今日は『ハドソン川の奇跡』をやっと観てきた。
実際に起こった事件だが、乗客全員を墜落の危険から救った機長が
わざと飛行機を墜落させたのではないかと追及されていたなんて。
もちろん結果はわかっていることだけど、90分余りを
どう見せていくか。それがイーストウッド監督の腕の見せ所なのだろう。
シミュレーションはシミュレーションでしかなく、
コンピューターでわからないこともあるはずだ。
どうするのか。
悪夢に唸らせられながら調査を待つサリー機長が痛々しくてたまらなかった。
ショットバーに行けば、自分の名前のカクテルなんかが
勝手に作られていて、一杯飲みに来ても落ち着かない。
勝手に英雄扱いされて苦笑するしかない。
そして終盤が爽快だった。
コンピューターの結果ばかり発言する調査委員会を相手に
トム・ハンクス演じるサリー機長が投げかけていく場面が小気味いい。
シミュレーションしたパイロットたちは、
飛行機が調子悪くなったらすぐに空港に引き返している。
しかし、現場ではそうはいかない。
サリー機長たちは、その場で何かできることはないかと
208秒の間に色々と冷静にできるだけのことはしているからだ。
イヤミスとか流行っているけれど、読後感が悪いのは現実だけでいいと思う私。
この映画も観終わってとても爽快感いっぱいだった。素晴らしかった。
エンドロールで実際にあの現場にいた人たちが実際出てきたのも
感動的。奥さんが涙ぐみながら語ったのにはウルっときてしまった。
これだから映画を観たいと思う。
ただ・・・4人組で来ていた高齢者のおばさまたちが
エンドロールでしゃべりだしたのが・・・。
お願いだからエンドロールも静かに観てほしい・・・・。
・・・・・そして、やっぱり思い出した。
あのブログとあの記事を書いたあの人。
観てない映画を、語らないでほしいわ。