30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

黄昏60きっぷで、城山~葛城山~発端丈山(2)

2011-03-08 | 登山



発端丈山からの眺め。頂上からではなく、その「下降路」からである。
春の海にまっ白な富士。なかなかの眺めだ。どうにか富士が雲に隠れる前に間に合った。
 


山行日 2011年3月5日(土)日帰り
天気 
山域 伊豆
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子4:42=5:13日暮里5:16=5:27東京5:46=7:57三島8:09=8:40大仁駅8:45-9:10城山登山口9:20-10:00城山10:10-10:35城山林道-11:09葛城山分岐(山城山ルート)-11:27葛城山11:50-12:15山城山ルート分岐-11:45発端丈山13:30-14:30長浜-14:40三津シーパラダイス14:52(バス)=15:16伊豆長岡駅15:27=15:49三島15:57=16:11熱海16:15=18:09東京=御徒町(OD BOXに立ち寄り)=上野18:43=19:17我孫子駅


←城山~葛城山~発端丈山(1)から続く

富士は昼を過ぎると決まって雲が出てくる。その前になんとか発端丈山からの眺めを楽しみたい。ちょうど昼飯時なのだが、発端丈山まで我慢して先を急ぐことにした。待っててくれよ。

葛城山から発端丈山への分岐に戻る。
ここからの道はなかなか気分がいい道だ。

最後の急坂をがんばると発端丈山の頂上に着いた。
事前情報だと絶景ポイントは、頂上からではなく、三津浜方面への道を3,4分下ったところだという。頂上に着いたものの、休む間もなく素通りしてその絶景ポイントへ急いだ。

左「長浜 三津中央口」、右「三津北口」の分岐の道標があった。そこを左に曲がってすぐ下のところだった。
見晴らしのいいところに出た。ここだなというのがすぐわかった。撮影に適している場所はほんの数㍍の間だ。
この道はきょうの下山コース上にある。
絶景である。カメラを向けた。
富士にかかる雲は多くなったが、どうにか間に合った。昼飯を食わないで急いだかいがあったというものだ。


手前下のビルが邪魔になる? トリミングしたのが下の画像。

満足して頂上に引き返した。
頂上にはひとりの登山者がいた。観光客でいっぱいだった葛城山とはえらい違いである。
「いい眺めでしたよ」
「私もこれから行くところです」
その人が戻ってきた。
「あの景色は、ヤマケイの分県登山ガイド・静岡県の表紙に使われているものです」
そうか。私もどこかで見た風景だなと思っていた。

帰って確かめたところそうだった。「発端丈山の下降路から」とあったからまちがいない。
この本はなんども見ているのだが気がつかなかった。
たしかに同じ場所から撮っているのがわかった。

そこで、この本の構図と同じようにトリミングしてみた。
富士の位置が微妙に違うような気がするのだが・・・。 

  

話を頂上へ戻す。
頂上は広々としている。これならテントも張れそうだ。
ここからの眺めはさきほどの絶景ポイントに比べると格段に劣る。

 

発端丈山から葛城山を望む。



さて、心ゆくまで絶景を満喫したので、遅めの昼飯をとった。
足慣らしといいながらも、ちょっと歩き足りない。
絶景も楽しんだことだし、予定通り三津浜へ下るよりは、もとの道を戻れば距離を延ばせるはずだ。
どうしようと悩んだものの、三津浜を30年ぶりに見るのもいいだろうと予定のコースを行くことにした。

さきほどの撮影ポイントを通過。ほんのちょっとの時間差なのにもう雲が頂上近くにまで及んでいる。
ここらあたりから急な下りとなる。濡れていて滑る。いつものへっぴリ腰で慎重に下った。
道がゆるやかになったところでミカンを上げ下ろしする策動が出てきた。そこに道標があり、左「長浜」、右「三津中央」とある。左の長浜への道を取るとミカン畑があらわれた。ミカンが食べたいなと思いながら下っていくとすぐに声が聞こえ、道端にミカンが入ったかごが出てきた。
声がするほうに行くと夫婦と思われる2人が休んでいた。
「ミカンをゆずってくれませんか」
ハッサク4個を200円。ミカンは色が悪いが完熟して甘く、こちらはタダだった。
そこに腰をおろしてハッサクをいただいた。話好きのご主人だった。
よもやま話をしながら、わったしはあっという間にハッサクを一個食べてしまった。

歩いて汗をかいた体には酸っぱい果物は最高だ。
「よほどハッサクが好きなんだね」と感心していた。
「おしかったですよ」

長浜に出た。目の前は漁港だ。淡島が正面に、その背後に富士。

長浜からは、長岡温泉行きのバス停のある三津シーパラダイスには右へ行く。トンネルを抜けるとすぐだった。

この三津浜には30年以上も前に来たことがある。太宰治ゆかりの「安田屋旅館」に泊まった。部屋は太宰が「斜陽」を書い部屋で、そこは角部屋になっていて海の眺めが良かった。なにせ若かったものだから、飲んで騒いで酔いつぶれて寝てしまい、それ以上のことは思い出せない。翌日は目の前の海で船釣りを楽しんだ。しかし、釣り餌をめがけて海鳥がダイビングしてくる。ウミウ? 驚くとともに怖かった。針に引っ掛かって取れるのは魚ではなく、鳥だった。興がそがれた。ヒッチコックの「鳥」を見ていただけに、さすがに大きな鳥は怖かったというのがいまも思い出される。


太宰が出てきたところで、私も言おう。春の富士にはハッサクが良く似合う、と。

 

3つの山を巡る山旅は、富士をめでる山旅になった。というより、海を前景にした富士を眺めるには絶好の山だった。自分で計画を立てたもののあまり乗り気ではなかったのだが、すばらしい春の景色に出会えて、こころがはずんだ。

「黄昏60きっぷ」でゆく最初の山旅は気分よく歩けた。次はどこへ行こうか。


 

    

 

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