30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

谷川岳ベースプラザから一ノ倉沢ー2011忘年山行(3)

2011-12-24 | 登山

第3日
谷川岳ベースプラザから一ノ倉沢


雪道をたどると 無彩と無音の世界が待っていた。なにかが谷間の奥へ奥へと誘い込む。


毛門と湯檜曽川源流の山並み


マチガ沢からの谷川連峰


山行日 2011年12月19日(月)
天気 くもり一時吹雪たまに晴れ
メンバー 単独
コース&タイム
共同通信谷川保養所8:30=水上駅8:57(関越交通バス)=9:15谷川岳ベースプラザ9:25―9:37西黒尾根分岐―10:10マチガ沢10:15―10:48一ノ倉沢11:04―11:34マチガ沢11:50―12:30谷川岳ベースプラザ13:15(関越交通バス)=13:30水上駅13:57=15:01高崎駅15:17=17:37我孫子


3日間の山行記。
12月17日 戸神山から高王山(単独)
12月18日 仏岩トンネルから吾妻耶山(グループ)
12月19日 谷川岳ベースプラザから一ノ倉沢(単独)


忘年山行の3日目19日(月)は、ひとりで谷川岳ベースプラザから一ノ倉沢までを往復した。天気は3日間でこの日が一番よかったが、お天道様が出たと思ったら急に吹雪いたりして目まぐるしく変わった。平日だからか、先行者はなく、行きも帰りも一人だった。トレースはなく、積雪は膝ぐらい、シーンという音だけが聞こえる世界に突入した。

雪の季節にここを歩くのははじめてだ。湯檜曽川を挟んでそびえる雪山の眺めがすばらしい。無彩色の世界は哀しくなるような、心細くなるような景色だが、心にしみる。太陽が出て青空が広がるとにぎやかな世界に戻る。刻々と変わる景色に見とれ、カメラを向けるのに忙しく、意外と時間がかかってしまった。


忘年山行の最終日。起きて宿のカーテンを開けたら太陽が出て青空だ。きょうはいい天気になるのか。なってほしい。急いで朝ぶろを浴び、着替えて外に出る。宿の前から谷川連峰の俎(まないたぐら)を見るためである。


しかし、俎(まないたぐら)方面はくもっていた。谷川連峰はきょうもいけない。すぐに山は雲に隠れてしまった。食堂の窓からも雲が広がっていくのが見える。きょうもだめか。
この日は、天気しだいで2つのコースを考えていた。初日に断念した白毛門、もう1つは谷川ベースプラザから一ノ倉沢までだ。しかし、この天気だとやはり前者はあきらめるしかなく、宿を出るときはきょうは後者にしようと…。

天気はここまま崩れていくとばかり思っていたのだが、水上駅を出たバスが土合駅近くになるとまた青空が広がってきた。土合駅前では谷川岳まで見えてきたのだから、きょうの天気はどうなっているのだと思いたくなる。(下の写真はバスの中からあわてて撮ったものだが、ちゃんと谷川岳が写っていたのにびっくりした。)
この天気でも、雪山だから白毛門までは到底行けない、いや松ノ木沢ノ頭までも行けないだろうが、谷川岳を正面から眺められるところまでは行けるだろう…。さてどうしようかと迷いに迷った。考え込んで、さあ停車ボタンに手をかけようと思ったら、バスは白毛門登山口の「土合橋バス停」を通り過ぎてしまっていた。逡巡があった。新雪が積もり、平日だからトレースもないだろうからきっと難儀するだろうという心配がそうさせた。軟弱だなと思いながらも、きょうは無理しないでやはり一ノ倉沢までのんびり歩こうと決めた。


谷川岳ベースプラザ。路面は凍てついている。アイゼンをつけて出発する。


ロープウエーを横目に見て。


谷川岳登山指導センター。冬季閉鎖中。


谷川岳登山指導センターのすぐ先からは冬季のため車両通行止めになっている。ここまでは除雪してあるが、この先はすべて雪の世界だ。味気ない道路歩きも雪をかぶっているとまったく感じが異なる。いい気分で歩ける。足跡がないから先行者はいないはずだ。振り返ると新雪を踏んだ自分の足跡が追ってくる。


左に西黒尾根分岐。




湯檜曽川を挟んで右に、松ノ木沢ノ頭、白毛門、その向こうに小さく笠ケ岳が見えてきた。いいぞ、いいぞと期待が膨らむ。


松ノ木沢ノ頭から松ノ木沢をなぞる。これから天気が目まぐるしく変化する。

 



出発してから約45分でマチガ沢に着く。こんどは左だ。さっきまでの青空は消え、雲が出てきた。なんとも残念だ。目では谷川連峰の稜線が見えるのだが、カメラでは無理なようだ。帰りに期待しよう。それでもしばらく立ち止まって眺めていた。



マチガ沢を過ぎるとまた薄日が差してきた。




マチガ沢から約30分で一ノ倉沢。薄日が差してきたので、一ノ倉沢の眺めはさぞかし見事だろうなとウキウキ気分だったが、こんどは急変して雪が降ってきた。風が強くなり横殴りの吹雪になった。気温も急激に低くなった。ウキウキ気分が一変した。断崖絶壁は吹雪でよく見えない。


このあたり雪は深い。膝上まである。吹雪の中に一人ぼっち。心細くなる。


悪天だが、せっかくここまで来たんだからと周辺を歩き回る。「一ノ倉沢案内図」の上には30センチぐらいの雪が積もっていた。手で雪をはらう。絶壁全体がはっきり見えないことにはこの案内図は役に立たないのだが、右上のエボシ岩は確認できた。


吹雪は強まるばかりだ。このままいても一ノ倉の断崖は見えないだろうし、心細くなってきたので眺望はあきらめた。


一ノ倉沢から引き返す。マチガ沢近くになると、また晴れてきた。しまった。あのまま一ノ倉沢に入れば眺めることができたのにと思ったが、あの吹雪では待っていられなかったはずだ。それよりもマチガ沢へ急ごう。マチガ沢は間に合った。


しかし、晴れ間も一瞬で、すぐに雲が広がってきた。
 

マチガ沢の対岸に目を向けると、こちらはまだ晴れている。やはり谷川岳方面がいけない。
きょうは天気に振り回されっぱなしだが、景色には大満足だ。これだけ見られればなにもいうことはない。このマチガ沢でしっかりと両岸の景色を目に焼き付けていこう。



谷川岳ベースプラザに帰り着いた。往復で3時間ほどだった。バスの時間まで45分ほどある。ベースプラザに入り、ザックを整理し昼食をとった。帰りのバスは私一人。山を下るほどに青空が広がるようになった。白毛門には行けなかったが、このコースは十分に楽しめた。「案外とよかったな」と気分は上々で、その心を楽しんでいる。


天気がよくなったようで、帰りの水上駅からの電車から谷川の山々を眺めることができた。


初日に歩いた戸神山の後ろに雪山が見えてきた。武尊山だ。天気がよくなると、上越線の窓外の景色はさらに楽しくなり、あきることはない。


これで3日間の忘年山行は無事に終えた。たっぷりと雪山を楽しむことができた。そのことがなによりもうれしい。雪山に温泉と酒が加わるのだから文句のつけようがない忘年山行だ。
しかしだ、贅沢なことをいえば、いびきに悩まされなければもっといい。3人部屋なのでいつもいびきに悩まされる。この二晩はよく寝られなかった。いびきは苦手で弱い。夕飯が終わった後も飲み会が続くのだが、私は早めに切り上げふとんに入る。人より早く寝ていびきを避ける算段だ。しかし、駄目だ。午前2時ごろになると、いびきで目が覚めてしまう。隣りの酔っていぎたなく眠りほうけていびきをかいている顔を覗き込む。なんともうらめしい。脳天逆落としをかけてやろうか。それとも枕を投げようか。ふとん巻きにして廊下に出そうか。それほどの怒りだが、ここは我慢だ。目をぱっちりあけて天井を睨む。朝よ、来い来い、早く来い。


     

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