30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

2011北アルプス(4)ー黒部五郎岳・北ノ俣岳を経て薬師岳へ

2011-08-24 | 登山


黒部五郎岳・北ノ俣岳を経て薬師岳へ

 
4日目にしてとうとう風雨の中の稜線歩き。晴れ男も顔色なし。雨に雨合羽を着たのは久しぶりだ

←3日目から続く

8月17日 黒部五郎小舎5:05-7:15黒部五郎岳7:25-9:35赤木岳-10:25北ノ俣岳-11:50太郎平小屋12:30-14:30薬師岳山荘15:00-15:35薬師岳15:45-16:10薬師岳山荘(泊)

4日目になったがここまで順調に計画を消化してきた。疲労がたまってきているのだが体調はいい。今日も長丁場になる。黒部五郎小舎から黒部五郎岳、北ノ俣岳を経て太郎兵衛平に出て薬師岳山荘まで行く。薬師岳山荘は昨年建て替えたばかりの新しい小屋だけに、話の種に泊まりたい。そこから薬師岳へは時間を見計らって判断するつもりだ。

黒部五郎小舎の朝食は4時半からだ。早出の私にはありがたい。カールを行くコースを取る。ガスの中だ。景色のいいカール地形もまったく見ることなく、ただ登ることに専念せざるを得ない。  



コースは、ガスの中でも、あちこちに白いペンキでマーキングがあるのでまず間違うことはないだろう。



黒部五郎小舎から頂上まで2時間半。4日目となって疲労がたまっているはずだが、それほどの苦労もなく「肩」まで着いた。そこから頂上まで15分ぐらい歩く。ガスが一瞬はれた。あっ、頂上だ。カメラを取り出すが、ガスに隠れてしまうその前に、なんとか撮ることができた。今回の山行で
黒部五郎岳を見たのは、きのうの三俣蓮華岳の山頂からの一回きりだ。これで我慢するほかないようだ。



黒部五郎岳の頂上。やはりガスの中。もちろん展望はなし。写真を撮ってもらうにも人がいない。



三角点。



もしかしたらガスがはれるのではないかと、後ろ髪をひかれる思いで、振り返りながら下山するものの、やっぱりガスの中だ。

「肩」から太郎兵衛平への道を取る。一気に下る。こんなに下ってしまうのかと思うほど、どんどん下る。この反動が大変だ。下る道は楽なのだが、また登りになるから、ホントはありがたくないのだ。

赤木岳。この手前から雨が降ってきた。あわてて雨具を身につける。晴れ男、であると思っている。雨合羽はもっぱら防寒でばかり着ている。本来の雨対策に着るなんて何年ぶりになるのだろう。

赤木岳の頂上は巻く。「この付近雷鳥多い」と書いてある。



ホントに雷鳥が出てきた。ガスに加えて雨が本降りになってきた。雷鳥にカメラを向けるのだが、撮れたのかどうかわからない。ぼやけた写真だが、目を凝らしてみるとたしかに雷鳥が写っている。

北ノ俣岳に向けて風も雨も強くなってきた。こんな気象条件の中を歩くのは久しぶりだ。尾根が広いからルートを外さないように注意して歩く。メガネがガスと雨にぬれてくもり、どうにも歩きずらい。中俣乗越からは北ノ俣岳まで登りに転じた。天気が悪いせいか、北ノ俣岳までは長く感じられた。どうにか頂上。風が強く、雨は本降り状態だ。

北ノ俣岳を過ぎてしばらく行くと、ようやく雨と風がやみ、薄日が差してきた。雨の中を2時間ほど歩いてきただけに、ホッとした。 あと一時間ほどで太郎兵衛平だ。



振り返ると北ノ俣岳のガスがまもなく取れそうだ。

太郎平小屋が見えてきた。細い木道が延々と続いている。木道は苦手だ。滑らないようにと緊張するから疲れる。それにしても長い木道だ。

正午前に太郎平小屋に着いた。新しいトイレを建てている。太郎兵衛平は何年ぶりになるのだろうか。私の記憶にあるのと変わらないたたずまいだ。予定通りの時間に着いた。ここで大休止してから、薬師岳山荘まで行くことにした。ここからあと2時間ほどだ。



キャンプ場。ここの水をペットボトルに入れる。



薬師岳への道は、登り始めは沢沿いの急登だ。こたえた。やっぱり疲れがたまってきている。右手に薬師岳だ。姿を見せてくれよといいたくなる。



あえぎ、あえぎ、薬師岳への稜線にたどりついた。いくぶんなだらかになった。小屋まで15分の道標があった。



薬師岳山荘が見えてきた。太郎平小屋からぴったり2時間だ。疲れた疲れたといいながら、きちんと標準タイムできている。

建て替えてちょうど一年になるという新しい小屋だ。

さてどうするか。薬師岳に今日登るか、それとも明日の朝に登るか。予定では明日だ。ところが明日は天気が崩れるという。受付の管理人によると、この小屋から薬師の頂上までは往復で約1時間30分、どうも明日は天気が悪いから、今日のうちにというニアンスを感じる。迷った。時間は2時30分を過ぎたところだ。

とにかくザックを自分の部屋に持っていく。畳敷きの部屋だった。山小屋で畳敷きとは驚いた。一息ついて外に出てみる。ガスってはいるが、おだやかだ。今日のうちに行ってしまおうか。あわてて部屋に戻り、サブザックに水筒と雨具だけを入れて、小屋を飛び出した。



自分でも驚くほどのスピードだ。この時点でまだこんなに力が残っていたのかと自分でも不思議になるほど、ぐいぐいと高度かせぐ。それほどの歩きっぷりだ。年寄りよあわてるなと、自分言い聞かせる。

避難小屋が見えた。薬師岳は稜線が広いからガスで視界が悪いときは迷いやすい。避難小屋から頂上までは、稜線をたどるゆるやかな道になった。しかし頂上にはなかなか着かない。この道で大丈夫?



頂上がガスのなかに見えてきた。ここが頂上だ。小屋から頂上まで32分できてしまった。これがほんとのラストスパートか。頑張りすぎだよ。薬師の頂上を踏んだ。まずは薬師様に手を合わせた。



これで今回のコース上にあるピークー笠ケ岳、弓折岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳、薬師岳をすべて踏んだ。思ったよりも順調にここまで来た。よく歩いたよなという感慨を持って記念写真。
 

  

どうもこれじゃ、いまの自分の喜びが表現できていないか。そこでちょっぴり恥ずかしいが喜びのポーズをしてみよう・・・



展望がないから頂上にいても仕方ない。10分ほどいて小屋に下りた。休憩を入れて1時間10分で往復できた。

薬師岳山荘は快適だった。何もかも新しい。寝具も新しい。気分がいい。夕飯は「とんかつ」だった。うまかった。昨晩のようにいびきに悩まされることなく最後の
小屋泊まりを楽しむことができた。ただ、おばちゃんたちのおしゃべりがうるさかった。下界の喧騒を山上に持ち込むなといいたいのだが、仲間内の山行となるとつい開放気分になることは分かっているから、あまりかたいことはいわないでおこう。明日は最終日。 

→5日目は薬師岳山荘から太郎兵衛平を経て折立へ  


第1日:新穂高温泉から笠新道を経て笠ケ岳へ  

   

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