草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの人工授粉作業を始める

2013-04-12 | さくらそうの交配と実生
さくらそう(日本桜草)の実生をするために採種する場合、花がらを摘み取らずに放っておくだけで種子ができることもあるらしいのですが、それだと我が家では滅多に種ができないので人工授粉をしています。

それに今年開花した花を見たところ、交配に花粉を使った花の特徴が色濃く出ていると見える花も少なからずあったので、目標を持って育種するには自然に結実させる(花粉親を自分では選べない)よりも人工的に交配した方が良いのかなと思ったりもしています。

サクラソウをはじめとしたプリムラ類の多くは、長柱花(雌しべが長い)と短柱花(雌しべが短い)の組み合わせで種子ができやすいとされています。

私は昨年同様に、短柱花の雄しべの花粉を長柱花の雌しべの柱頭に付けるやり方にしました。
それだと花冠裂片を切ったりすることなく交配作業ができるので、同時に花も楽しむことができます。
ただ、昆虫などによって他の花の花粉で受粉する可能性もあるので確実に考えた通りの組み合わせで交配した種子を得たい場合には向かない方法です。
使った道具も昨年と同じくティッシュペーパーをこより状に巻いたものです。

今回はどういう花を作りたいか目標を考えるというよりも単純に私の花の好みで親を選び、小輪花の園芸品種と野生種を交配してみました。
右の'蛇の目傘'には'南京小桜'、左の'田島ヶ原中州'(花茎2本とも)には'塩尻'の花粉をつけてみました。
今後は蕾が開花する度に授粉作業を続けていくことになります。
無事に結実してくれると良いのですが・・・
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