定番といわれる野菜には悪いのだが、作るのに慣れているせいか、あまり目をかけない。たまにちらっと見て、「ああ、大丈夫そうだな」と確認するだけである。
夏野菜の定番のトウモロコシもそうだ。種をまき、芽を間引いてからというものほったらかしである。しかし昨日のブドウのように、ある生育ポイントを見逃すとえらい目に遭う。
それは頂部の雄花が見えた時だ。このとき殺虫剤を上から振りかける。その相手とは「アワノメイガ」。この害虫をあまく見ると、実を食べつくされてしまい、わたしの口に入らなくなる。ある夏の日、10日ほど家をあけ、久しぶりにトウモロコシ畑に足を踏み入れると、そこには無残な光景が…。ちょっとばかりおおげさだが、せっかくここまで育て、いざ収穫だという段階になって、このありさまにショックだった。自分が食べる野菜には農薬は使いたくないのだが、トウモロコシのこの段階での農薬だけは使わざるを得ない。
といいながらも、じつはことしは雄花が出てきたのを見逃してしまっていた。「ちょっと遅かったか」とあわてて8日に薬剤を振りかけた。
▽5月17日のトウモロコシ畑
▽6月6日のトウモロコシ畑。だいぶ丈が伸びてきた。
▽6月8日のトウモロコシ畑。
雄花が出ているのを見逃していた。
あわてて殺虫剤を振りかけた。