30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

2011紅葉の山ー乗鞍岳

2011-10-13 | 登山

3026㍍の山頂まで1時間30分で行けるなんて、バチがあたりそうだ。


山行日 2011年10月10日(月)
天気 晴れ
山域 北アルプス
メンバー かみさんと2人
コース&タイム
我孫子市の自宅3:15(マイカーで常磐道、首都高速、中央道)=7:15乗鞍高原観光センター8:00(専用バスの乗り替え)=8:50乗鞍岳・畳平9:00-10:20乗鞍岳・剣ヶ峰11:25-(下山中にアクシデントあり。単独女性が捻挫したため支援)-12:45畳平13:05=13:55乗鞍高原観光センター=白骨温泉=15:30中の湯温泉旅館


マイカーを利用しての山行。行先は北アルプスの乗鞍岳と焼岳の2山である。目的はもちろん紅葉だ。しかし今年ははずれた。詳しくは昨12日に「速報ー乗鞍岳と焼岳の紅葉情報」で報告した。

紅葉は期待外れだったが、その代わり天気は大当たりで展望を思う存分楽しむことができた。紅葉もまったく駄目というわけでなく、焼岳ではまあまあの紅葉を楽しむことができた。上を見ればきりがなく不満は残るものだが今回はそれでも「まあ満足」といったところである。しかし、そんなことで自分を納得させてはいるが、紅葉も展望も両方いいことに越したことはない。


乗鞍岳は畳平バスターミナルからだと最高峰の剣ヶ峰3026㍍まで手軽に登山できる。1時間30分ほど歩くと山頂だ。3000㍍の頂へ短時間で行けるなんてバチが当たるのでないかと、これがなんともいやで、うしろめたくて、これまで乗鞍岳は敬遠してきた。しかし、山での興味は年とともに変わるもので、この10年ほどは展望が楽しみになっている。その点からすれば3000㍍からの頂からの展望は魅力的だ。いい天気が続く。ことし8月の御嶽山につづいて3000㍍の山へお手軽登山に出掛けた。

かみさんはといえば、すでに夏の乗鞍岳を歩いている。それも野麦峠から歩いている。いまは環境保護のため?にこの登山道は利用できないようだから、貴重な体験になっている。このコースはお花畑がすばらしいと感心していた。なんともうらやましい。どこの山もそうだが、足跡が少ない道ほど花ざかりだ。

乗鞍山の畳平へのアプローチは長野県側からの乗鞍エコーラインを利用した。出発地点は乗鞍高原観光センター。ここからはマイカー規制のためバスかタクシーを利用する。バスは往復で2400円。50分ほどで一気に1200㍍の高度をかせいで、標高2702㍍の畳平バスターミナルまで運んでくれる。

出発地点の乗鞍高原観光案内所。8時発のバスに乗るため20分前にバスターミナルに移動して並んだ。人が少ない。ガラガラだ。3連休最終日とはいえ、たぶんバスは混雑するだろうと予想して覚悟していたのに。しかし出発時刻が近くなると見る間に行列が延びた。「昨年の10日は、混雑でバスを2時間も待たされた」。私の前の老人がそういう。バスは4台で出発した。


平年だとこの観光案内所のバスターミナル付近でも紅葉の見ごろとなるはずだが、どうも様子が変だ。
バスターミナルから乗鞍岳が遠望できる。剣ヶ峰にはさきほどから雲がまとわりついている。離れたり、くっついたり。


最高峰の剣ヶ峰をズームアップ。

紅葉が気になる。いまの時期は2000㍍から2300㍍くらいで紅葉の盛りを迎えているはず。それなのにバスの車窓からみえるのは、葉が枯れてしまっていて茶褐色ばかり。赤や黄色の本来の色づくが見られない。

高度を上げると乗鞍岳のピーク群が見えてきた。こうして全体の姿を見る機会はなかなか得られない。貴重な瞬間だ。バスの中から、いいアングルだ、いまだとカメラを向けると、バスがカーブを曲がり対象が消えてしまって、なかなか捉えられない。これはその中の一枚。窓の反射もなくきれいに撮れた。真ん中の山が最高峰の剣ヶ峰だ。


終点の畳平バスターミナル。ここの標高はすでに2702㍍。あっという間にこの高さまできてしまった。最高峰の剣ヶ峰が3026㍍だから、標高差はわずか324㍍。これだけを自分の足で登れば3000㍍の頂に立てるというわけだ。


肩の小屋までは、登山道というよりも車道だ。肩の小屋の車が往来する道だから幅が広い。なんとも味気ない道でもある。わたしは出発したときから、どうも頭が重い感じがする。バスで一気に高いところに来たから、軽い高山病なんだろう。かみさんはそんな私を無視して相変わらず先行する。


しだいに近づいてきたぞ。


肩の小屋が見えてきた。

登るに従い、穂高岳から槍ケ岳が姿を現してきた。この展望を楽しみでやってきたのだから、うれしい。ホントうれしい。見あきているのに、それでも見たい、見ればそのたびに感激する。不思議だ。


剣ヶ峰手前の蚕玉岳を通過しているところ。ここから少し下って登り返すと剣ヶ峰になる。

剣ヶ峰直下の登山者。さすがに多いねとつぶやく。

畳平から1時間20分で頂上だ。ここが3026㍍だなんて、どうもピンとこない。やはり苦労して登らないとありがたみがない。

頂上に立つ乗鞍本宮奥社。「ありがとうございました。無事に着きました」

山頂標識の先の雲間に、今年7月に歩いた御嶽山が。

山頂で昼飯を食べながら展望を楽しんだ。しだいに雲が出てきて、穂高の姿がぼんやりしてきた。山の展望は午前中に限る。奥穂の左手に今年8月に歩いた笠ケ岳を見つけたいのだが、どうもだめだ。


山頂直下の権現池。

1時間ほどゆっくりしてしまった。楽しい時間はあっという間に過ぎていく。さあ下山だ。

蚕玉岳から剣ヶ峰を振り返る。


雲が出てきたと思っていたら、また雲が消えて眺めがよくなった。槍ケ岳にかかっていた雲が消えている。

下山後しばらくしてアクシデントに遭遇。かみさんの前を行く女性が、足をねんざしているようで歩行がむずかしいことがわかった。かみさんがすぐに湿布薬とテーピングテープを取り出した。しかしどうテーピングしていいのかわからないようだ。そこで私に番が。私もはっきりわからないのだが、うろ覚えで巻いてみた。しかしこれでいいのか。そこで周辺を行く登山者に大声を出して呼び掛けた。「ここに捻挫した方がいます。応急処置ができる方がいましたら応援してください」。言ってみるものだ。目の前を登ってきたグループの中の女性が対応してくれた。こんなにうまくいくとは思わなかった。看護師さんなのだろうか。やはりうまい。巻き終えものの、一人で下山できるのか。どうもまだ痛そうで無理なようだ。同行者がいるのか尋ねると、両親と3人で、両親は先に下山していて、この下の肩の小屋で待っているはずだという。さて困った。そこでかみさんが彼女を手助けしてそろりそろり下山することにして、私が肩の小屋で待っているという両親にこの事態を知らせることにした。火事場の馬鹿力ではないが、こうなると私の下山の速さはすごい。「急病人が出た。どいた、どいた」。登山者をかきわけて駆け足で肩の小屋に着いた。「△△さ~ん」と大声で呼んだ。すぐに反応があり、父親がいた。事情を話して急いで迎えに行くよう頼んだ。あたりまえだが、娘がそんな事態になったのだから、あわてて登って行った。それを見届けて私の役目は終わった。肩の小屋のベンチに座って、かみさんが下りてくるのを待った。ほどなく下ってくる姿を見つけた。父親が来たので代わったという。亭主がいうのもなんだが、かみさんはやさしいひとだ。心根がきれいだ。人一倍やさしい心を持っている。絶対に地獄に堕ちる私なんかとは天と地ほど違う。「あたりまえのことをやったまでよ」というのだが、これがなかなかできないことだ。

ほっとしながら、畳平のバスターミナルを目指す。剣ヶ峰を名残惜しそうに振り返って眺める。

13時のバスに間に合った。観光バスが勢ぞろい。

行くときのバスからの紅葉は「今年はひどいものだ。もう見るべきものがない」と悲嘆していたのだが、帰りのバスから見ると、下っていくにつれて、満更悪くもない紅葉の風景が出現してきた。おかしい。どうして行くときに気がつかなかったのだろう。そうか。日差しの関係か。ちょうど日が紅葉にあたり、このおかげで彩りがよくなったのだろう。バスの中からカメラを向けることにした。

バス終点には観光案内所がある。尋ねてみた。「ことしの紅葉はよくないようですが、どうしたんですか」「紅葉の最盛期の前に寒さで葉が凍てついてしまい、枯れてしまった。そのためこのあたりの紅葉はもうおしまいです」。

今回の山行へ出発する前に、紅葉の具合を検索してみたのだが、まったくと言っていいほど記載が見当たらない。観光協会のページを見ても、登山者の最新の記録を呼んでも、最新情報がないのである。うがった見方をすれば、北アルプス周辺の各地の観光協会が「ことしの北アルプスの紅葉はよくない」と書くはずもないか。

そんなわけで紅葉は期待外れだった。仕方ないとはいえ、やはりがっかりだ。気を取り直して今晩の宿の<中の湯温泉旅館>に向かう。その前にかみさんが白骨温泉を見てみたいという。いまは、白骨温泉へは、沢渡からの道が工事中のため、乗鞍高原からの道を走った。私が白骨温泉を訪ねたのはかなり前だ。様子が変わっていた。

釜トンネル手前を平湯方面に左折し、安房トンネル手前を右折して旧道を登っていくと、今夜の宿<中の湯温泉旅館>だ。かみさんがここに泊まってみたいというのでこの宿にした。

露天風呂では登山者同士、話がはずむ。7日から9日まで北穂高岳から奥穂高を歩いてきた若い人がいた。「涸沢の紅葉はどうでしたか」と尋ねたところ、間髪入れずに「だめでした」とがっかりした返事があった。そうか、やっぱりなあ。露天風呂での登山者の話を総合すると、この北アルプス一帯の紅葉は今年はいずこもだめだったらしいことがわかった。この3連休、涸沢への道は今年も大渋滞だったらしい。たぶん私と同じ目に遭ったようだ。


2011年の乗鞍岳と焼岳の紅葉情報
2011紅葉の山ー乗鞍岳
 2011紅葉の山ー焼岳


 

 

 

     


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