草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの栽培方法を考える5~水やり

2010-01-15 | さくらそうの栽培方法を考える
園芸に関する書籍などの多くには、鉢植えの水やりは難しいと書かれています。
確かに水が少な過ぎると植物は干乾びて枯れてしまいますし、多過ぎれば根腐れを起こして枯れてしまいます。
多くの植物には生育旺盛な時期と、そうではない時期があり、日本には地域や季節による気候の違いもあります。

それは、さくらそう(日本桜草)においても当てはまることです。
先に記した通り、地域によって違いがあり、鉢の大きさと芽の数によっても異なりますが、私の住む神奈川県横浜市での5号鉢4芽植えでの例を記してみたいと思います。

秋から早春にかけて、芽を植え付けた後は、雨が少なく空気が乾燥していることもあり、土がよく乾きます。
赤玉土を用いた場合植え付け直後はまだ粒が崩れておらず、特に乾きやすいものです。
しかし、鉢の土を掘ってみると表面以外は湿っている場合も多く、まだ寒いために桜草の成長が穏やかであり、根からの水分の吸収も少ないと考えられるので、土の表面が乾いてから2~3日後に水をやる程度で十分です。
寒さが緩んで小さな葉が出てきた頃までは同じように考えて良さそうです。

暖かくなり始め、目に見えて葉が成長するようになると、気温が上がったことと水分の吸収量も増えるからか、鉢土の乾きも早くなります。そうなると、鉢土の表面が乾いたら水をやるという、よくある鉢植えの水やり方法で良さそうです。

開花時期になると、多くの水分を必要とするのか、土がちょっと乾いただけでも萎れやすくなります。
これは、まだ根があまり張っておらず、水を吸収できる量が少ないためとも言われています。
この頃は朝には土が湿っていても昼間に乾いて萎れてしまう事があるので、雨の日以外は毎朝水やりをしても良いほどです。
そしてこの時期には水を多くやっても根腐れする事はほぼ無いように感じます。

花が終わって5月の連休を過ぎた頃には葉が茂っていても、開花事ほど土が乾かなくなります。
この頃には土の表面が乾いたら水をやる方法に戻して良いようです。
その後の梅雨時には葉が枯れるものが多くなります。
雨に日も多いので、あまり水やりすることもないでしょう。
葉が枯れてからの水のやり過ぎは、根腐れの原因となる懸念があります。

夏になると、暑さと強い日差しのため、すぐに鉢土が乾きます。
ただ、桜草の葉は枯れて地中の根茎と根と芽だけになっているためか、鉢の深い部分まで乾くのには多少日にちがかかるようです。
鉢土の表面が乾いた翌日か2日後くらいに水をやれば十分なようです。

秋になり、最低気温が30度を下回る頃になると、鉢の土が乾きにくくなります。
気温の低下とともに、赤玉土を用いた場合には、粒が崩れて通気性が損なわれているせいもあるでしょう。
土が乾いて見えた2~3日後でも十分な場合が多いです。

11月頃になると、空気の乾燥の影響ですぐに土が乾くように見えますが、少し掘ってみると湿っている事が多いです。
この頃には1週間から10日に一度の水やりでも十分になります。

水やりの一応の目安を記しましたが、多少日数が前後することもあります。
一年を通して少し土を掘って湿り具合を確かめてみるのが確実な方法で、そうしてしばらく観察していると、鉢土の表面の乾き方を見てもある程度の見当がつくようになるかと思います。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
« 栽培容器の大きさと桜草の芽 | トップ | さくらそうの栽培方法を考え... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハイテク (yuu)
2010-01-16 07:55:30
電磁水洗 (電気仕掛けの蛇口)とタイマートスプリンクラーを組み合わせ みずやりを 楽にしようとしていますが もっと複雑に 水分計とパソコン カメラがつなげたら・・・・・・その時はくまさんの情報をデータにプログラムを

中学生でラジオを作ってからあれから50年まだこんなことやっています 
返信する
実は・・・ (トモ)
2010-01-16 17:30:36
クリスマスローズ一鉢、水やりが過ぎて息も絶え絶えにしてしまいました。
当然、同じように桜草にも水やりをしていたのでとても心配していて、、そんな時にくまさんが水やりの事でアップするから・・・
まぁ、今更じたばたしても仕方が無いのですが^^;
返信する
 (くま)
2010-01-16 21:01:18
yuuさん、こんばんは。
水やりが自動化できれば楽になりますね~
それにはやはり水分センサーは必要でしょうね。
土の渇きによってコントロールできれば節水にもなりそうです。

トモさん、こんばんは。
いろいろと書きましたが、さくらそうの場合は水が多くても元気に育っている事も多いですね。
でも中には土の過湿に弱いのかな・・・と思うものもあります。
もしかしたら水分よりも夏の暑さなのかも、という気もしています(^^ゞ
返信する

コメントを投稿