30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

黄昏60きっぷで、興因寺山ー淡雪山ー湯村山

2011-04-13 | 登山



和田峠に咲くカタクリとイカリソウ


山行日 2011年4月10日(日)日帰り
天気 
山域 甲府
メンバー 単独
コース&タイム
(当初の計画は、我孫子駅4:30=5:08西日暮里5:15=5:35新宿5:38=6:26八王子6:35=8:10甲府)。しかし、高田馬場駅で事故があって新宿駅着が遅れ、次の列車に乗り甲府着は8:38になった)
新宿駅6:00=6:38立川6:43=8:38甲府(タクシー)8:55=積翠寺(朝飯)9:30-9:47ガードレールに「穴口峠」-10:28穴口峠-10:40興因寺山10:50-11:20淡雪山ー11:30金子峠ー12:10中峠12:20ー12:50和田峠ー13:20あずまやー13:40白山(八王子山)ー14:40湯村山14:50ー15:50甲府駅北口16:02=19:36我孫子駅
⇒コース地図


黄昏60きっぷ(またの名を青春18きっぷともいう)を利用しての山歩きが続く。このきっぷを利用できるのは4月10日まで。そこで4月6日4月7日に続いて、10日は甲府の山まで遠出した。

このきっぷは5回使える。山行計画も5つ立てていたのだが、東日本大震災の影響でしばらく様子を見ることになり、計画を大幅に変更せざるをえなくなった。予定は未定にして決定にあらず。山行にはこの言葉がぴったりあてはまる。

今回の興因寺山ー淡雪山ー湯村山は甲府市の北部にある。昨年の同時期に、今回のコースの東にある兜山から要害山を歩いた。その続きをしてみたかった。6日と7日の山行と同じく、このコースもバリエーションルートだ。コースの後半は問題ないが、前半のコース取りがむずかしい。事前の準備でも地形図を見ながらコースを把握するのにだいぶ苦労した。

とくに前半部の金子峠から中峠、そして和田峠までがわかりにくい。うすい踏み跡を追い、藪をこいで行くのである。実際歩いて、案の定、むずかしかった。中峠に向かっているとき、自分がいまどこを歩いているかわからなくなり混乱してしまった。地図とにらめっこっしてどうにか歩き通すことができた。おのれの未熟さを痛感させられた。

このコースでもスプリンエフェメラルに出会うことができた。肝心のイワカガミは、中峠から和田峠、それに白山(八王子山)でたしかに見らたが、まだ咲いていなかった。地元の人によるとあと1週間後だなという。残念、と思っていたら、中峠からの藪を抜け出して和田峠の手前に、斜面いっぱいにイカリソウが、そしてカタクリが咲いていた。ちょうど見ごろで、色合いがとてもよかった。一番わかりにくいやぶ道を抜け出たときだけに、ご苦労様と声をかけられたようでうれしかった。

黄昏人が黄昏切符を手にして3回連続してバリエーションルートを歩いた。ひとり静かに早春の山を歩くことができて満足している。寄る年波には勝てないというがさすがに疲れを覚える。毎日余震に悩まされ、安らかにしていられないだけに、山の平安がありがたかった。そのうえ、毎回、それはそれは美しいスプリングエフェメラルに歓迎されて、このところ心がふさがれていただけに、一時とはいえ心が浮き立つ思いで、久しぶりに明るさも取り戻すことできた。


「黄昏60きっぷ」(またの名を青春18きっぷともいう)の利用はこれで4回目になる。利用期限はきょう4月10日だ。


がんばって早起きして家を出た。しかし山手線で事故があり、予定の列車に乗り遅れ、「世の中うまく行かないね」とつぶやきながら、次の列車に乗った。
春日居町駅前の桃の花。昨年同じ時期に歩いた兜山から要害山はここが出発点。ことしは桃の花の開花が遅れるのではないかと心配したが、咲いていた。でもやはり少しばかり遅れているようだ。


甲府駅到着は予定より30分遅れ。これぐらいで済んでよかった。
甲府の桜はちょうど満開だった。甲府のまちは桜が多い。


タクシーは積翠寺バス停で下りた。市内からほんのわずかの距離だが山里の気配。昨年もこのあたりには桜の巨木が多くあり感心したが、この春も見事に咲いている、
古湯坊方面へ「古湯坊」の案内版に従って行く。要害温泉への道を右に見送り、細くて急な車道を登っていく。バス停15分ほどで左の沢へ下る道があった。そのガードレールに「穴口峠」と書かれている。かすれて判読できないが、ここがそうだ。


ガードレールに「穴口峠」と書いてある?


ガードレールから10分ほどで、堰堤の上に木橋がある。これで対岸に渡る。 

その木橋に道標があった。この道で間違いない。(結果から先に言うと、淡雪山までは粗末な道標が意外なほどあり、間違いなく淡雪山までは行けるはずだ。)

また小さい木橋をわたる。そこから倒木が多く、急に踏み跡があやしくなる。よく見ると左のほうに道が続いているようだ。この道を行こう。するとまもなくに道の先に道標が見えてきた。標道にぶつかりと左右にわかれる道があったが、道標には興因寺山は記されていない。


この道標をよく見ると、下のほうに、板切れに「穴口峠 淡雪山に至る」とあった。道は左右に分かれているが、ここは直進する。


穴口峠。ガードレールの分岐からここまで40分ほどだった。


道は左へ90度曲がる。ここにも道標があった。


すぐに、こんどは右に90度曲がる。ここから登りだ。このコースは赤テープぐらいしかないのではと思っていたのだが、粗末ながら道標があるとは思ってもみなかった。事前情報とは違った。私が参考にしたのは古かったのか。しかしありがたい。

鉄塔が見えてくる。興因寺山の山頂はすぐだった。ガードレールの分岐からここまで55分。期待に反して?道標があり、あっけないくらいの道のりであった。送電鉄塔に小さく山名が掲げてある。


かたわらに三角点。一人の男性が休んでいた。地元の人で、和田峠に車を止めて来たという。ここまで1時間30分ほど。ちょうどいい。私はこれから和田峠に向かうのでこの人から情報をもらった。金子峠からは倒木が多く、さらに藪こぎがある。わかりにくいがところどころに赤テープがあるという。うーん、これは事前情報通りだ。

興因寺山から淡雪山に向かう。


振り返ると鉄塔。あっというまに興因寺山が遠のく。


尾根を下っていくと、建物が見える。あれが金子峠にある宗教施設だなとわかる。


淡雪山に着いた。興因寺山から30分。花崗岩が風化した白砂のやせた岩稜が10㍍ほど続く。
周囲はアカマツだ。まさに山の白砂青松である。この稜線からは南アルプスの眺めが素晴らしいというが、この日は気温が高く、花霞でかすんでいてまったく見えない。


狭い稜線がわずかに続くのだが、白砂に滑って足を取られそうだ。慎重に歩く。



山頂標識。


滑らないように気をつけながら下りていく。下り立ったのは宗教施設のある金子峠。


下り立った金子峠。目の前の尾根に再び取り付く。


これから先は事前情報通り、倒木が多く、踏み跡がうすい。地形図を取り出して確認しながら歩く。尾根を意識して歩けばいいようだ。踏み跡はうすく続いているのだが、倒木が多いためたびたび見失う。そのたびに立ち止まり注意して観察すると倒木の先にかすかな踏み跡が見つける。


地形図の725㍍点を通り、その先、地形図には660㍍から北西に向かう破線があるがこの道は確認できなかった。
680㍍のコブあたりから、道は南西に向かい、下り立ったのは農道だった。そこに黄色いテープが木に結んであった。


下り立った農道の左手に、中峠への道でなんとグループ7人が昼飯を食べていた。同じ道を歩いてきたようだ。東京ハイキングのみなさんだった。
私もしばしここで昼食(写真提供:東京ハイキング)

前回もそうだったが、バリエーションルートを団体で歩く人を目にするようになった。ちょっとばかり驚きである。バリエーションルートは地図と資料をもとに単独で歩くからおもしろいのであって、人の後ろにくっついて歩いている人は、バリエーションルートを楽しんでいるのだろうかなと思ってしまう。

中峠へは下り立った農道を左へ行く。道はすぐに二つに分かれる。中峠へは左の道を取る。

下り立ったっところから中峠までは5分ほどだった。車止めがあり、左手に3体の石仏があった。

どうもルートで混乱している。ここで整理してみる。
地形図を見ると、さきほどの680㍍のコブあたりから尾根伝いにこの石仏のある中峠へ出られれば正解だ。しかしうすい踏み跡をたどるとさきほどの農道に下り立った。この中峠に直接出るには踏み跡のある道からはずれて藪こぎをしなければならないとわかった。たぶんそれを示すテープかなんかあったんだろうが気がつかなかった。さきほどの農道に下り立った時、ここはどこなんだと自分の現在の位置がわからなくなった。それで、東京ハイキングの方に尋ねた。そうか、そうだったのか。まだまだ地図読みが甘かったね。


和田峠へは、石仏の前、車止めの右手の尾根に取り付く。このルートは踏み跡があるようなないような、ところどころに赤テープがあるだけで、まあ藪こぎである。ここを行くのかとやや腰が引ける。とはいえ人里近いから安心といえば安心だ。踏みこんだものの、やたらバラなどのトゲに引っかかって痛い。それに東京ハイキングの皆さんが先行するから心強い。
イワカガミが出てきた。あちこちにある。一つでも咲いてくれたらいいのだが、まだつぼみの状態だった。




えっと思うくらい大きな石の祠があった。かつてはここに生活の道が通っていたのだろうが、いまが道形さえも確認できない。ここらあたりから下りになる。右手に建物(堂の山青少年キャンプ場?)が出てきたのを確認しながら、和田峠の104号線が見えてきた。これでひと安心だ。


104号線の手前にはイカリソウが斜面いっぱいに咲いていた。群生地といってもいいくらいだ。これだけのイカリソウの群生ははじめてみる。予想外の展開だけに心が躍るよ。


さらにその先にはカタクリの群生地だ。ここのカタクリは見事だった。形といい、色といいじつにすばらしい。



和田峠から湯村山への道は整備されている。気が楽になった。さきほどまでは踏み跡うすい山道であったが、ここからは遊歩道だ。がらりと道が変わる。千代田湖を見て、湖畔から白山縁地遊歩道に入る。



あずまやがある。茅ケ岳を見ることができる。八ケ岳もその左に姿を現すというのだが、生憎の花霞で見えない。


八王子山


ここから甲府市内が一望できる。


八王子山を振り返る。懸崖の山城といった感じだ。



湯村山の手前にのろし台が復元されている。


湯村山の山頂。下山はのろし台まで戻り、そこから緑ケ丘スポーツ公園に下りる。

途中にジュウニヒトエ(十二単衣)。

塩部バス停からバスを利用するつもりでいたのだが、つい駅まで歩いてしまった。やはりバスを使うべきであった。新しくなった甲府駅北口着は15時50分。湯村山からここまで約1時間。16時47分の「ホリデー快速ビューやまなし」で帰るつもりでいたのだが、計画停電の影響で本日は運休だという。あわてて、清酒とビールを買ってその前の列車に乗り込んだ。


青春18きっぷを利用した春の山旅。昨春と同じように楽しむことができた。今回は利用期間の終盤に立て続けに3つの山を歩いた。歩いた、楽しんだという充実感とともに、疲れも感じた。青春は遥かかなたまで遠ざかり、いまはアラ還となって黄昏を楽しむオイボレになったのだから、体力の衰えはどうしようもない。

3回の山旅で共通したことは、バリエーションルートを歩いたこと。そしていずれの山でもスプリングエフェメラルに歓迎されたことだ。このきっぷのお値段でこれだけ楽しめば、JRさんからも、見事ですねとお褒めの言葉をいただけるだろう。

黄昏とは優雅な言葉だ。日が落ちて暗くなり、「た・そ・かれ」と人の顔が判断できない夕方をいう。わが人生もそんな時を迎えた。それで私にとっては「黄昏60きっぷ」となるのだが、黄昏の次はどんなネーミングにしよう。「黄泉70きっぷ」なんてのがどうだろうか、なんて冗談をいってはいるが、気がつけばいつのまにかそんな年になっているんだろうな、と思う。


 

    

 

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