、私たちもそれを信じていました。
でも、実際には、たくさんの放射性物質が外に漏れだし、何百キロも離れた場所にまで「放射能プルーム」と呼ばれる雲を運び、お茶の葉や稲わらを汚染し、多くの農産物が汚染され、多大な被害を受けたのでした。
事故から半年がたち、多くの市民が脱原発を訴えている現状の中で、どうしていま「原発維持」を訴えることができるのか、市民の叫びは政権担当者の耳には届かないのか……。
なんともいえない絶望感さえ感じてしまいます。
原発維持か、脱原発かを議論するのは不毛だ。
野田総理はそのようにおっしゃったそうです。
大変に国民をバカにした発言だと私は思います。
ご自身が原発維持論者だというのなら、それ自体はかまわないと私は思います。
人の主義主張は人それぞれなのですから。
ですが一国の首相たる方が、国のエネルギーの未来の在り方を議論すること自体を否定してしまったら、いったい民主主義というのは、自由な意見交換の権利というのはどこへ行ってしまうのでしょうか。

それにしても、市民レベルでは脱原発を支持する方が多くいるというのに、政治家で脱原発を訴えている方の、なんと少ないことでしょうか。
社共など、党の方針で脱原発を訴えている政党の政治家をのぞけば、ほとんどの方が原発維持か、何も言わないか。
いかに日本の政治が国民と遊離しているかがよくわかります。

私は、もっとみんなが自然と仲良く暮らしていける、そんな世の中がいいなと思っています。
科学技術に頼って、便利な生活だけを追い求める時代はそろそろ終わりにして、みんながもっと自然に親しみ、自然とともに生きる、そんな時代が望ましいのではないか。
自然と共生する科学技術によって、みんなが豊かに暮らす……それが、私の描く理想の世界です。
いつも言っていることですが、電気エネルギーを得るのに原子力しか方法がないのなら、私は原発に反対はしません。
でも、発電する方法は、ほかにいくらでもあるのです。
太陽光発電や風力発電、ほかにもバイオマス・エネルギーを使った新技術などもあります。
こういうことを言うとすぐに、そうした自然エネルギーにもさまざまな問題があるなどと指摘されてしまうのですが、
私はどんな方法にも欠点はあると思います。
私たち人間にも、必ず欠点があるのと同じです。
でも、だからと言って、たとえば他人の財産を盗んだ犯罪者と、普通に暮らす一市民が、どちらの人間にも欠点はあるのだから同じだ……などと言ってしまうのは言い過ぎではないでしょうか。
原発は、ひとつ間違えば人々の財産を盗み、場合によっては家を怖し、殺人を犯す、そういう犯罪者になり得ます。
実際に福島原発は、事故を起こして近隣の方にとどまらず、全国各地の生産者に多大な損害をもたらしたではありませんか。
自然エネルギーは、たとえば太陽光発電や風力発電などは、それに比べれば一般市民です。
確かにちょっとした欠点はある。発電量が小さいとか、電力供給が安定しないとか、少々お金がかかるとか……。
犯罪者予備軍の人ほうが、いろんな意味でバイタリティーがあって力強く、時として魅力的に見えることがあることは認めます。
本当かどうかは知りませんが、安い賃金で人一倍の仕事量をこなしてくれるらしいですしね。
でも私は、それでもお友達になるならやっぱり普通の市民がいい。
多少の欠点はあっても、地道に働いている人が好きです。
自然と仲良く、子供たちに安心して日本の農産物を食べさせることができる世の中……。
そういう世の中であれば、消費者も、生産者もそれぞれ幸せに暮らすことができます。
こういう世の中を取り戻すために、今しなければならないのは、やはり原発を無くしていくことだと私は思います。

反省してこれまでの自分を改める……ということは、時としてとても苦しい。
それでも私たちは、それをしなければならないときがあると思います。
目の前の安易な結論に飛びつかず、多くの人が反省と、産みの苦しみを乗り越えようともがいています。
私もその一人です。
どうかこのブログをご覧の皆さんの中の一人でも多くの方が、私たちと同じ苦しみを味わう勇気を持ってくださることを、切に願ってやみません。
みる

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