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BIG FARMの農事日誌です。

九州:温泉ざんまいの山歩き(その2)-由布岳

2010-05-18 | 登山

由布岳 

双耳峰だけに見る角度で姿が変わる。
いつも素通りしていた山、登ってみてはじめて愛着がわいた

九重周辺の山はいかにも牧歌的なのがいい。
しかし頂上付近は急な岩場の連続となる


←5月11日から続く

2010年5月12日(水)
別府・鉄輪温泉7:10=7:21霊泉寺7:34=8:07由布岳登山口8:20=9:00合野越=10:10マタエ=10:25由布岳東峰10:30=10:40マタエ=11:55合野越=12:30由布岳登山口12:44=13:00由布院駅13:58=14:16豊後中村駅14:40=15:24筋湯(泊)筋湯温泉

12日は、別府からバスで由布岳登山口へ、登山してから筋湯温泉へと移動する。バスと列車の本数が少なく不便だ。これに合わせて行動しなければならない。きわめて行動が制約される。乗り過ごすときょうの宿泊地の筋湯温泉には到達できないから帰りのバスに乗り遅れないように気を使う。

始発のバスに乗っても登山口は8時になった。登山口に着くと、由布院駅からのバスも着いた。5人が降りた。登山口前の駐車場には10台ほどの車がある。平日でも多くの人が登っているようだ。下山してみるとこの駐車場は満杯になっていて40台近い車だった。それほど登山者が多い。

歩くコースは正面登山口から往復する。きょうの予報は晴れ。ところが正面登山口から見る由布岳はガスの中だ。青空のもとで由布岳が見られると期待していただけにがっかりした。この登山口前を過去に車で3度通っているが、登るのは今回が初めてになる。いつも堂々とした姿を見せてくれたのに、いざ登るとなると姿を隠している。皮肉なもんだなと登山口を出発。



この日は冷えた。手袋は指出し手袋だけを持っていったのだが指先が冷たく感じられる。ほかの登山者は雨具の上着を羽織っている。着ようかなと思ったがザックから出すのが面倒だし、じきに体があたたまるだろうと我慢した。
すぐに新緑の林が広がる。

登山口近くのミツバツツジ。すでに散っていた。



合野越に40分で着く。ここでひと休み。隣のこんもりとした山は飯盛ケ城だ。

合野越をすぎると道はジグザクとなる。見晴らしがいい草斜面に出ると眼下に由布院の町が見えてくる。盆地だというのがよくわかる地形だ。

目を上げると西峰と東峰が見えてきた。山頂付近はやはりガスっている。



西峰をアップで撮ってみる。たしかに火山で峨々たる岩山だというのがよくわかる。8時20分に登り始めて12時44分のバスに間に合うよう下山しなければならない。これを意識して歩いている。体調も悪くない。ゆっくり歩いているわけでもない。しかし、このペースではたして時間どおりに下山できるのかなと心配になってきた。



せっかくここまで来た。タイムアウトで頂上を踏めないとなると、なんとももったいない。ペースを上げて岩の急坂を上る。思いのほかすぐに西峰と東峰をわけるマタエに着いた。コースタイム通りに歩いているとわかっていても内心焦っている。
見上げると頂上はガスだ。ここでどうするか。選択肢は3つある。お鉢回りをするか、西峰と東峰の両方に登るか、それともどちらかの峰に登るかである。時間的にはあとの二つを選ぶしかない。
私がこのマタエで立ち止まっていると、3組の登山者が次々と尋ねてきた。
「どちらを登ればいいのか」
首をかしげるほかなかった。事前にネットやガイドブックで情報収集をしてこないでいきなり登ってきたとしか思えない。その中の1組は地図さえも持っていなかった。これじゃ中高年登山者の遭難が多いのがよくわかる。コワイ! 



まずは東峰に登る。岩ばかりの道で15分ぐらいで着いた。やはりガスでなにも見えない。噴火口をのぞいてもガスの中だ。すぐに下山にかかろうと思ったのだが、「もしかしたらガスがはれるのではないか」と期待して岩にしばらく腰かけていた。登山口を出てからここまで飲まず食わず。やっと水を飲み、パンを食べた。






これ以上ゆっくりはできない。下山開始。目の前の西峰もガスの中だったが、一瞬姿を見せてくれた。鎖場を下山しているのがよく見える。
マタエに降り立つと2組の中高年夫婦が西峰から下りてきた。やはりガスでなにも見えなかったという。さて西峰に登るか。どうも時間が気になる。あきらめることにした。心残りはあるが東峰だけで由布岳登頂としよう。この判断は正しかった。というのは結果的に西峰に登っていたらバスに間にあったかどうか。たぶんぎりぎりだったろう。その点では正しかった。




下山しながら頂上付近を振り返るとガスがはれてきた。うーん。こればかりはどうしようもない。下山中も次々と登ってくる人が多い。つい尋ねてしまった。
「登山口から頂上が見えましたか」
「見えたよ」
ガスがはれてきたようだ。



たしかにそうだった。登山口近くまで下りてきて振り返ると、由布岳が全容を見せてくれていた。青空が徐々に広がるなか新緑に包まれたすがすがしい由布岳。こうでなきゃ来たかいがないよ。これで納得、満足である。



鶴見岳(右)も見えてきた。



なんども振り返りながら登山口に向かう。左は飯盛ケ城。









登山口のバス停に着いた。帰りのバス時刻の15分前。その前が駐車場になっているのだが満杯だ。天気がいいのでやってきたのだろうか。平日でもこの状態だ。





由布院駅行きのバスに乗る。一番後ろの席に座って、しだいに遠のく由布岳を眺め写真に撮った。由布岳は双耳峰だけにみる角度で姿が変わる。それが楽しい。由布院駅に着くまでバスの中から姿の変化を追った。

















由布院駅に到着。これで計画通りにきょうは筋湯温泉まで行ける。そうと思うとさすがに安心した。この町は今回で4回目。町中をなんども歩きまわっているのでいまさら観光する気もない。きょうは時間に追われたので、ビールを買って駅の待合室でゆっくりした。



由布院駅の正面に由布岳がそびえている。この景観が由布院だ。まさに由布院の町を見守っているかのようだ。九重周辺の山はなんども登っているのだが、この由布岳はいつも素通りしてきた。いま登ってきただけ、いやに由布岳を身近に感じるようになった。愛着を持ちはじめている。晴れ晴れとした気分で眺めている自分がいる。
その気分がうれしいのか、観光客に声をかけて、由布岳をバックにして写真を撮ってもらった。私の正面が由布院駅になる。もちろんカメラに顔を向けている私を観光客も見ている。



さあ筋湯温泉に行って、ゆっくりと湯につかろう。

→5月12日、今夜泊まる筋湯温泉へ続く

                

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