30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

焼岳(2)-詳報その1:上高地から焼岳を経て中ノ湯へ

2010-09-07 | 登山

上高地~焼岳~中の湯 

焼岳からの展望はなんといっても目の前の穂高岳
どかーんと聳え立つ姿は圧倒的な迫力で迫ってくる 


←概要 はこちら

夏の北アルプスは人が多い。人込みは嫌いだから当然足が遠のく。上高地に行くのは久しぶりだ。それでも昨夏は北アルプスを目指したが、体調が悪くなり敗退した。なんともお恥ずかしい話である。

9月に入った。夏山のシーズンが終わりを迎え、ひと気のなくなった登山道に夏の名残を感じながらひとり歩くのも悪くない。この季節の山は、いくらかセンチメンタルな気分で歩きたい。2泊3日の予定で上高地に向かった。


9月3日(金)晴れ
我孫子市・自宅=(JR中央線)=松本駅(松本電鉄)=新島々(バス)=上高地・大正池バス停-河童橋-小梨平キャンプ場(泊)


電車とバスを乗り継いで午後2時頃に上高地着。まっすぐ終点の上高地バスターミナルまで行かないで手前の大正池バス停で降りた。
大正池からの焼岳を撮りたかった。それに久しぶりに大正池から河童橋まで歩いてみたかった。焼岳にはすでに雲がかかっていた。この時間だから仕方ないか、それにしても河童橋までのこの遊歩道は大きなザックを背負って歩いているのは私一人であとは観光客ばかりで場違いだったかなと思いながらも、それでも下界の猛暑を抜け出せただけに気分は上々だ。





上高地からの景観の代表は穂高岳だ。それも雲に隠れている。雲の切れ間から前穂が姿も見せた。観光客に尋ねてみた。「きょうはずっと雲の中でしたか」「いや、さっきまできれいに焼岳も穂高岳もきれいに姿を見せていた」。これを聞いて安心した。楽しみはあしただな。  



焼岳の雲が少しとれてきた。あきらめきれないでカメラを向けた。





河童橋は観光客でごった返していた。穂高岳の稜線部分は雲の中だ。小梨平キャンプ場はここから5分ぐらいで行ける。すぐに管理棟に行って宿泊手続き。テントは1泊700円。
ここはすばらしいテントサイトだ。とくに梓川の近くが特等席で、テントの中から河童橋から見るごとく、目の前に迫力ある穂高岳の姿を見ることができる。その特等席、カラマツ林の中にテントを張ることができた。あとは夕飯までビールを飲んでぶらぶら過ごす。気温が快適だった。暑くもなく、寒くもなく、半袖でいるのはちょうどいい気温だった。下界の猛暑が嘘みたいだ。夕方になると少し肌寒くなる。この時期、山の登るために上高地に入るのではなく、たんなる「避暑」でくるのもいいかなと思わせる快適さだ。



夕方になるとこの場所はいいものだから、次々とキャンパーがやってくる。すっかり過密地帯になった。私のすぐ近くに10数人の若いグループがやってきた。これを見て、これはまずいな、騒がしくなるのではないか、そんな直感が走る。若者といっても30代に見える。登山の格好をしている。それなら山のルールは分かっているだろうと安心するところもあった。
しかしの直感は、不幸にもズバリ当たった。夜の9時を過ぎても焚火を囲んでしゃべっている。9時半を過ぎてもだ。私は耳栓をしているのだが、人の話声は響く。とうとう我慢できなくてテントから顔を出して「おーい、もう遅いい時間なんだから静かにしてくれ」と大声を出した。たぶん私の周りの10以上のテント組も同じ思いだろう。これで寝てくれるかと思いきや、10時になっても話はやまない。私はあした早く起きて山に出かける。これではたまったものではない。
とうとうテントから出て彼らの場所に行き「何度も言うが話し声がうるさい。山の常識からすれば9時ぐらいにお開きにして寝るものだろう」。やっと静かになった。10時を過ぎていた。うるさいオヤジが運悪くとなりにいたものよと思っているだろうな。
やっと眠りにつくことができた。それにしてもキャンプのルールを知らないのだろうかと、同じ山仲間として、がっかりした気持ちになった。若いから仲間が集まれば騒ぐのはよくわかるのだが、それにしてもだ…。



9月4日(土)快晴
小梨平キャンプ場5:25-5:30河童橋-5:50田代橋-6:00焼岳登山口-7:35長いハシゴ-7:55焼岳小屋8:00-8:20中尾峠-9:30焼岳山頂10:30-11:20釜トンネル・中の湯旅館分岐11:30-11:50りんどう平-12:40第一ベンチ-13:15中の湯-13:20中の湯バス停(釜トンネル)13:35(バス)=14:00上高地バスターミナル-小梨平キャンプ場(泊)

4時45分に起床。すぐに湯をわかし、パンとスープで朝食。4時50分を過ぎると明るくなってきた。私のテント正面には穂高岳が見える。なんとも贅沢な眺めだ。まだ日は昇っていないが雲ひとつない。天気予報通りだ。結論から先にいうとこの数日間で最高の天気になった。あとで知ったことだが、この3日ぐらいは上高地もいい天気が続くようになったとのことである。

5時25分、キャンプ地を出発。


5時30分、河童橋。焼岳の山頂部に朝日が差して、しだいに空が明るく、そして青くなってきた。いいぞ。



穂高岳にもほんの少しだが朝日が差してきた。穂高岳は日が昇ると逆光になる。写真を撮るにはまずい。山肌と稜線を鮮明に見るには数時間あとになる。ただし午後をすぎると雲が出てくる。



5時50分、田代橋と穂高橋を渡るとここに突き当たる。休憩所で登山計画書を提出。まっすぐ進むと西穂高方面に行く。焼岳は左に曲がる。



6時、焼岳登山口。ここで先行者の二人を抜く。



最初は樹林帯の平たんな道が続く。どこまで続くのやらと思っていたら傾斜が増してきた。あたりまえのことだが山の天辺を目指しには登らねばならない。

7時15分、桟道。目の前に岩壁が見てくるようになると、その岩壁に沿って登るようになる。この先からは短いハシゴ場が3、4カ所続く。



7時20分、焼岳が姿を見せる。山頂部の北峰が見える。



7時35分、約10㍍のハシゴ場が出てきた。
岩壁を回り込むように登ってきたが、ここから岩壁をハシゴで登る。見た目よりもいざ登ってみると垂直に近いハシゴだ。このコースでの「難所」との覚悟でハシゴに足をかける。やはりいくぶん緊張する。思ったよりも怖い思いをしないで登ることができた。



ハシゴを登り終えて下をのぞく。高所恐怖症の私はやはり苦手だ。



暑くなった。ハシゴをすぎると笹の斜面を登るのだが、ここから日差しを遮るものがない。水は1.5リットル持ってきたが、この暑さだとこの量で大丈夫かなと思わせる強い日差しだ。雲ひとつない真っ青な空は大歓迎だが、ここまで暑くなるとは思っていなかった。
この真っ青な空に焼岳が似合う。



7時55分、焼岳小屋。ここで休憩。

小屋前から左手に入る。



ひと登りで展望台だ。正面には焼岳。後ろ(北)を振り返ってドキッとした。なんと北アルプスの峰々が豁然として見えてきた。笠ケ岳から穂高岳にいたる稜線がすばらしい。いやあ、これにはびっくりした。くっきりと山々が見えるではないか。すぐに山の同定にかかりたいのだがそうゆっくりもしていられない。



いったん少し下ったところが中尾峠。

 

いよいよこの中尾峠からは山頂目指して最後の登りになる。傾斜はしだいに増す。山肌からところどころ蒸気を出している。そこを横目に見ながら、ざれた斜面を登る。つらかった。たぶん強い日差しのせいだろう。焼かれてしまうのではないかと思えるくらいじりじりと日差しが全身を包む。思わず日陰に身を隠したいのだが、火山には日差しを遮る日陰はない。この野郎といいたくなるほど、容赦なく照りつける。



この暑さを耐えながら、振り返るのが楽しみだ。標高が上がるとさらに展望が広がる。槍も見えてきた。



なんといっても目の前の穂高岳がいい。やや横の広がりに乏しいもののこの大きな塊が迫って他を圧倒する。



笠ケ岳。この山はどこから見てもどうしてこんなに端正な姿に見えるんだろう。
登りがつらいだけに、数歩足を運んでは立ち止まり、後ろを振り返り景色を楽しむ。



高度を上げると焼岳小屋も眼下に見え、遠くに西穂山荘の赤い屋根。



やっとつらい登りもここまで。北峰を回り込んで基部に着いた。目の前に噴気孔から盛んに蒸気を出している。臭いが強い。そこから中の湯方面を見ると、なんと続々と登ってくるではないか。上高地から登山者は少なかった。この分だと山頂は人が少ないだろうなと予想していたのだが違った。いかに中の湯または新中の湯(たぶんここから往復する人が一番多い)からの登山者が多いか目の当たりにした。
基部からはもうもうと蒸気を噴出する噴気孔を左手に見て、最後の急な岩場を5分ほど登ると山頂だ。



山頂の人の多さにまず驚いた。そんなことよりさあ展望を楽しもう。山頂からはさらに眺望がひろがった。まだ雲は出てこない。すごい展望日和である。すぐに山の同定に夢中になる。
そこに毎日のツアーの登山者がどっとやってきた。山頂は人で埋まった。



笠ケ岳から右へ槍への稜線をたどると、ぽこっと出ている山塊は鷲羽と水晶で、さらに右にいくと野口五郎が見える。そのまま右に目をやっていくと槍にたどりつく。



北アルプスの眺めを堪能し、こんどは振り返り南に目を転じると乗鞍岳だ。



西には白山。こんなに近くに見えるんだ。じつはいま、かみさんはこの山を目指して移動中だ。あした登るという。



ここで再度、山ガールの話。次々と登山者がやって来る。中高年だらけの山頂で、ふと気がつくといつのまに若い女性がいる。せいぜい5人ほどなのだが、なにせジジイとババアばかりなので若い子はそれだけも目立つ。おっ、話題の山ガールだな。ついに発見。スタイルがよくて、ファッションセンスがいい。夏山には山ガールがじつによく映えるもんだなと思う。
常々思っていることだが、山には中高年よりは若い人がよく似合う。若者が山を離れて、中高年に占領された、この後も中高年の登山ブームが続くだろうが、そこに山ガールの出現は大歓迎だ。若い女性のはつらつさに、こちらも元気をもらう。この山ガール目当てにさらに山ボーイが加われば、いっそう山は元気になる。
じつは山ガールに会えないと嘆いていた。この春、丹沢できれいで育ちのよさそうな2人の山ガールに出会った。きれいな子を見ると用もないのに必ずといっていいくらい声をかけてしまう。性分だから仕方ない。山ガールを見るのはそれ以来になる。おじさんたちは私に限らず山ガールの出現を喜んでいる。乙女たちよ、けがをすることなく、山を精一杯楽しんでほしい。

この山頂での写真はもちろん山ガールに頼んだ。



さらに眺望を楽しむ。乗鞍岳と霞沢岳の間の南東方面に中央アルプスと南アルプスが望められた。ついこの間歩いた南アルプスの南部の高峰・聖岳が見えたのだから、これはうれしかった。



富士山も見えた。甲斐駒の右に小さく見えた。肉眼では見えたのだが私のカメラではその姿を映すのは無理だった。 



あきもせずに展望を楽しんでいる。そうだ、少しおなかに入れなきゃと昼食のパンを食べた。口を動かしながらも目は遠くを見つめている。山頂に着いてからもう一時間ほどになる。次々と下山して行って、あれほどいた人が少なくなってきた。
すっかり満足した。そろそろ下山にかかろう。最後はやはり穂高岳の姿を目に焼き付けておこう。
10時30分、下山開始。



この先、下山まで書いたのだが、いざアップしようとしたら、このブログの「本文10000字制限」に引っかかってしまった。
下山開始からの報告は次回にまわすことにした。

→続く、詳報(2)へ


  

     

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 焼岳(1)-上高地から焼岳を... | トップ | 焼岳(3)-詳報その2:上高地... »
最近の画像もっと見る

あわせて読む