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日記(10.12) 命名権

2016-10-12 05:39:30 | 日常
10月12日   (水曜日)  

命名権

 米国の政治哲学者、マイケル・サンデル氏の著書「それをお金で買いますか」に、

 自国の命名権事情が書かれていて面白い。
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 例えば、野球。
 大リーグでは1990年前後からスタジアム名が売られ始め、
 マイナーリーグでは近年、有望選手の打席の名称を売る球団まで現れた。

 打席に入ると、放送の中で「さあ、バッターは○○。この打席の提供は…」
 企業名と宣伝が入るそうだ。
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 財政が逼迫した市や州も同様の流れにあり、
 地下鉄や公園、文化施設、さらに驚くことに公立学校の名にまで広がっているという。
 

 日本ではさすがにそこまでは行かないが、傾向は同じだ。
 京都市美術館の命名権の契約先が京セラに決まり、
 「京都市京セラ美術館」の通称になりそうだ。

京都市は6日、2019年度にリニューアルオープンを計画している
市美術館の愛称を決める命名権(ネーミングライツ)を京セラ(京都市伏見区)に売却し、
愛称を「京都市京セラ美術館」とすると発表した。
売却額は50年で約50億円。再整備の工事費に充てる。
市によると、主な公立美術館の命名権売却は全国でも異例という。
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 多額の改修費を市民に負担をかけずに賄うにはやむをえないというのが市の立場だ。

 とはいえ80年以上の歴史を持ち、
 市民や地元作家、遺族らからの寄贈が所蔵品の8割近くを占める全国有数の公立美術館である。
 企業名が入ることに市民から戸惑いの声が出るのは当然だろう。

 残念なのは、公共性が高い施設なのに市民に開かれた議論がほとんどないまま話が進められたことだ。
 命名権をどこまで認めるのか、公共性との関係はどうあるべきか。
 今からでも議論を深めておきたいテーマである。
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ハヤカワ・ノンフィクション
結局のところ市場の問題は、実はわれわれがいかにして共に生きたいかという問題なのだ。(本文より)

私たちは、あらゆるものがカネで取引される時代に生きている。
民間会社が戦争を請け負い、臓器が売買され、公共施設の命名権がオークションにかけられる。

市場の論理に照らせば、こうした取引になんら問題はない。
売り手と買い手が合意のうえで、双方がメリットを得ているからだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~
だが、やはり何かがおかしい。
貧しい人が搾取されるという「公正さ」の問題? それもある。
しかし、もっと大事な議論が欠けているのではないだろうか?

あるものが「商品」に変わるとき、
何か大事なものが失われることがある。

これまで議論されてこなかった、
その「何か」こそ、実は私たちがよりよい社会を築くうえで欠かせないものなのでは――?


私たちの生活と密接にかかわる、「市場主義」をめぐる問題。
この現代最重要テーマに、国民的ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう
のサンデル教授が鋭く切りこむ、待望の最新刊。
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マイケル・サンデル(Michael Sandel)
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。
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