30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

九州:温泉ざんまいの山歩き(その4)-涌蓋山

2010-05-21 | 登山

涌蓋山 

笹の原を登ると涌蓋山が目に大きく飛び込んできた
視界いっぱいに広がる草原の開放感。その景観は感動的だった


2010年5月13日(木)
筋湯温泉6:10=6:25疥癬湯(ひぜんゆ)登山口-7:20石ノ塔・駐車場-7:45涌蓋越え-8:15女岳8:20-8:35涌蓋山9:00-9:45涌蓋山登山口-10:40はげの湯-11:00岳の湯・豊礼の湯12:25-12:35岳の湯・バス停13:05=13:40ゆうステーション15:02=17:25福岡・天神(泊)

←5月12日の由布岳登山と筋湯

13日は涌蓋山(わいたさん)に登る。この山は九重連山の北西に位置し、大分県九重町と熊本県小国町にまたがる独立峰だ。その姿は大分側からは玖珠富士、熊本側からは小国富士と呼ばれるほどの端正な山容で、頂上からの眺めは“一望千里”とある。なんとも優等生的な山だ。日本300名山に数えられているものの、きのう登った由布岳と比べると知名度はかなり落ちるだろう。

なぜこの山を選んだのか。2004年に
阿蘇の高岳に登ったとき、雲海の上に頂上だけぽつんと見えた。なんとも印象的な姿だった。どんな山かまったく知らないものの、それ以来だろうか、機会があればこの山を登ろうと思ったのは。加えてその後に熊本・小国町の岳の湯の映像をテレビで見たことが強い動機になった。湯けむりがいたるところから立ちのぼり町中が白い蒸気につつまれている光景に驚いた。ここに行きたいと。

そうなるとおのずからコースは決まる。大分・九重町の筋湯から入り、頂上を踏んで熊本・小国町の岳の湯へ下ることにした。大分・九重町からの入山は疥癬湯コースと、八丁原~ひとめ山コースがある。きのう同じく帰りのバス時間があるので、できるだけ短いコースをとろう前者の疥癬湯コースとした。

そのためできるだけ早出をして余裕を持って歩きたい。宿のおかみさんはそれなら早く朝食を準備をしましょう、6時で大丈夫ですよといってくれた。ありがたかった。

それと確認することがあった。
「湯船からも部屋からも見えるのは、あれが涌蓋山ですよね」
「そうですよ」
やっぱりそうだったか。

部屋に戻り、アップで撮った。きょうは快晴の予報通り朝から青空が広がり、山々がきれいに見える。心がはずんでくるのがよくわかる。



筋湯の街並みを抜ける。足取りが軽い。疥癬湯コースは、筋湯から来たバス道を戻るように湯坪温泉方面へ15分ほど歩く。左手に旅館「やまの彩」がある。その先の道を左に下っていく。登山口はわかりやすい。



坂を下り、橋の手前が有料駐車場になっている。橋を渡るとそこには以前「疥癬湯」があったという。水害のためいまは更地になっている。ここに「涌蓋山登山口」の案内標識がある。



このコースは道ははっきりしているのだが道標があまりない。基本的に大分側は牛の放牧場である。そこを通る。牧柵があるからなるほどとわかる。道を追っていくと特に迷うことはない。

ゆるやかな道を30分ほど歩くと、傾いた道標があった。すでに開放感のある景色が広がり、なんとなくのんびりしたムードだ。しかし困ったことがある。天気がよすぎてかすんでいる。これから九重連山が見えてくる。はたして見えるのかなとちょっと不安になる。




なんどもいう。気持ちがいい。左側にミソコブシのピークが、右上方に電波反射板が見えてきた。振り返ると筋湯の町と、九重連山も少しずつだが徐々に姿を見せ始めてきた。しかし、悪いことに九重連山は逆光でシルエットにしか見えない。



涌蓋山かと思ったのだが、これはミソコブシ。

 

ゆるやかな笹で覆われた道を登りきると、突然目の前に涌蓋山が現れた。この登場の仕方は演出効果抜群だった。視界が急に広がり笹の原の向こうに涌蓋山が全容を見せた。この「演出」には意表をつかれた。足を止め感激しながらしばし見とれていた。この清々した伸びやかさ。たまらないですね。

この意表をつく現れ方はどこかで…。そうだ
北海道のニペソツ山にそっくりだ。



涌蓋山を正面に見ながら進む。爽快! これを見ただけでも来たかいがあったというものだ。まだ時計は7時10分だ。朝の空気もうまい。



「石の塔・駐車場」と標識があるところに出た。ここに駐車場? たしかに砂利道でここから下っている。どこに下るのか。後で調べてみると湯坪温泉からくる道だった。それに石ノ塔とは何なのか。



すぐに牧柵にぶつかる。「牛放牧中」との立て看板。見渡したが牛は見当たらない。牧柵は有刺鉄線が張り巡らされている。





後ろを振り返り振り返り登っている。九重の山々がよりはっきりと見えてきたからだ。生憎と天気がよすぎてシルエットにしか見えない。そのうえ逆光だ。噴煙が見える。あれは硫黄山だろう。



道は牧柵に沿って西に進む。ミソコブシからの道を合わせると林の中に入り、それを抜けると幅広い出る。この道は、九重町と小国町を結ぶ道ですぐに「涌蓋越え」の標識が出てくる。そこに「涌蓋山」の道標がある。見えにくいから要注意だ。ここを右に入る。ここまでは登山らしい登山といった道もなかったが、ここからが登山らしい急坂となる。

しだいに展望が開けてくる。風力発電のプロペラも。

頂上手前の女岳。休まずここまで来たので、ここでひと休み。



頂上への登り。



涌蓋山の頂上だ。



頂上は広く、石の祠が二つあった。



頂上からはもちろん“一望千里”を期待した。やはり天気がよすぎてかすんでいる。遠望があいにくとできない。もちろん阿蘇山は見えなかった。頂で横になって目をつむる。このまま眠ってしまいそうな風のないいい日和だ。



頂上には30分ほどいた。あちこち眺めていると時間が過ぎるのははやい。こんどは熊本側の小国に向けて下山開始。湯けむりは見える。思わず笑みがこぼれる。



下山していると2組の夫婦が登ってきた。
九重連山といえばミヤマキリシマ。今月下旬に満開になるのだろうがいまは蕾だ。



あっという間に登山口に出た。「涌蓋山」という案内がある。この前には林道が通り、駐車場になっている。さきほどの登山者の車が2台並んでいた。この登山口から山頂までは一時間ほど。車だからこれができる。私は歩きだからここからてくてく、岳の湯のバス停まで歩かなければならない。



林道を400㍍進むと、左手に道標がある。林道を歩いていくと遠回りになり、ここを左に入り牧草地を抜けたほうが近道になる。







牧草地を抜けるとこんどは舗装道路になった。気分よく山を歩き下山してきても、そのあとに林道や舗装道路を延々と歩かされるとしだいに腹が立ってくる。仕方ないとはいえやりきれない。さきほどの登山口から「はげの湯」まで1時間ほどこんな道を歩かされた。しかし足取りも軽い。気分もいつもよりはいい。なぜだか自分でも分かっている。はげの湯と岳の湯が待っているからだ。計画通りに着いたのでたっぷりと楽しむことができそうだ。



涌蓋山の山歩きは快適だった。なんといっても意表をついた現れ方が気に入った。そのため今回のようなコースをとるときは大分側から入山したほうがいい。熊本側から入山すると車なら別だが、林道歩きが長く、道がわかりにくい。登山道からの眺めも単調だからだ。

→「はげの湯」「岳の湯」へ続く。きょうも涌蓋山下山のあとは温泉です。


 九州:温泉ざんまいの山歩き 11日別府・鉄輪温泉と柴石温泉 12日由布岳と筋湯 13日涌蓋山と岳の湯


    

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 九州2010:温泉ざんまいの山... | トップ | 九州2010:温泉ざんまいの山... »
最近の画像もっと見る

あわせて読む