30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

白馬岳~雪倉岳~朝日岳(3)

2015-08-12 | 登山

  

朝日岳の山頂から北東に妙高山、高妻山を見る。逆光のため墨絵のごとし

きのうたどった雪倉岳からの稜線を目で追いながら五輪尾根を下る


←8月5日(1日目)8月6日(2日目)から続く

8月7日(3日目)のコース&タイム
8月7日(金) 朝日小屋5:25-6:15朝日岳6:25-6:53栂海新道分岐7:00-8:16標柱・五輪の森-8:40花園三角点8:55-10:10白高地沢出合10:30-11:15瀬戸川出合-12:10兵馬ノ平12:20-12:56朝日岳登山口-13:05蓮華温泉ロッジ(2時間ほど野天風呂と内湯を楽しむ)蓮華温泉バス停15:30=17:05糸魚川駅(北陸新幹線)17:34=19:54上野駅20:03=20:37我孫子駅


3日目は最終日。朝日小屋から朝日岳を踏んで蓮華温泉に下る。

朝日岳の山頂から、毛勝三山の北に僧ケ岳と(越中)駒ケ岳を見ることができた。たぶん見えるのではないかと期待していただけにうれしかった。山頂にある展望盤にこの2つの山名が刻まれていたからその姿を確認できた。この2つの山には2002年に登った。この年に因んで2002メートルの駒ケ岳に僧ケ岳から登山道が開設されたのである。記念しての登山会がその年の8月3日に行われた。地元新聞社の知人からこの情報を得てかみさんと参加した。整備されたばかりの真新しい道のふわふわとした感触をいまでも思い出す。懐かしく眺めることができた。

朝日岳から蓮華温泉までの道のりは長い。
2418メートルの朝日岳から瀬戸川の1180メートルまで下る。ここから1470メートルの蓮華温泉ロッジまで標高差300メートルをこんどは登り返す。直射日光のきびしい日差しを浴びて、ゴール手前のこの登りはやはりつらい。

ゴールしたら温泉が待っている。蓮華温泉には24年ぶりに来た。内湯よりも「雲上の野天風呂」がいい。こんどもこれを楽しみにしている。野天風呂まで、疲れた体を引きずっていちばん高みの「薬師湯」まで登り15分。どぶんと飛び込み、3日間の山旅の充実感を味わいながら、緊張と疲労がしだいに解けていくのを感じる。この気分がたまらない。


この日は1日中晴れた。標高が低くなるにつれて強い日差しがつらかった。山の上だって暑かった。

朝日小屋は朝ご飯もうまい。お代りして3膳食べた。山小屋ではたいがい朝夕ともに3膳は食べる。白頭のくせしてよく食べる。これだけしっかり食べておくと、行動中はそれほどお腹が空かない。

朝日岳に向けて出発。木道を直進する。途中水平道を右に分ける。


昨日のコースもそうだが今日のコースだってフラワーロードだ。撮りだしたらきりがない。やめよとう思いながらもついカメラを向けてしまう。



朝日岳に登るにつれて周囲の山並みが見えてくる。剱岳と立山連峰。この2日間ずっと一緒だ。


剱岳と毛勝三山。


白馬岳と旭岳。


朝日岳の山頂。周囲には朝日小屋を出てきた多くの登山者がいる。カメラの枠に入らないようにしてくれている。後ろには、冒頭に書いた僧ケ岳と駒ケ岳が見える。偶然だがわたくしにはいいアングルになった。



その僧ケ岳と駒ケ岳。

山頂からは、北東に妙高山と高妻山の山並みが美しい。まるで月明かりの中に浮かんでいるかのようだが、逆光で墨絵のような幽玄な景色になった。


山を同定できればいっそう楽しい。
 

五輪尾根を目指して下る。
  

千代の吹上。ここが「栂海新道」の分岐点。3人のパーティーと白馬山荘で知り合った70代で単独の2人がこの道を進んで行った。わたくしも当初はこの道を行く計画であった。少しばかり年下のわたくしがこの単独の2人を見送るのだがら複雑な気持ちになる。
 



分岐点の大岩に、「栂海」への矢印、「日本海」への矢印。 

蓮華温泉への道を取るとすぐに雪田。ここの通過は注意するよう朝日小屋の女主人がいっていたところ。足の置き場所がスプーン状にカットされている。慎重に一歩一歩行く。無事にクリア。写真は来た道を振り返っているところ。
 

こんな雪田だった。
 

このあたりはいまも雪田が残り、沢には雪解け水が流れ込んでいる。飲む水には困らない。
この沢沿いを赤ペンキのマークに従って下っていく。曲がり角のしるしを見落としてそのまま沢を下ってしまい、間違いだと気がついて戻ってきた人がいた。そのポイントをよく覚えている。わたくしも間違うところだった。沢を離れるまでは赤ペンキじるしを丹念に追うことだ。

沢状の道は気が抜けない。下ばかり見て歩く。時々顔をあげては周囲の山々に目を向ける。 

きのう歩いた雪倉岳ばかりが目立つ。ひときわ大きく感じる。 

沢から離れて五輪の森。その標柱。沢状の道から樹林帯の道へ。  

 樹林帯を抜けると視界が開け、五輪尾根に延々と続く木道を見下ろすことができる。ここも花の道だ。

「花園三角点」の標柱が見つからない。見過ごしたのか。高度計を見るとたぶんこのあたりだろうと見当をつけた。見下ろすと立派なベンチがある。水場があるのはここだな。左の木道をたどるとすぐにあった。

水場らしい水場。うまい。がぶ飲みした。
 

この周辺は湿原と草原が広がり開放的な気分になれる。この周辺のお花畑がすばらしい。 

雪倉岳、赤男山、朝日岳の稜線を見ることができる。ここで見納め。ここからしだいに樹林帯に。急坂を下っていく。
 

ごうごうと川の流れの音が響いてくる。白高地沢の河原に出た。立派な鉄橋だ。橋を渡る手前が休憩にいい。河原に下りて汗だくの顔を洗う。
 

次は瀬戸川の出合。ここも鉄橋がかかっている。ここから蓮華温泉までは登りに転じる。標高差300メートルを登る。少しばかり登ると沢がある。ここが最終水場か? きょうは日差しが強い。水ばかり飲んでいる。

兵馬ノ平まで来た。思いのほか早くついた。ゴールは近い。
 

兵馬ノ平は湿原。多くの沢が流れ込んでいる。シモツケソウが一面に咲いている。

朝日岳登山口に着いた。ゴールだがバス停のある蓮華温泉までは10分ほど歩く。

蓮華温泉キャンプ場が右手に。

蓮華温泉ロッジが見えてきた。ここではじめて「着いたな」と。

蓮華温泉ロッジに13時過ぎに着いた。長かった。14時到着と見込んでいたから1時間早くついた。13時45分のバスに十分間に合うのだが、予定通りつぎの15時30分のバスに乗ることにして、たっぷりと温泉を楽しむことにした。


野天風呂はここから15分ほど登る。安堵感と疲労感の体に鞭打って再度馬力を出すのはつらい。24年ぶりだから無理しても行きたい。登るほどに「三国一ノ湯」、次に「仙気ノ湯」、さらに高みに「薬師湯」がある。

野天風呂は見晴らしがいいところにある。開放感のあるロケーションがいい。まずはてっぺんの「薬師湯」。だれひとりいない。ひとり占めだ。湯加減がいい。汗だくの衣類を脱いで飛びこみ、頭から湯をかぶる。蓮華温泉ロッジの内湯だけではもったいない。やっぱり蓮華温泉といえばこの野天風呂まで足を運ぶべきだ。風に吹かれ、展望を楽しみながら野天風呂に浸かるのは格別。山を歩いたあとだからなおさらいい。

そうだ。写真を撮ろう。風呂前に石を積み、カメラをのせた。セルフタイマー10秒にセット。シャッターを押してあわてて風呂に飛び込む。なかなかうまくいかない。こんなもので我慢するか。朝日岳が背後に見えるのだがいまは雲の中。

つぎは100メートル下にある「仙気ノ湯」へ。ハシゴである。汗びっしょりの服を着るのは気持ち悪いし面倒だ。だれもいないのをいいことにはだかのまま、衣類、ザック、靴を持って移動する。

この仙気ノ湯はだいぶぬるかった。水風呂みたい。水ホースが突っ込んであったからだ。せっかくだからと体を沈めていたら体の熱気を鎮めてくれた。

満足した。次は内湯に向かう。汗を流したというのに汗にぬれた服をきて内湯に向かう。着替えてさっぱりしたところでバスの時刻が迫ってきていた。すっかりゆっくりしてしまった。

糸魚川駅までのバス運賃は荷物料込みで2100円。糸魚川駅からは北陸新幹線。あっというまに上野駅についてしまった。新幹線はたしかに便利だがどうも味気ない。北アルプスの帰りによく富山駅に出ることがある。富山から東京行きの最終は21時過ぎ。富山駅前でいっぱいやってから帰ることができる。そんな便利な面もあるのはたしかだが、山旅の余韻をゆっくり味わえないまま東京の雑踏のなかに放り出されてしまう。

こんかいのコースは思いのほか長かった。率直な感想だ。それでも3日間を無事に歩くことができた。天気はしだいによくなった。花々も期待通り咲き誇っていた。展望だって負けてはいなかった。計画していた栂海新道はこのさき歩くことはないだろう。なんどもなんどもシミュレーションしているから、コースや景色は頭の中にいまも描くことができる。これで我慢しよう。


         
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