30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

2011紅葉ー三頭山から向山(2)

2011-11-07 | 登山

ことしの紅葉はよくない、はずなのに・・・。こんなところがあるんだねと。
あまりの絶景に、心乱れて行きつ戻りつ右往左往して眺めていた
 


ここからが後編。(←前編

いよいよ今回の山旅のハイライトである絶頂の紅葉シーンに突入する。山の装いに完全に魅了されて、胸がドキドキ、目はクラクラしてしまっている。私のカメラでは肝心の紅葉の森が延々と続いている様子を撮るのがむずかしい。感動を伝えることにができないのがなんとももどかしい。

じつは三頭山の頂で迷っていた。最初から北西側の巻道を行くとは決めていなかった。三頭山から向山へは二つの道がある。ひとつは山頂から尾根伝いにいく道、もう1つは北西側の巻道だ。

前者の道は山頂から行くのがすぐわかったのだが、後者の道がよくわからない。たまたまいま鶴峠から登ってきた人に尋ねることができた。やっと巻道への道順が分かった。しかしまだどちらを取るかさんざん迷っている。

さきほど登ってきた笹尾根の稜線からすれば、前者の道は展望はいいが落葉して紅葉は期待できない。後者の方は標高がいくぶん低くブナの道だというから、まだ落葉していないはずだ。よし、ブナの紅葉に賭けよう。

北西側の巻道には、いったん御堂峠、すなわち鞘口峠方面に下山する。ものの2,3分で御堂峠だ。そこから左にヌカザス山への道に入る。20分ほどで鶴峠の道標がある。巻道はここからはじまる。


今回のコース(電子地図)


コース&タイム
我孫子駅5:41=6:14上野駅6:20=6:25神田駅6:32=7:12立川駅7:23=7:57武蔵五日市駅8:22(西東京バス910円)=9:20温泉センター-9:25仲の平-10:35西原峠-10:37槇寄山10:45―11:45大沢山―12:00三頭山西峰12:35―12:52鶴峠分岐―13:43向山分岐―14:15向山14:50―15:20登山口―15:33余沢バス停15:55(西東京バス760円)=16:35奥多摩駅16:52(ホリデー快速)=19:27我孫子駅  


下山口となる余沢のバス時間は15時55分だ。巻道はははじめて歩く道だ。早めに腰を上げて山頂をあとにする。20分ほどで鶴峠への分岐の道標がある。ここから巻道がはじまる。

すぐに紅葉の森が現れた。黄金色からもう少しすすんで茶色から茶褐色の森だ。なんともシブイい。いや、すごいといったらない。登りのときに見た紅葉なんか目じゃなかった。こんな紅葉の森にきょう出会えるなんて思ってもみなかったから興奮してしまった。頂上でさんざん迷ったうえにこの道を選んだのだが、これが幸いした。

森に日が差すと紅葉の魅力は一段とアップする。紅葉は日が差すことで輝きを増し、怖いくらいの美しさを見せてくれる。ブナの森の紅葉には、東北の山々でこれでもかというくらい数々のいい思いをさせてもらっている。その思い出からすれば、この森の素晴らしさはそれらに負けないくらいだ。

ふと、ここを午前中に歩いたらどうなるのだろうかと思った。午後のいまは日が差しているのだが、北西側のこの斜面には午前は日が当たっているのだろうか。もし午前に日が当たらないとしたら、いまの時間に歩いているのは幸運であるに違いない。

巻道だけに起伏がなく歩きやすい。水平歩道といってもいい。それに近年整備されているようだ。標高1350から1300㍍くらいの道だ。それだけに同じ状態の紅葉を延々と楽しむことができる。これがこの道の魅力だろう。

カメラはスイッチを入れたままだ。返す返す残念なのは、森の広がりがカメラでは映しようがないことだ。それに森は写真よりももっときらきらと輝いている。この写真じゃ魅力が伝わらないよなと思うのだが仕方ない。ヘタな写真をずらり並べる。

 



向こうの尾根の色づきも素晴らしい。しかし木々が邪魔してなかなか全体を撮れない。これほどの絶景が現れるなんて思っても見なかったから驚いてこころが乱れている。落ち着け。全体が見えるところを探すのだがどうもだめだ。

この絶景を一人占めしているようだ。前後に人はいない。芋の子を洗うような山頂の混雑がうそのようだ。すぐ近くにこんな景色が広がっているなんて、私もこれまで知らなかったのだが、みんなにも知らせてあげたくなる。

なんともぜいたくな気分になる。速足で通り過ぎるのがもったいない。が、前へ進まなくてはいけない。それでもカメラを向けているから立ち止まることが多い。すると後方から4人組のパーティが来た。「この道は知っていたのですか」「もう4回目かな。隠れたルートです」。後にも先にも会ったのはこの人たちだけだった。

13:43 分岐から巻道に分け入ってから速足で50分ほどで向山と鶴峠の分岐を示す道標。至福の時間だった。なんかすごかったなあ。夢中で歩いてきてしまったな。もっとゆっくり存分に見たかったな。いいかげんにしろ、さんざん見たんだろう、と私の中の私が言う。

ここから向山(オマキ平)には右下の木段の道をおりていく。昭文社の地図では向山までの道は実線ではなく破線となっている。2万5千図では道の記載がない。ここからは浮かれた気分を一新して緊張して歩こう。


しかし、ここから下りの道となるのだが、紅葉はまだまだ続く。ホント、すごい。

向山までの道は踏み跡がやはりうすい。落ち葉が積み重なっているからなおうすい。しかしそれなりに踏み跡があり、尾根を忠実に歩いて行けばいい。1カ所で道を失った。立ち止まって周囲を見渡す。まっすぐだな。一部にはそんな個所もあったけれど、山慣れた人なら問題なく歩ける。昭文社の地図の破線はまもなく実線になるのだろうな。そんな道だ。

14:15―14:50 向山(1078㍍)
この標高まで下りてくると紅葉も貧弱になる。そろそろ向山だ。トラロープが張られ「この先崩落 通行不可」の看板だ。上から声がした。ここが向山か。左手の踏み跡を登ると先行した4人組がいた。あやうく通り過ぎるところだった。


ああ、これか。ネットで見た山頂の展望台があった。木製ながら大きい。これが老朽化して倒壊の恐れがあるから「通行不可」となっていたのか。もちろん、展望台には登れないように階段に綱が張られている。ここで紅葉は終わる。

速足できたので時間に余裕がある。バスの時間を見計らってここでゆっくりすることにする。
 

15:20 登山口。一転して植林の道をこれまた速足で登山口を目指す。30分で着いた。振り返って登山口を見る。 



道なりにすすむと、道路に出る。道の向こう正面にトイレ。 



その右手に「オマキ平ハイキングコース」の看板。

余沢のバス停に行く道がわかりにくかった。この道路を右折して下っていく。とにかく道なりにすすむ。
道が登り坂になると、左手に広い道路が見えてくる。坂を登りきるとこの広い道路に出る。この広い道を左手に引き返すように少し行くと余沢のバス停だ。

下の写真でいうと、右手の坂を上ってくると、左の広い道路に出る。ここがバスが走る道だ。バス停はこの広い道を左に少し戻る。手前が小菅方面で、向こうが奥多摩方面になる。 

こちらは小菅方面のバス停。奥多摩方面のバス停は向かい側にある。



15:33 余沢バス停。登山口から約10分ほどだった。15時55分発を確認。次は17時40分になる。



奥多摩湖周辺も紅葉シーズンだ。道路が混雑して奥多摩駅到着が遅れるのを覚悟していたのだが渋滞もなく、すんなりと着いてしまった。

家を出る前には、さてどこに行こうか、コース取りはどうするかと考えあぐねた。そのかいがあったというべきか。幸いにして紅葉の絶景に出会えた。さすがにここまでうまく行くとは思ってもみなかったから、にんまりである。

気分がいいのはいうまでもない。しかし邪魔したやつがいた。最後までいい気分にはさせてくれないようだ。奥多摩駅前でビールを買った。電車の中ではビールを飲みながらきょうの思い出に浸ることができようと思っていた。私の隣に30代後半と思える男女が座った。夫婦ではなく山仲間のようだ。2人で「柿の種」を食べ始めた。これは匂う。やっぱり匂ってきた。だから私は人前で柿の種をビールのツマミにはしない。食べ終わると男が話し始めた。隣りに座っている私にはやたらうるさい。ザックから耳栓を取り出した。これで雑音を防げていい思いに浸れると思ったら、耳栓していてもうるさい。奥多摩駅を出てから1時間ほどたっている。まもなく立川だ。その間、しゃべりっぱなしだ。さすがに私も苛立ってきて、堪忍袋の緒が切れた。横の2人を見据えて「少し静かにしゃべってくれませんか。ずっとこの1時間しゃべりっぱなしじゃないですか。うるさくて途中から耳栓しているのだ、それでもうるさくてしかたない」。

しかし今回の山旅は、私の体いっぱいにあまりあるいい気分をくれたようで、そんないやなことをすぐに吹き飛ばしてくれた。


   

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