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BIG FARMの農事日誌です。

白馬岳~雪倉岳~朝日岳(1)

2015-08-08 | 登山



このコースの魅力は百花繚乱のお花畑。雪が消えるといっせいに美しさを競う(鉢ケ岳の東斜面)


山行日 2015年8月4日~7日
山域 北アルプス北部
メンバー 単独
コース
  8月4日(火) 我孫子駅=新宿駅23:54(ムーンライト信州)
  8月5日(水) 白馬駅=栂池高原=栂池自然園-白馬大池-小蓮華山-白馬岳-白馬山荘(泊)
  8月6日(木) 白馬山荘-白馬岳-三国境-雪倉岳-水平道-朝日小屋(泊)
  8月7日(金) 朝日小屋-朝日岳-花園三角点-兵馬ノ平-蓮華温泉=糸魚川駅=我孫子駅
天気 5日=朝晴れ、日中くもりのち雷小雨、午後遅く晴れ 
      6日=朝晴れ、日中時々くもり、午後遅く晴れ
      7日=晴れ


北アルプスの北部、白馬岳から雪倉岳、朝日岳を歩いてきた。このコースの魅力は高山植物。お花畑が広がる人気コースである。このコースを歩く登山者は、百花繚乱のいまの時期がいちばん多いのではないかと思う。

このコースを歩こうとしたきっかけは栂海新道にある。2年前に南アルプスの笊ケ岳を歩いた。元気なうちに次は北アルプスの栂海新道と決めていた。白馬岳から縦走する。昨年の8月は天候不順で歩けずことしに持ち越した。栂海新道のゴールは海抜ゼロメートルの親不知。最終日は下るほどに暑さとの戦いになる。その指摘にたしかにそのとおりだと思い、あっさりと2年越しの計画を修正した。朝日岳から栂海新道に行かずに蓮華温泉に下ることにした。

こんかい白馬岳の山小屋で、これから栂海新道を歩くという2人に出会った。ともに単独で70代。これを知ってあっさりと計画を修正してしまった自分がなんともふがいなく、やはり歩くべきだったかと心が揺れた。しかしこの時点ではどうしようもない。決めたことだ。あきらめようと努めた。

このコースは3日間とも行程が長かった。うだるような暑さの下界を抜け出してきたのだが、山上も暑かった。汗まみれの毎日だった。どれだけ水を飲んだら気が済むのだろうと言いたくなるほど水を欲して飲んだ。

家に帰った翌日のけさのこと。顔を洗ったとき雪渓の雪解け水の冷たさが一瞬頭をよぎった。


8月5日(1日目)のコース&タイム

初日は栂池自然園から白馬大池を経て白馬岳へ

8月4日(火) 我孫子駅=新宿駅23:54(ムーンライト信州)
8月5日(水) 5:40白馬駅6:00=6:28栂池高原(ゴンドラ&ロープウエー)=7:50栂池自然園8:00-9:12天狗原-9:55雪田-10:30乗鞍岳-11:04白馬大池山荘11:20-12:15船腰ノ頭-13:23小蓮華山-14:00三国境14:25-15:15白馬岳15:35-15:50白馬山荘(泊)

初日は雷に遭った。こわかった。白馬岳に近ずくにつれ遠のき青空が見えてきた

夕焼けがじつに美しかった。白馬山荘から見る剱岳と立山連峰


こんかいのコースの山行記はあふれている。思い出に残るものだけに絞って進めていく。

初日の思い出に残る出来事は、一にも二にも雷に遭ったこと。頭の上で轟音がさく裂して肝をつぶしてしまうほどのものではない。遠雷がゴロゴロと常にまとわりついて鳴っている状態だ。雨も降り始めた。いつこちらを直撃するかもしれない。その恐怖心を抱きながら歩いた。左右に眼をやって避難場所を見当つけながら歩いた。いざとなったらハイマツに入りこんでやり過ごさないといけないとわかってはいても一刻も早くこの恐怖心から逃れたい。

正午前だというのに遠雷が聞こえてきた。船腰ノ頭の手前あたり。雷は人一倍怖い。小心者だから余計に怖い。まずいな。空はしだいに暗くなり、雨が落ちてきた。心細い。さいわいにして5人のパーティーと前後して歩いている。こんな状況では人の姿を確認できるだけでも気分が違う。

小蓮華山の手前で雨具をつけ、しばらく様子を見ていた。しだいに雷鳴が大きくなってきたが、ここは前に行くほかない。小蓮華山は天気がよければ白馬岳の眺めがいいのだが素通り。この先の細い稜線を一目散に進む。雷から逃げるように。絶体絶命。なんとも大げさなと思われてしまうのだが、なんといわれようとコワイものはコワイのである。

やっと三国境まできた。雨がやんできた。一瞬白馬岳方面に青空がのぞいた。また雲が覆ってしまったのだが、ここで雨具を脱いだ。しばらく休憩。遠雷は思い出したように鳴っている。山頂までもうすぐだ。ラストスパート。一刻も早く怖さから逃れたい。疲れを忘れて全力を出して登った。

久しぶりの山での雷。稜線漫歩のはずが、雷にうたれまいと恐怖心を抱えながら歩いた。助かったという思いが強い。

同じ時間に同じ稜線を歩いていた人はみんな気持ちは同じだった。そりゃそうだろうと思うのだが、怖さはひとによってレベルがちがう。わたくしのは最高レベルにあると自認している。

この日の朝は晴れ。栂池ロープウエーから白馬三山が見えていたのだが、自然園に着くころには雲が出始め、まもなく隠れてしまった。再び青空になるのは午後遅くなってからだ。


・水場
1、登山口の「栂池自然園ビジターセンター」入口。
2、天狗原の手前に「銀冷水」の標柱がある。細い水流だ。
3、白馬大池山荘。このさき白馬山荘までない。

天狗原を過ぎると大きな岩がごろごろとした道になる。雪田までは急坂で歩きずらかった。雪田はコース上にロープが張ってある。アイゼンは登り下りともにいまの時期は不要だ。

白馬大池と白馬大池山荘。周囲は残雪とお花畑。


昼過ぎたばかりだというのにごろごろと雷が聞こえる。遠い。大丈夫だろうと先をすすむ。ところがしだいに雷鳴の間隔が短くなり雨が降ってきた。この先のことは冒頭に書いたとおりである。

小蓮華山。このあたりが一番こわかった。足早に通り過ぎる。先を行く5人パーティーの姿を追う。それだけ心細かった。


小蓮華山を振り返る。


三国境でようやく雷が遠ざかり雨がやみ、やっと青空が見えてきた。これで助かったと胸をなでおろす。


雷鳴につきまとわれ、恐怖心にめげそうになりながらも無事に白馬岳山頂へ。やれやれ。

午後遅くになって晴れた。この日のベストは落日の前の夕空がじつに美しかったこと。山荘前の広場はカメラを向ける人たちの人垣ができた。

剱岳と立山連峰は絵になる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



白馬鑓の右奥に奥穂高、槍ヶ岳、針ノ木岳。わたくしの眼には奥穂と槍は雲の中で見えないのだが、見える、いや見えないのおしゃべりが盛んだ。楽しい時間であった。わたくしは翌朝に奥穂と槍を見ることができた。

落日の瞬間。

 夕映え。みごと!

初日は雷鳴に肝をつぶされた。ついていないなと懸命に歩いた。一転、午後遅くになって晴れ、展望を楽しむことができた。これでよーし。怖さのことなんか忘れてしまったかのように目の前の夕映えに夢中になっていた。

⇒2日目(8月6日)に続く。


         
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